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草間彌生の世界
<草間彌生の世界>
草間彌生について集めてみました。
村上隆より半世紀ほど早く、芸術家として起業し成功していたことが、凄いです♪
・また借りた草間彌生
・草間彌生、たたかう
・やっぱり好きだ!草間彌生
・草間彌生展を観に行こうかな
草間彌生の画像
をオマケだ♪
<また借りた草間彌生>
図書館で『草間彌生を知りたい』という大型本を借りて、読んでいるのだが・・
草間彌生をフォローしている大使は、よく草間本の2度借りをしてしまうので、要注意なんです。
で、2度借りを防ぐ意味もあって・・・・
この本も
草間彌生の世界
に収めておこう。
【草間彌生を知りたい】
大型本、エイ出版社、2012年刊
<商品説明>より
世界的に活躍する日本を代表するアーティスト・草間彌生
いま巡回している「永遠の永遠の永遠」の展覧会を中心に彼女の作品を収録し、その魅力に迫ります
【特集】
世界は草間彌生に夢中! 彌生 マドリット、パリ、ロンドン、ニューヨーク……
草間ワールドが世界を席巻! 水玉の女王ニューヨークに凱旋
<読む前の大使寸評>
大使も大阪の個展(2012年3月頃@国立国際美術館)を観たのだが・・・
存命中に世界中で個展が開かれる日本人画家としては、草間彌生が筆頭で、その次が村上隆かな♪
ルイ・ヴィトンとタイアップした商売のほうも好調のようで、喜ばしいかぎりです。
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草間彌生を知りたい
この本から草間の追い上げを紹介します。
<前衛は止まらない>
よりp58~59
草間の作品を見ない国際展は珍しいのではないか。そう思ってしまうほど、2000年代に開催された国際展に、草間は数多く招待された。
(中略)
04年に森美術館が開催した「クサマトリクス」展は、52万人を動員。新作のインスタレーションのみで構成された。そこに登場したのが、「ハーイ、コンニチワ!」というタイトルの作品だ。少女と犬の大きな彫刻に、回転する花の彫刻。壁には増殖する少女の絵・・・。明るく無邪気なだけではなく、草間の理想の少女時代であり、作品の中の少女たちはこの先に輝く青春がやってっくることも、老いて病や死と対面することを知らない無垢な姿を表現している。その中でひときわ目立つ少女像の名前は「ヤヨイちゃん」なのだ。
同年、東京国立近代美術館ほか5館を巡回する回顧展も開催される。また、長年の功績を称えられ、「第50回芸術選奨文部大臣賞」(00年)、「旭日小授賞」(06年)などを受賞。前衛芸術家として、国の権威に反抗しないのか?との声に、「私が授賞することで、後に続く人たちの道が開ける」。真の前衛は、国も権威も超越してしまうのだ。
08年には初のドキュメンタリー映画「わたし大好き」公開。50枚の連作「愛はとこしえ」を描き続ける姿がとらえられた。同年、クリスティーズのオークションで、1959年の作品「No.2」が5億5400万円で落札され、ニュースに。09年には世界最強のギャラリー、ガゴシアン・ニューヨークと契約。
(中略)
「まだまだこれからよ。描いて描いて描きまくるのよ」。信念を貫き、日々新たな表現に挑む。そのパワフルな姿に、世界中が魅了され、勇気づけられている。草間芸術よ、永遠なれ。
<草間彌生、たたかう>
「草間彌生、たたかう」という本がヌード写真もあったりで刺激的です(笑)
でも、やむにやまれぬ草間の心情が吐露されていて、メイキングオブ草間のような本ではないだろうか♪
【草間彌生、たたかう 】
ワタリウム美術館編 、ACCESS、2011年刊
<「BOOK」データベース>より
‘60年代のニューヨーク、世界で最も刺激的で熱気溢れるアートの中心地で、草間彌生はいかに闘ったのか。1957年に単身渡米し、アートシーンの最前線で前衛芸術家として時代を切り拓いた草間彌生。貧困や差別、自らが抱える精神の疾患、あらゆる困難を創作活動に打ち込むことによって克服し続けた―その魂を揺さぶる人生の軌跡を、本人の発言と当時の写真で綴る。
<大使寸評>
功成りて、最近は個展でも多くの観客を集める草間彌生であるが・・・
この本は、彼女の内面を吐露したような本です。
畏れ多くも草間の美を一言で言い表せば・・・・
「狂ったような水玉模様、狂ったような網目模様、狂ったような反復模様」というところか。
実際、彼女はすこし狂っていて、終世、強迫観念に駆られているのです。(彼女自身が言うように精神病院の常連だったようです)
しかし、この強迫観念のような確固たる拘りが彼女の真骨頂なのである。
若き日の彼女は止むに止まれない自分の独創性は、説明抜きで世界で通用することを信じていたようだが・・・・
その過信にも似た勢いで、ほぼアポイントなしでアメリカに渡航してしまうんですね。
すごい!世界の評価はさておいて、その心意気はまさに「芸術家の魂」である。
Amazon
草間彌生、たたかう
<1975年頃のアーカイブより>p11~17
私の少女時代は、ことに戦争中だったせいもあって、いろいろと夢をもっていても、その何分の一もかなうことなく、暗くとざされた毎日であった。ことに私は人一倍さまざまな将来への希望や抱負を一杯もっていて、もてあますほどであった。
そんなとき、いつも、はげしく私の心をとらえたものは、青々とはてしなくひろがっているパシフィック・オーシャンであり、アトランティック・オーシャン、そして熱砂の広大な沙漠、みたこともない異国の山脈にさく不思議な植物や、無限の神秘をかきたてる、宇宙の星のことや、その空の下のさまざまの国にすむ同じ心をもつ人々にたいしての不思議な予感であった。
その後、成長して画をかくようになってから、私は自分の作品をとおして、多くの人々、ことに、海外の人々と、心の交流がかならずや可能であるということが信じられた。自分の作品を観てもらう機会が、共鳴や、興味をもたれることが、いつかはくるにちがいないと心にきめきっていたのである。
はじめて乗ったアメリカ行きの飛行機が、私のほかは、米軍のGIが二人と戦争花嫁が一人乗っているだけで、あとはガラガラだったことを印象深く今も憶えている。
勿論、今みたいに気軽に外国へ行ける時代ではなかった。さまざまな障害が待ち受けていて、そのためにどれほどの苦闘を強いられたか。家族の反対もその一つで、母親を説得するのに八年もかかった。
<水玉による自己消滅>p139
作って、作って、作りつづけて、その表現の中に埋没していく。それが私のいうオブリタレイト、つまり「消滅」ということなのである。
たとえば、身体じゅうに水玉をつける。それから、バックもすべて水玉模様にしてしまう。それがセルフ・オブスタレーション(自己消滅)。あるいは、馬に水玉をいっぱいつけて、バックも水玉にすると、馬のファルムが消えて水玉と同化してしまう。馬の魂が永遠なものに同化していく。そうすると、私自身もオブリタレイトする。
この場合、地になる網目とそこに描かれる水玉の二つの関係というのは、水玉がポジで網目がネガということになる。ファルス状のソフト・スカルプチュアの場合は、出っ張っている部分がポジで、ファルスとファルスの間の空間がネガということになる。このポジとネガが一つになって、私の表現となる。そしてその時、私はオブリタレイトしていくことになる。
<和楽2003年8月号より>p233
17年間に及んだニューヨークの生活では。極めて忙しい毎日でした。昼間はもちろん絵を描くから忙しい。時代の先端を行かなければならないから、だれもやっていないことをだれよりも早くやるわけです。結局、インスタレーションや環境彫刻、それからハプニングの先駆者になったのは私でした。芸術家同士のアイディアの盗み合いもすさまじい中、ファッション・デザインをしてブティックも持ったり週間新聞も出しました。そして、夜は夜で絵を買ってくれた方のパーティに呼ばれたり、いろんな人に会わなければいけないわけです。
しかもハプニングのときは1時間おきに1日に何十人というマスコミの人に会わなければいけなかったのです。大変だから椅子を並べて共同記者会見をやったほど。会見をすると、結局、私の発言は三日でノルウェーやスウェーデン、そして田舎で家族たちが平和に暮らしているところへニュースとして流れていくのです。それをプレスハプニングと言うのですが、報道によって私のメッセージは広く世界に伝わり、瞬間だけに終わらず、反響が長く残ることになる。その現象もとても面白いものでした。
【やっぱり好きだ!草間彌生】
pen編集部、阪急コミュニケーションズ 、2011年刊
<「BOOK」データベースより>
いま、世界がこのアーティストに夢中だ。その名は、草間彌生。1957年に単身渡米した草間は、無限に広がる“網”の絵画や、数々の裸のハプニングでセンセーションを巻き起こし、いち早く国際的に認められた数少ない日本人アーティストだった。幼い頃より悩まされた幻覚に始まる彼女の創作世界は、自ら見ていた“水玉”という強靱な繰り返しのヴィジョンによって、永遠性と、宇宙ともいえる壮麗さを獲得する。愛、そして生命の不思議ー手に取ってみることのかなわぬ神秘を、両手いっぱいにすくって見せてくれる、不世出の天才!本書は、アート史に動脈のように赤々と流れる草間彌生の軌跡である。
<大使寸評>
草間彌生の展覧会にも行ったりしたが・・・・
この本のタイトルにあるとおりで、やっぱり好きだ!
rakuten
やっぱり好きだ!草間彌生
<草間彌生展を観に行こうかな>
世界初公開の作品がいっぱい!大阪で開催中「草間彌生展」の魅力
によると4/8まで開催中とのこと、大阪だったら観に行こうかな。
かぼちゃ
今では、世界の現代芸術を牽引し続ける前衛芸術家といえる草間彌生であるが・・・・
草間彌生公式サイトの
草間彌生Biography
を見れば、ニューヨークでの不遇な時代があったようです
現代芸術といえば、ポロックの絵のどこがいいのかわからないように、とかくシロウト泣かせの面があるようだが・・・・
草間の絵、造形には確固たる様式美があり、今頃になって大使も認めるのである。
草間はやや老成のアーティストであるが、信じた道を我行かんという意志がスゴーイ♪と思うのです。
(ただし、実力が伴わないと、独りよがりに終わるのがコワーイのでしょうね)
ポロックの絵
この絵のどこがいいんだろう(笑)
世界初公開の作品がいっぱい!大阪で開催中「草間彌生展」の魅力
で草間作品が見られます。
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