やさぐれ同盟

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Nov 30, 2005
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カテゴリ: 映画評

全然知らなかったんですが『魚からダイオキシン』ってリメイクだったのですね? その元ネタがこの映画です。『魚からダイオキシン』では、裕也さんはクルド人の難民の音楽を世に広めるためコンサートを開こうとしますが、『餌食』ではレゲエ。映画の中で流れるのはピーター・トッシュとマトゥンビだけですが。
内容は『魚からダイオキシン』とまったく同じ。『魚からダイオキシン』は、『餌食』のプロットをそのまま借りて、デティールを細かくし、裕也さんの都知事選騒動を交えて、リメイクされている。『~ダイオキシン』では本木雅弘が異彩を放ち、軍艦島でのロケが素晴らしかったですが、ラストは『餌食』の方が衝撃的です。

長い海外生活から日本へ帰ってきたロックンローラー内田裕也は、衝撃を受けたレゲエのテープを持って、昔の音楽仲間がやってる音楽会社へ行く。日本でレゲエ・バンドを呼んでコンサートを開こうと持ちかける。しかし、昔の仲間は音楽業界に寄生する商売人と化していた。アイドル歌手が幅をきかし、プロモーターは外タレのための薬のルートを独占し、すべてが腐りきっていた。
裕也さんのかつての恋人も、業界の食い物にされ、今では薬漬けにされ、外タレ用のセックス処理係となってしまっていた。
裕也さんは、ひょんなことから知り合った元暴走族の青年が居候してる家に転がり込む、そこには青年の彼女の女子高生と謎の老人がいた。女子高生はピンサロのホステス、老人は古い拳銃を磨く元ヴァイオリニスト。
昔の仲間に絶望した裕也さんは「てめえらとは組まないことにした」と吐き捨てる。すると仲間たちに「お前みたいのをロック乞食と言うんだよ」と侮蔑の言葉をかけられ、さらに裕也さんが呼ぼうとしていたレゲエ・バンドのメンバーがロシアン・ルーレットで運悪く死んでしまったということを知らされる。
昔の恋人に会った裕也さんは、禁断症状に苦しむ彼女を見て、首を締める。「天使に会ったら、よろしくな」。
老人に拳銃を借り、元暴走族の青年とともに、昔の仲間であり、恋人を薬漬けにした音楽会社の社長のもとに向かう裕也さん。丁度、社長はヘロインの取引中だった。銃撃戦の末、金とヘロインを手にした裕也さん。一人生き残った社長にロシアン・ルーレット! カチリ! 空砲。「お前は運が良いなあ…」。失禁して気を失った社長はそのままに、その場を去る裕也さん。しかし、青年は腹を撃たれていた。バイクに乗って疾走する二人。死んでしまった青年を見て、女子高生は泣く。老人は裕也さんから返してもらった拳銃を夜明けの町に向って撃つ。その後、老人は車に轢かれて死ぬ。絶叫してビルの屋上に駆け上る裕也さん。ビルの上から、雑踏の一般市民を次々と狙撃。やがて裕也さんも駈け付けた警官に撃たれて死んでしまう。最後は裕也さんがコンサートを開くはずだった野球場で一人踊る女子高生。

素晴らしい。マトゥンビのCDを棚から探して聴き直してみよう。その後、『魚からダイオキシン』も見直してみた。どっちも良い映画だな。
「商売もいいだろう。でも耳は腐らせるなよ・・・」。肝に銘じろよ。





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Last updated  Nov 30, 2005 11:32:57 PM
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