Awakening

Awakening

2003.09.14
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この間通訳の仕事をしてきたのですが、
今回の通訳はちょっと異例で中国系カナダ人と日本人のカップルが
結婚することになり、そのお互いの両親の御対面の通訳だったのです

今までの通訳の仕事は大体ビジネスミーティングなどばかりで
こういった通訳は実は初めて。でもちょっと興味もあり
仕事を引き受けたのですが、日本人女性はとても綺麗でお上品な方で
夫になる彼も優しそうな男性でした。もちろん会話は英語なのですが
彼女の家族、もちろん英語は一言も話せません。
中国人側の家族は彼の兄弟はみんなカナダで育って英語と広東語が話せるそう。
でも両親は移民してきた人達なのでやっぱりちょっと英語は苦手なよう。
それでも私の話してる事はわかってるようでした。

私は彼女のお父さん側について、通訳をすることになりました。
お父さん、かなり緊張の様子。。そりゃそうですよね。。。
気を紛らわしてあげようと思い、いつバンクーバーにきたのですか?
とかカナダは初めてですか?と簡単な話からしていきました。

お父さん、挨拶も緊張。相手側も緊張。
でも’娘をもらってくれてとてもありがとう。うれしく思います’
というお父さんの言葉に娘さんも涙を浮かべてました。
その後、にぎやかに夕食がはじまり、お父さんビール飲む飲む。
ちょっとほろ酔いになってきたのか、すごい話すようになって
えー、こんなことまで通訳してもいいのかー??までなったのですが
何とか場を持たせました(笑)

そこでお父さんが娘さんを海外に出した理由に
’海外に出てもし誰かに出会った時は白人、黒人以外だったら
誰でもいいと約束させた’なんて言うので、
いやーこれは通訳していいのか?と思いながらも、とりあえず柔らかに通訳。
そうすると彼の両親も
’私たちも中国人の女性と結婚して欲しかった。。’と本音がポッつり。。。
でもお母さんが、’でも息子が幸せなら誰といようがいいのです。
希望は希望で、息子が選んだ人には文句は言えない’と一言。
それをお父さんに訳すと、’うちも同じ気持ちですよ’と。
どちらの家族も幸せそうにいいました。

やっぱり親は娘、息子が違う国の人と一緒になるって複雑な気持ちなんでしょうね。
まずは言葉。。。彼らの場合英語で話すけど、母国語は日本語と広東語。
文化ももちろん違うだろうし。。。親が理解するのにきっと大変。
結婚するカップルは実はNYに住んでいて、お父さんからすると
かなり遠い。。。。だから今回バンク-バーで会う事に。

お父さんもやっぱり何だか寂しいそうだなーって何だか感じた。
娘さんがそれも遠い離れた外国で、生活していき、子供が出来ても
すぐに会いに行く事が可能ではないって。。仕事が忙しいから
なかなか休めないそうです。

でもこのご対面みんな楽しそうにしてたので、彼らもきっと
幸せにやっていくんだろうなーって嬉しい気持ちになりました。
親の理解が少なく、反対なんてのがあったら、やっぱり障害は
さらに大きいし、前に進めないですよね。

私の母も桃太郎は日本語話せるの?なんて聞いてくるから、
今勉強中よ!なんて言ってるけど、母も私が彼と楽しくやってるので
それは安心してるようだけど、やっぱり離れて見えない所にいるってのは
親心ってのがあって心配なんだろうなーって考えたりした。





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Last updated  2003.09.16 03:37:22


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