2013.05.12
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カテゴリ: 京の見どころ
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 天台宗 竹内門跡・曼殊院(まんしゅいん)

 皇室一門の方が代々住持となられる別格の寺院を門跡寺院と呼ばれ、青蓮院・三千院・妙法院(三十三間堂)・毘沙門堂と並び、天台五門跡寺院の一に数えられます
 800年代伝教大師最澄(サイチョウ)により比叡の地に草創され、10世紀後半是算(ゼサン)国師により比叡山西塔北谷に移され東尾坊(トウビボウ)と名付け当寺開基とされています


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 ↑曼殊院「勅使門」 新緑に映える厳かな門、常に開けられていますが通常この門からは出入り出来ません

 平安後期1108年に忠尋(タダヒロ)天台座主が当院住持の時に東尾坊を改め曼殊院と称せられる事となり、のち1656年桂離宮を造営された桂宮智仁(トシヒト)親王の第二子で29代門主の良尚(リョウショウ)法親王により修学院離宮(後水尾天皇により造営、良尚親王は同天皇の猶子)近くのここ一乗寺の山麓に移され、庭園・建築共に同親王の識見・創意により造営されています

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 ↑勅使門を真近に、正面は大玄関です

 建物は江戸時代初期の代表的な書院建築で、その様式は桂離宮との関連深いものとされています

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 ↑曼殊院に導く参道です、新緑と共に両側のツツジが目に優しく飛び込んで来ます

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 ↑院を取り囲む築地塀と、その斜面は緑豊かで旺盛なウマスギゴケで覆われる参道です

 (右)寺院北側にある玄関門、現在の通用口となっています


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 ↑「庫裡」(重文) 入口は大妻屋根で建物は大玄関に続いています、掛かっている額「媚竃(ビソウ)」は良尚親王の筆で論語の「偉人より身近に媚びよ」の教えだそうです

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 ↑大玄関「虎の間」の襖絵(重文)、桃山時代の狩野永徳筆で当時現実に見た事のない虎を想像で描いた絵とされます、少し胴長ですが獰猛な感じがよくでた絵です  
      (写真は少し見難いですが当院資料から、次の間も同)

 (右)同「孔雀の間」江戸時代中期、岸駒(ガンク)筆の親子の孔雀をバランスよく描いた日本画です、奥には善光寺如来が祀られています


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 ↑「書院庭園」小堀遠州の作による白砂を海に見立てた枯山水庭園、大書院前には鶴島が配され 植えられている五葉の松は樹齢400年、鶴が表現されています

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 ↑「大書院十雪の間と滝の間」(重文) ご本尊の阿弥陀如来が祀られ、障壁画は江戸初期狩野探幽の筆によるもので部屋の間の欄間は卍くずしで作られています (写真は資料より)

 (右)五葉の松の根元にある燈籠は曼殊院型と言われるキリシタン燈籠です


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 ↑滝の間からの庭園です、いま満開の霧島ツツジが鮮やかに映ります


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 ↑小書院前から見た鶴島と深紅のツツジです、新緑の枯山水庭園と見事に調和して殊のほか美しい姿を見せてくれます


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 ↑霧島ツツジ、他のつつじに比べるとやや小ぶりの花ですが、その優雅な咲き振りは観る者を魅了します


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 ↑大海に浮かぶ「亀島」です、庭の花はまだ少し早かったようです


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 ↑庭の芯に滝石が組まれ岩組の間をぬって白砂の流れが海にそそぎます


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 ↑「小書院」(重文) 大書院と同じく寄棟造りこけら葺きで書院建築の代表的なものと謂われています、この小書院静かに水面をさかのぼる屋形舟を表現していると説明されています

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 ↑小書院前にある梟(フクロウ)の手水鉢です、下の台石は亀 傍の石は鶴がかたどられ、使い易いよう廊下側に少し斜めに置かれています

 (右)小書院小部屋より庭を臨みます、小書院北側には茶室「八窓軒」が建てられています

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 ↑小書院「富士の間」と奥は「黄昏の間」二畳台目の上段を備え、床・棚・付書院が設えてあります、欄間は当然ですが皇室菊花紋の数々です

 (右)床脇の棚は十数種の寄せ木で組み合わされたもので、「曼殊院棚」として知られています                  (写真は双方資料より) 


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 ↑大玄関奥の「坪庭」、小さな庭ですが趣ある落ち着いた庭です

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 ↑昨24年12月3日明治天皇御崩御から100年のお詣りに合せ京都にこられた天皇皇后両陛下、初めて紅葉の曼殊院を訪れられています     (写真は報道写真より)

 (右)境内前、平戸ツツジが色とりどりに咲き鮮やかに彩っていました


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                                       (この画像のみ拡大します)
 ↑勅使門より続く築地塀に振り掛かる青もみじです、五本の筋が入るのは門跡寺院の格式を表します



  ★ 「花いろいろ」 TOPにUPしています、今 石楠花(シャクナゲ) です  

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京都市バス 「一乗寺清水町」下車  東へ徒歩20分

曼殊院HP URL--- http://www.manshuinmonzeki.jp



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最終更新日  2013.05.12 13:09:22
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