2024/05/13
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テーマ: 社交ダンス(8673)
カテゴリ: 映画のはなし
自分の部屋がどこか別世界に通じていて、心から歓迎してくれる友達が待っている。

そんな現実逃避できる場所があったらいいでしょうね。

誰だって逃げ場は必要です。

特に、いじめや家庭内に問題を抱える子どもたちにとっては。





中学生の安西こころは、いじめが原因で不登校になり、フリースクールの北島先生が気にかけてくれますが引き籠もり生活を続けていました。

ある日、部屋の鏡が光り出して吸い込まれ、絶海の孤城に迷い込みます。

狼の面をつけた少女が、自分をオオカミさまと呼べといい、6人の中学生リオン、フウカ、スバル、マサムネ、ウレシノ、アキが彼女を待っていました。





ここで達成すべきことは一つ。城に隠された鍵を見つけることです。

それは願いの部屋を開ける鍵で、一つだけどんな願いでも叶えられますが一人だけに限られ、誰かが願いを叶えると全員の記憶が消えるといいます。

この城に来られるのは1年間で、朝9時から午後5時までなら鏡を通じて出入り自由でした。

もし午後5時を超えて城に1人でも残っていると、連帯責任でその日城にいたメンバーは狼に喰われるとになっています。

鍵が見つからなければ、記憶はそのまま残るということでしょうね。





七人は熱心に鍵を探すでもなく、来たいときに城に来て、次第に友達関係を築いていきました。

あるきっかけで、全員が同じ中学の生徒だということが分かります。

マサムネの提案で三学期の始業式の日に、みんなで学校で集まる約束をしました。

全員が約束を守ったにも関わらず、誰も他のメンバーに会えず、パラレルワールドなのかという話になりますが、オオカミサマは違うと言います。

果たしてこの城は何なのか、オオカミサマの正体は、そして願いの鍵は見つけられるのか。





この話、子ども向けのファンタジーかと割と甘く見ていたんですが、実に深い、よく考えられた物語でした。

最後の謎解きに至るまで、伏線がたくさん用意されているんです。

城のあちこちにあるバツ印の意味、オルゴールの曲、みんなが学校で出会えなかった理由。

北島先生の存在も、キーポイントです。





『かがみの孤城』は、辻村深月による日本の小説で、2018年には本屋大賞も受賞しています。

2022年公開の劇場アニメ版を見ました。海外でも上映され、数々の賞を受賞する名作です。

金の国水の国 を見た人におすすめという繋がりで見たんですが、思った以上に素敵な話でしたね。

おすすめです。












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Last updated  2024/05/13 08:56:59 PM
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