2023/12/28
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テーマ: 社交ダンス(8749)
カテゴリ: TVのはなし
寅の年、寅の日、寅の刻、強い武将になる星の下に生まれた松平竹千代。

母親の於大の方はそう触れ回っておりましたが、なんとも気の弱い泣き虫弱虫の少年でした。

本当は卯年(うさぎどし)生まれだったようです。





駿府で人質生活を送っていた竹千代改め松平元信(松本潤)は、今川館の主、今川義元(野村萬斎)に人生の道標を教えられます。

『武を持って治めるのは覇道。徳を持って治めるのは王道。国の主は民。』

上品で志も高い人だったようですね。





元信は子供の頃から一緒に遊んでいた今川一門の娘・瀬名(有村架純)を娶り、名を松平元康と改めました。

瀬名は義元の長男・今川氏真(溝端淳平)が側室にと望んでいた女性だったらしく、御前試合で負けて彼女を元信に取られたことを少し根に持っていた感じです。





瀬名って、これまで悪女として物語に登場してきた記憶があるんですが、このドラマでは 聖女 でしたね。

自然に囲まれた穏やかな地で静かに薬を煎じながら生き、戦による奪い合いではなく、国同士が互いに協力し合う慈愛の国を作ろうとしていました。

そのせいで武田と内通したと疑われ、信長に処分を命ぜられた家康が、泣く泣く彼女の自決を見守るという形で描かれています。

この今川義元の教えと瀬名が目指した世界観が、家康に太平の世のビジョンを与えたという流れでした。





幼少期に織田家の人質だった竹千代は、信長から白兎と呼ばれ相撲を仕込まれて、というより叩きのめされていましたが、妹のお市には慕われていたようです。

お市(北川景子)は織田家のマドンナでした。

彼女が登場すると周りの空気が キラキラ 輝いて、テレビから星が飛び出してきそうでしたよ。

子供の頃、溺れかけた市を竹千代が救ったことがあって、その時から竹千代に嫁ぐと決めていた節がありました。

美しく成長して、信長に家康と結婚しろと言われて、いそいそと嫁入り支度をしていましたが、その時すでに瀬名という本妻がいたんですよね。

この二人が結婚してたら、歴史は大きく変わっていたかもしれません。





泣き虫の殿様が生き延びてこれたのは、家来がよかったんですよね。

清水次郎長の浪曲に出て来る子分たち、大政に小政みたいなものでしょう。

まずは徳川四天王の筆頭、酒井左衛門尉忠次(大森南朋)です。

『エ〜ビすくい、エビすくい〜。フナ・アユ・フナ・アユ』

皆さんも一緒に踊りましたか?うちも踊りましたよ。 ふな・あゆ 大笑い





石川数正(松重豊)もいい味出してましたね。

いっつも小難しい顔で 『殿、ご決断を!』 と家康に詰め寄ってました。

本多平八郎忠勝(山田裕貴)は常に好戦的で、優柔不断な家康を主君と認めていませんでしたが、合戦でかすり傷一つ負わないという豪傑で、のちに徳川四天王の一人と数えられるようになります。

榊原康政(杉野遥亮)はボロボロの具足で参戦してすぐに討ち死にしそうな感じでしたが、平八郎をライバル視して文武に励み、四天王の一人になります。

四天王の最後の一人は井伊直政(板垣李光人)です。ヤンチャで家康を殺そうとさえするんですが、放免され後に取り立てられて、女性のような見目麗しさを保ちながら元武田兵だった赤備え軍団を率います。

本多正信(松山ケンイチ)は、一向一揆の敵方の軍師で家康に銃を向けますが、後に家臣となります。仮病を使って戦いを避けるなどイカサマ師で嫌われ者ながら、知略に長け最後まで頭脳で家康を支えました。





織田信長(岡田准一)は迫力ありましたね。強引な手腕に周りは敵だらけでしたから、その不安を夢という形でよく表現されていたと思いました。

豊臣秀吉(ムロツヨシ)の登場時の自虐的な立ち振る舞いから横暴な君主への変貌は面白かったです。能ある鷹は爪を隠す的なキレものでしたが、信長に代わって天下をとってから急に老けたのがちょっと気になりましたね。

家康とそれほど歳は変わらないはずなのに、ものすごくお爺さんに扮してました。





男まさりで潔かったお市が亡くなって、その娘の茶々として北川景子が再登場した時は『え〜!』と思いました。したたかな小悪魔的演技も上手でしたね。

忍者ハットリ君の祖先、服部半蔵(山田孝之)も忍者っぽくない忍者で面白かったです。

自分は忍者ではなく武士であると言い続けていましたが、この人も部下の忍者が優秀だったからやってこれた感じです。





大河ドラマを1年間撮りためて年末に一気に見るのも毎年恒例になりつつあります。

これでHDDも空き容量が増えて、また来年に向けて準備万端。

噂によると『どうする家康』は視聴率がそれほど伸びなかったようですが、私個人としてはとっても面白いドラマだったと思います。

この時代のドラマはこれまでにもたくさんありましたが、明智光秀や石田三成、武田信玄、今回は特に瀬名が、脚本や演じる人によって全く別人のように描かれるのが興味深かったです。














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Last updated  2023/12/29 10:37:24 AM
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