2012/05/26
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テーマ: 社交ダンス(8732)
カテゴリ: アートのはなし
<ムリーリョ>

バルトロメ・エステバン・ムリーリョは17世紀を生きたスペイン画家の巨匠です。

1660年代にはセビリアで最も人気のある画家となって、宗教機関からの注文が殺到しました。

その後ヨーロッパ中に名を知られるようになり、存命中から作品は海外に多く輸出されていたそうです。

ベラスケス以外では17世紀で最も革新的なスペイン画家として認識されるようになりました。

プラド美術館に彼の作品が多いのはフェリペ5世の妻、エリザベッタ・ファルネーゼ(1692-1766)がセビリア滞在中に大量購入したからとされています。

ムリーリョの絵は宗教画でありながら優しく繊細で、悲壮感がないのがいいですね。

『無原罪のお宿り』
ムリーリョ02.jpg

この作品、日本でも見たことがあります。(2002年のプラド展)

無原罪懐胎説というのが当時のスペイン、特にセビリアで信仰されていて、それに基づいた絵をムリーリョは20点ほど描いているそうです。

聖母マリアが、神の恵みの特別なはからいによって、原罪の汚れととがを存在のはじめから一切受けていなかったとする、カトリック教会における教義とのこと。

明暗の強調された背景に動きのある天使がごろごろいて、バロック美術を感じますね。

『善き牧者としての幼児キリスト』
ムリーリョ01.jpg

かわいらしい子供の絵もムリーリョの作風です。言われないとキリストだって分からないですよね。

大将曰く。

『あれっ!この絵知ってる!うちの玄関にあるやつじゃないの?こんな所に本物があったんだね。なんか感動する。これって、だれ?』

この絵が 『プラド美術館展』 で以前日本に来た時買ったんですからここにあるのは当然なんですけど、その時大将は用事があって私だけで見に行ったんですよね。

『うちに宗教画が飾ってあるの知らなかったなあ。』

私もかわいいから買っただけなんですね。

依頼主が教会ですから壁を飾ると言ったらどうしたって宗教画になりますよね。他にも立派な宗教画がいくつも展示されていました。

彼の作品はロココの先駆けとも言われていて華やかなので、現代の陶器のデザインとしても使われているようです。



楽天で売ってるのは宗教画ではなくかわいい子供や女の子の絵だけですね。












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Last updated  2012/05/26 10:20:35 AM
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