元代表の穴

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かとう　あきら

長野市在住。かとうあきらのBlogです。長野を拠点に、名古屋、東京などで音楽の仕事しています。アマチュアオケの指揮指導、violin,violaのレッスン、コンサート企画、楽曲解説の執筆、レクチャーなど。 2011年に脳出血で倒れ、現在も左半身麻痺状態でリハビリ継続中。

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2020/08/30

2020/08/15
昼
ソース焼きそばつくって食う。

相生座ロキシー
フランシス・フォード・コッポラ監督
「地獄の黙示録ファイナルカット」観た。
やっぱりとんでもない映画だー。
何度観ても狂ってる。
河の上流へ向かう物語って、いいなあ。
アジアの大自然が舞台だが、
河だし、小さな船だし、
周りはゲリラだらけでいつ襲ってくるかもわからんし、
最後も要塞の中。
物語は異様な閉塞感の中で展開される。
広大で開けているからこそ、
却って絶望的に閉じてる。
こーゆー環境下で軍人にドラッグが蔓延するのは
当然だろう。

監禁されたウィラードの檻に
カーツが首を放り込むシーンは凄い。
ゴッドファーザーの馬の首もそうだったが、
こーゆーときのコッポラ監督は超冴えてる。

マーロン・ブランドのエロティックなこと！

この作品で描かれるアジアな感覚がやばい。闇が深い。
カーツが取り込まれ、ウィラードもその闇に取り込まれていくのは感覚的にわかる。

コロナで全体に元気のないこの時期に
キルゴアに会えるのは幸せだ。
やっぱり超最高なキャラすぎて、元気もらえる。
まあ、完全に狂ってるんだけども、
基本好人物でアメリカンに陽気で
ウルトラポジティブで軽やか。
ワーグナーを大音量で流しながら
ご機嫌にヘリで殺戮しまくる。
戦闘中のサーフィン。
どうしようもなく狂ってるが、非常に「ロマン的」。
アメリカンでライトな感覚と
ヨーロッパ的ロマン的感覚がが同居してる稀有な人物。
狂ってる^^;

「朝のナパームの臭いは格別だ」
ぬはは

プレイメイトのシーン大好き。

完全版にあったフランス人プランテーションの場面が
「ファイナルカット」ではちゃんと採用されている。
ベトナムを語る上で歴史的・政治的にフランスの存在は重要。いうまでもなくインドシナ戦争とベトナム戦争は地続きだし....
それ以上にこの部分のヴィットリオ・ストラーロの夢幻的な撮影の美しさにやられる。
本当に素晴らしいエピソードで、おれは大好き。
寄り道的と感じる向きもあるだろうが、
このエピソードがあることで、アメリカが浮き彫りになる。そしてヨーロッパ的な陰影と豊かさが与えられる