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pippi2003さんComments
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子供の頃の原体験から、彼女の裡(うち)に「変容」というものが宿る
それは、ひとつには、卒業制作として結実するが
その後の彼女の画業として再肉化(リインカーネーション)を遂げていく
それが、繰り返し描かれる幽霊や腑分け、九相図となっていく
鶴女房の伝説やカフカの「変身」など
古来より変容(メタモルフォーゼス)への情熱は数多く語られている
ニンゲンにとって究極の変身は「死」であろう
「九相図」は、その究極の姿
人が死してのち、死後硬直、腐敗を経て分解されていくサマを描くものである。
さらに、その後のすがた(?)としての幽霊
繰り返し描かれる松井冬子の世界は、この幼児体験における「変容」の
再肉化に他ならない
そしてまた、この再肉化が理性的に意図を持って行われるところに
彼女の絵の魅力があると思われる。