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2012.06.17
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カテゴリ: ビジネス・経営


宗教法人への優遇措置なくせば4兆円の財源生まれるとの試算


日本衰退の元凶は「いいモノを安く」 未来工業創業者・山田昭男 日本一幸せな会社(中)

--日本の経済は低迷続き、何が悪いんでしょう?

山田 

衰退の元凶は「いいモノを安く売ろう」という発想だね。その先にあるのは過当競争。
これでどうやって儲(もう)かるんですか? 

アメリカの製造業の経常利益率は平均で35%なのに、日本の製造業は3・5%しかない。

日本の方が技術は断然、優秀なのにおかしいでしょ。

試しに銀座を歩いてごらんなさいよ。今や外国の有名ブランドの店ばかり。
品質は日本製品の方が上だけど、「高い方(外国ブランド)」が売れる。
そういう商売を日本がやらないといけないのに価格競争で疲弊してしまっているんだ。
付加価値のある、差別化した商品を作り「高く売る」ことを考えなきゃダメ。

 --だけど、日本の「ものづくり」の伝統も今や風前のともしび…

山田 

危ないね。敵(中国や韓国)が随分、伸びてきたからな。
日本の企業で60歳定年になった技術者を、韓国企業などが倍の給料で引っ張っていく。
当然、先端技術もどんどん外国へ流れるわけですよ。

だからウチは定年を70歳にし、60歳を過ぎても給料が下がらないようにした。
ヨソからは「60歳、70歳で生産性が向上するんですか?」って、よく聞かれるけど、
それは重要じゃない。一番、働き盛りの30代、40代の社員が、その制度に感動して、
がむしゃらに働く気になるわけですよ。「オレはこの会社に骨を埋める」ってね。

 --はやりの「成果主義」にも反対してますね

山田 

人間が人間を評価する以上、「感情」が必ず入る。虫が好かない部下だとか、
上司に、お中元、お歳暮を贈った、贈らないで、評価が決まってしまいかねないでしょ。
だからウチの給料は平等。

よく経営コンサルタントがいう
「2・6・2(働かない社員が必ず2割いる)」なんて法則もあり得ないと思っている。
ちゃんとした待遇を与えれば「しっかり働かねば」という気持ちになるもんですよ。

--でも、イマドキの若い社員はどうですか。がむしゃらに働いた世代とは気質が違うでしょう

山田 

それは、「扱い」を間違えているからですよ。日本が戦争に負けたのが昭和20年。
それからたった23年間(同43年)で、世界2位の経済大国になっている。
そのときは、ほぼ全員が「正社員」だった。

“失われた20年”の間に企業は随分、派遣社員やアルバイトに切り替えたけど、
GDPは伸びていないでしょ。社員が幸せを感じるには、やはりそれなりの待遇が必要。
派遣社員のままでは技術や営業のやり方を必死で覚えようという気にはならんしね。

--ただ、若い世代の中には、「派遣社員やフリーターの方が気楽でいい」という人もいます

山田 

それは「教育」が悪い。
確かに今の日本はデフレの世の中で、年収180万円でも食うには困らないかもしれんが、
そのまま、40歳になったらどうするの?

戦後、日本の教育は、子供たちを「バカにする教育」をやってきたとしか思えないんだよ。

「考えるな」「皆と同じことをやりなさい」という教育だね。

だから僕は、制服や給食も反対。全部同じで横並びでは、
何とか工夫しようという発想が起きないでしょ。

(喜多由浩)



大震災と長引く原発の影響で、生きる上で仕事と生活のバランスを考える人も多い。
年間の休日140日、命令禁止、報連相禁止など独特な社風で社員のモチベーションが高く、
かつ増収増益を続ける未来工業の創業者山田昭男氏が、
社員の幸せを追求した理想的な会社の在り方、働き方を説く。
「つねに考える」の社是を体現する社員のリアルな話も盛り込む。

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

休日数日本一、報連相禁止、命令禁止、70歳定年、全員参加の海外旅行…

未来工業はへんな“きまり”ばかり。だけど、だから、儲かるんだよ。

【目次】(「BOOK」データベースより)

第1章 常に考える。必ず差別化する/
第2章 社員に任せろ。社長はバカと自覚せよ/
第3章 “餅”を配ればモチベーションが上がる/
第4章 「いいモノを安く」が日本企業をダメにする/
第5章 利益を生む小さな倹約、社員が喜ぶ大きな浪費/
第6章 社員がしあわせなら会社は儲かる

【著者情報】(「BOOK」データベースより)

山田昭男(ヤマダアキオ)

1931(昭和6)年、上海生まれ。旧制大垣中学卒業後、家業の山田電線製造所に入社。
家業の傍ら、演劇に熱中し、劇団「未来座」を主宰。
1965(昭和40年)、劇団仲間と未来工業株式会社を設立。
代表取締役社長に就任。1991(平成3)年11月、名古屋証券取引所第2部に上場。
2000(平成12)年8月、取締役相談役に就任、現在にいたる。
岐阜県中小企業家同友会代表理事、同会長、岐阜県電機工業会会長などを歴任。
1989(平成元)年、黄綬褒章受章

(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


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最終更新日  2012.06.17 23:03:16
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