このブログを読んで、改めて考えさせられました。
治るはず・安全に生まれるはず、という期待と無意識下の人間の傲慢さ。
本当に、努力を尽くしてくれた方への感謝の気持ちは忘れてはいけないですね。

可愛い赤ちゃんの写真を載せてくださってありがとう。こちらまで幸せな気分になりました。
(2006.02.16 18:49:23)

ある内科医の独り言

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2006.02.01
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こりもせずに産婦人科ネタを。

産婦人科や小児科医師の減少が報じられて久しい。少子化傾向というが、それでも産婦人科のDr.たちの働きぶりをみているととてもじゃないが、少子化傾向とは思えない。

朝は6時過ぎに出勤。それでなくとも最低週2日、多いときには週4日も当直。超過勤務なんてあったものじゃない。病院の規則で決められている上限50時間/月なんて1週間もすればチャラだ(ちなみに数年前までは上限30時間/月)。

こんなに過酷な労働を強いられている上に、訴訟率は決して低くない。産婦人科医師は医師数全体のおおよそ5%前後をしめるとみられているが、訴訟全体の割合からみれば12~3%程度という。整形外科にも匹敵する度合いだ。産婦人科の第一線で働くDr.はマゾヒストじゃないかと思えてくる。

戦後まもなくまでは、栄養状況や衛生環境の悪さも手伝ってか出産の危険性は決して低くなかった。妊娠中の流産や出生後まもなくの死産まで、まさしく生と死が隣り合う状況が続いていた。

そんな劣悪な状況を医学の力で何とかしたい、そう思い立ち上がったのが先達の産婦人科医たちだ。自らの持てる力を出産という限りなく自然に近い現象に注ぎ込む……。恐らく自然と対峙する冒険家の心境であっただろう。

彼らの努力のおかげで出産は安全なものになった。もちろん100%ではないが、それでも栄養や衛生、定期健診などによる安全性の向上は十分に達成されている。

しかし今、産婦人科医を苦しめるのは先達が築き上げた安全神話だ。

出産は限りなく安全という神話が崩れるとき、悲しみや怒りの対象は出産そのものの自然現象ではない。いままで心を砕いてきた医師達だ。

よかれと思ってしていたことが逆に人から恨まれる結果になる。これほど悲しいことはない。

当然医師のモチベーションは下がる。一人抜け、二人抜け……医師の減少に伴い一人でみるべきお産は必然的に増える。そして先の重労働。訴訟率の上昇。どう見たって悪循環でしかない。

医療の歴史は自然との対峙の歴史だ。どんなに医学が発展しようともこの地球上に存在する限り自然を克服することはできない。生まれくる命、そして死にゆく命。第一線で働く医療者達は限りある生命だからこそ、できる限りの範囲で尽力している。

人事は尽くす。そして天命を待つ。

こうした真摯な姿勢が周囲に受け入れられないとしたら、どれほど悲しいことだろう。逆に、結果はともかくこうした姿勢が評価されればどれほど嬉しいことだろう。

産婦人科医が減少する一端には、こうした喜びが減ってきていることが底辺にあるようだ。あなたが当たり前と思っている出産は産婦人科医たちのたゆまぬ努力によって維持されている。これだけは忘れないでいてほしい。

そして、一言ねぎらいの言葉をかけてあげてほしいのだ。感謝の気持ち、ただそれだけで明日も仕事をしようという気になるのだから……。

※なお、全く私事ながら先日長男が無事生まれた。夜中にもかかわらず笑顔を絶やすことのなかった助産師さんやドクター達に、改めてお礼申し上げる次第である。

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最終更新日  2006.02.02 00:38:07
コメント(9) | コメントを書く


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赤ちゃん。  
キティ7171  さん
誕生おめでとうございます。やっぱり生まれたての赤ちゃんはかわいいですね。
育児など忙しくなりそうですね。
(2006.02.01 10:51:55)

おめでとうございます。  
nn☆  さん
僕も、今があるのは産婦人科医の方たちのお陰と改めて思いました。 (2006.02.01 13:53:26)

かわいい!  
ある助産師☆ さん
初めまして。以前より日記、読まさせてもらってました。
お子様のご誕生おめでとうございます☆
私は助産師をしていて、かわいい赤ちゃんの写真を見て思わず書き込んでしまいました。
この子や周りの皆様がずっとずっと幸せでありますように(-人-) (2006.02.02 00:18:03)

おめでとうございます!  
ポット さん
初めまして。時々、覗かせて頂いておりました。
ご長男お誕生心よりお祝い申し上げます。
それにしても可愛い!これからの成長が楽しみですね♪ (2006.02.04 01:57:02)

Re:安全神話の功罪(02/01)  
ぷりん さん
御誕生おめでとうございます

私は助産院で出産しました。
二人のこどもを無事生む事ができました。
今思えば、もしもの時どこまで処置できたのだろうと考える時もあります。

過剰な促進剤の投与もこまりますが、出産はやはり大事業。
お医者さん、助産婦さん、本当に大勢の人に助けていただきました。
妊娠、出産、育児、どれも感謝の気持ちで過ごさないといけないなぁ、と思います。 (2006.02.05 19:44:45)

Re:安全神話の功罪(02/01)  
mika.still  さん
久しぶりにおじゃましたら、、、赤ちゃんが♪
かわいいですね。
おめでとうございます☆ (2006.02.07 21:47:32)

Re:安全神話の功罪(02/01)  
ちゅん さん

産科医療  
三十路 さん
こんにちは。再び書き込ませていただきます。
まずは、おめでとうございます。おめでたいニュースの後に、こんな書き込みをするのを、お許しください。

先日、福島の産婦人科医師が逮捕されました。
現在得られる情報からは医師には明らかな過失はありません。産婦人科の医師達のコメントを信ずるに、難しい症例で救命率も低い疾患であるようです。医療そのものが傷害罪に問われたと解釈しています。
この逮捕が認められれば、これが先例となり、他の領域の医療においても、魔女狩りにも似た逮捕劇が起こるのではないかと懸念されるのですが……。
有罪になってしまえば、産科医療は崩壊する事でしょう。

http://tyama7.blog.ocn.ne.jp/obgyn/2006/02/post_1b76.html (2006.02.28 23:56:35)

Re:産科医療(02/01)  
どくちる  さん
>三十路さん

コメントありがとうございました。私見ですが、今日付の日記に書き込んでますのでご一読ください。今回の事件は産婦人科医のみならず、最前線で働く数多の医師のモチベーションを下げる憂慮される事案です。法治国家である以上、司法の判断を待つしかありませんが、判決内容によっては一大ムーブメントが起こる可能性もあると考えています。
(2006.03.01 16:26:01)

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