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2011.06.29
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カテゴリ: 為替
6月29日(ブルームバーグ):東京外国為替市場では、ユーロが前日の海外市場で付けた高値付近で底堅く推移した。欧州中央銀行(ECB)による7月の利上げ見通しやギリシャ議会で財政緊縮策が可決されるとの見方が、ユーロの下支えとなった。

  午後3時35分現在のユーロ・ドル相場は1ユーロ=1.4370ドル前後。午前の取引では1.4338ドルまでユーロ安に振れる場面が見られたが、午後にかけてはユーロがじり高となり、一時1.4382ドルと前日の海外市場で付けた約1週間ぶり高値(1.4397ドル)付近に近付いた。

  ユーロ・円相場も午前に一時、1ユーロ=116円17銭までユーロ売りが進んだが、午後には早朝の水準(116円58銭)付近まで値を戻した。

  クレディ・アグリコル銀行外国為替部ディレクターの斎藤裕司氏は、ギリシャの財政緊縮策についてはとりあえず可決との見方が多いと指摘。加えて、「あすには大型の投信設定が予定されており、それに伴う外貨買い・円売り需要の思惑もユーロの支援材料になっている」と説明していた。

  一方、ドル・円相場は、国内輸出企業のドル売り・円買い需要などから一時1ドル=81円ちょうどを割り込む場面が見られたが、午後にかけては81円ちょうを上回る水準でドルが小じっかりの展開となった。前日の海外市場では、米債利回りの上昇を背景にドルは今月2日以来の高値となる81円27銭を付けていた。

        ギリシャ財政計画、きょう採決

  ギリシャ議会は現地時間29日の午後2時(日本時間午後8時)に予算削減と資産売却から成る780億ユーロ(約9兆円)規模の中期財政計画について、点呼投票方式で採決を行う。

  パパンドレウ首相は、300議席のギリシャ議会で155議席を占める与党議員の離反を押さえつけると同時に、野党陣営からの支持者を集め、同国向け追加支援の前提条件となる780億ユーロ(約9兆円)規模の財政緊縮策の議会承認にこぎつけるもようだ。ギリシャでは同法案に抗議する全国規模のストライキが相次ぎ、首都アテネではデモ隊が議会を包囲している。

  上田ハーローのシニアアナリスト、山内俊哉氏は、財政緊縮策の議会採決に関しては、仮に通らなくても予備の対策も考えられており、米株が続伸するなど、市場全体では楽観的な見方が支配していると指摘。ただ、可決されたとしても、その後の実行力については疑問が残ると付け加えた。

  外為どっとコム総合研究所の植野大作主席研究員も「今回採決されて保証されるのはあくまで第1次融資枠の内の第5回の振り込みだけで、来年以降のギリシャの資金繰りの問題にまでめどがつくわけではない」とし、来年以降のデフォルト(債務不履行)リスクが緩和されるような追加融資枠のめどが立たないうちは、積極的にユーロを買い上げていくのは難しいと話していた。

          ECBの利上げ見通し

  ECBのトリシェ総裁は28日、同中銀の当局者らは「強い警戒モード」にあると発言し、来週の政策委員会での利上げ実施を示唆した。

  ECBは4月に約3年ぶりの利上げに踏み切り、政策金利を1.25%に引き上げた。ユーロ圏のインフレ率は昨年12月以降、ECBが上限と見なす2%を上回っている。ギリシャのデフォルト懸念が景気見通しを曇らせる中、ECBは7月7日に政策委員会を開く。

  トリシェ総裁の発言やギリシャの緊縮策可決期待を背景に前日の海外市場ではユーロが上昇。対円では一時、116円67銭と今月14日以来の高値まで値を切り上げた。

  外為どっとコム総研の植野氏は、7月の利上げについてはある程度織り込まれた材料だとし、ギリシャ問題の着地が見えない中、「7月以降の利上げペースについては不透明なところがある」と指摘。「ギリシャと金融政策が本当にどうなるかを見極めないと、どんどんユーロを買い上がっていく雰囲気にはなかなかならない」と語った。





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最終更新日  2011.06.29 20:45:16


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