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親子っていうのはとても不思議だと思う。
全然違う個体なのに、
どうしてこんなに強くつながっているのだろう。

生まれた瞬間から一緒にいる存在が母親だ。
生まれた瞬間から養ってくれる存在が父親だ。

親っていうのは、実はよく子供ことをよく見ているものだと思っていた。
本当はこの人たちはすごく気を使ってくれているのかもしれないって。

だから、たまに何も言ってないのに、見透かされたような事を言われて
どきりとしたりする。なぐさめられたりする。


あー、親ってなんかすごいな、やっぱり。
なんて、思ったりした。
こんな風に思い始めたのはここ1,2年の話だ。




でもやっぱり違うな。
そんなの「親だから」というわけではないんだ。


親だって、私とは違う一個の人間。
私からすれば、親だけど
私の同い年の子からすれば
ただのおじさんとおばさんだ。
親っていうのは、私から見たときの
彼らの呼称であって、
ただの分類方法にしかすぎないのだ。


私が腕を切っていた時、
両親はわたしになにもいわなかった。
私が泣きすぎて過呼吸になっていた時、
両親はそれに気付かなかった。
さらに追い打ちをかけるように責めた。
「ちゃんと言わないとわからないでしょ」


「両親は」と書くからこの文章は
なんとなく罪深いように見える。
けれど本当はそんなことは全然ない。
だって、向こうはただの人間で他人だ。
だから、私の心が読めるわけではないし
それが普通なんだ、きっと。


どんな人間も親になった瞬間に
子供をよく見て、よく理解できるようになって
苦しくなったら手助けしてくれる。
まるでスーパーマンのように
完全に頼っていい人たちなんだと。


でも違う。そんなの全然違う。


親はスーパーマンじゃないから、
子供が苦しくてもわからなくて当然なんだ。


だから

私がことばにして
つたえられないのが
悪いんだ。


腕を切った時に
くるしいよって言えなかった私が悪かった。
過呼吸でなにも言えないときに
少し待ってよって言えなかった私が悪かった。

親が助けてくれなかったんじゃなくて
私が助けてって言わずにいたから悪いんだ。

もう、ずっとわかってたのに、
本当は、わかってる「つもり」だったんだ。




人間が怖いなんて、言い訳でしかないのかもしれない。
だれも、そんな言い訳じゃ、許してくれないんだもの。

言わないのが悪いんでしょって、言われてしまうもの。


伝えられない、私が悪い。

気づなかった、誰かが悪いんじゃなくて。
言えなかったわたしが悪い。





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Last updated  2008.07.18 19:00:15
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