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October 25, 2008
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カテゴリ: 本・CD

南北朝時代の婆沙羅(ばさら)大名・佐々木道誉の生き様を描く秀作!!

道誉なり(北方兼三) 読書の秋ですね・・・。というわけで今日は、今読んでいる本の話です。

今読んでいるのは、北方兼三の 『道誉なり』(上下2巻) です。実は、2,3年前に一度読んでいますが、久しぶりにまた読みたくなって書棚から手に取りました。

道誉というのは、鎌倉末期から室町時代初期に婆沙羅(ばさら)大名として名を馳せた佐々木道誉のことです。

さて、道誉を語る上で切っても切れないこの“ばさら”というキーワードですが、「身分秩序を無視し華美な服装や振る舞いを好む美意識で、下剋上的行動の一種」ということのようです。

北方兼三『道誉なり』の中では、「毀すこと、それがばさら」という一文で語られています。この道誉ですが、鎌倉幕府崩壊から南北朝初期の複雑な時代を、知恵をめぐらせ時代の先を読みながら、颯爽と粋に生き抜く男として描かれています。

この時代の主役は、なんと言っても後醍醐帝と足利尊氏ですが、その周りに魅力的な男達が沢山おり、その一人が佐々木道誉なんですね。この小説の中でも、足利尊氏と道誉との駆け引きや会話を中心に、バサラ大名としての生き様が深く刻まれていきます。

北方兼三は、南北朝時代の歴史小説が他にもあって、それらの小説がリンクしている部分もあるので、合わせて読むことで壮大な南北朝時代小説を形成している感が味わえます。播磨の悪党・赤松円心を描いた 『悪党の裔(すえ)』(上下2巻) 、河内の悪党・楠木正成を描いた 『楠木正成』(上下2巻) 、若き公家武将・北畠顕家を描いた 『破軍の星』 など・・・。

その他にも、後醍醐天皇の皇子・征西将軍懐良親王を描いた 『武王の門』(上下2巻) もありましたね。わたしは、北方兼三の南北朝モノの中では、悪党の裔、道誉なり、楠木正成、破軍の星の4冊は読んだことがあります。

どれもおすすめですが、合わせて読むことでそれぞれの小説の間がググッと緊密にクロスし、北方兼三の描く男の生き様・死に様が、それぞれの主役を通して魅力的に語られていることが分かります。

帝(天皇)が2人立つ南北朝という厄介な時代は、歴史的にも、登場人物的にも不思議な魅力でいっぱいです。この時代に興味があれば、三国志や宮本武蔵で有名な吉川英治の『私本太平記』(全8巻)も長編ですが読み応えがありお薦めです。






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(五)
(六) (七) (八)



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Last updated  April 4, 2009 10:07:12 AM
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