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2012.02.10
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(続き)

近所の幼稚園に事前見学を申し込みました。行くと小奇麗で、先生も園児もおしとやかな感じで印象はよかったのですが。。。

病気のこと(ウイリアムス症候群と悪性リンパ腫)を園長に話したところ「そういう手のかかる子供はウチで預かれない」ときっぱり言われ、大ショックを受けました。

あまりに冷たい発言に、まるで障害者差別を受けたように感じました。こんな園長で子供は幸せなのか?と大いに疑問を持ち、こんな幼稚園にダレが世話になるもんか!と怒って帰りました。

一方で、差別を受けた気持ちが大きくなり、落ち込みました。次に見学を予約していた幼稚園に行く足取りが重くなりました。

次の幼稚園に行ったところ、翌日が文化祭みたいなイベントが予定されていたらしく、忙しそうだったので、「ちょっとここも面倒くさがられて、追い払われるかな」と思いつつ、園長お会いしました。

すると園長は「じゃあまず保育の状況を見てもらうため、教室にいきましょう」と誘われ、園内を一緒にみて回りました。

園長はある教室に入って、すぐに先生と園児に混じって踊りを踊り始めました。私がびっくりしていると、いつもこうなんですよ私は子供が好きだし、子供も好いてくれます、と語ってくれました。

園長自ら子供と交じり合うのか、へーッと思いました。この幼稚園は前に見学に行った幼稚園とは正反対であまりきれいじゃなくて、印象はあまりよくなかったのです。

事前に他の父兄から「あの幼稚園は園長が変わってる人だ」と聞かされていたのでその片鱗を見たような気がしました。

部屋で打ち合わせに入ると、いきなり「ウチの園の方針は子供が主役で自由保育です。園長が急に教室で一緒になって踊ったり歌ったりするのは当たり前。子供が教室から飛び出してしまう事もありますが、先生には追っかけて連れ戻してはダメと言っています。」

「木の上に子供が上ったら、一緒にその木に登って景色を見てご覧、そうすると大人の視野とは全く違う景色を子供たちは見ていることが分かるから、子供目線でモノを見るようにしてもらってる」

この先生ならと思い、躊躇していた子供の病気のことを思い切って切り出したところ、ウイリアムス症候群についてもっと知りたいので教えてください、といわれ一生懸命メモを取っていらっしゃいました。

まだ病気が詳しく解明されていないことや、特徴的な反応などを伝えたところ、「社会の数%は障害者がいます。子供のうちからみんないろいろな個性のある人がいることを教えるのも、園児への教育のひとつです。子供の中でいじめは無い様に気を配りますし、世話を焼く女の子はどこにでもいるので、そういう子がいることを学びつつれみんな社会性を身に付け、楽しく幼稚園生活を送れますから、是非ウチに預からせて欲しい」とまでいわれてしまいました。

園長は翌日文化祭のイベントがあるにもかかわらず、まだ入園するかどうかも分からない子供の父親の話に3時間も付き合ってくださいました

前の園長とは根本的に思考が違う事に驚きました。私から悪性リンパ腫(小児ガン)のことについても話し、園長先生は泣きながら話を最後まで聞いてくれました。

この幼稚園にぜひともお世話になろうと思いました。

園長は子供がとにかく主役で子供目線で全てを考える人で、卒園式には壇上から卒業証書を園児に渡すのではなく、自分が壇の下におりて、園児を壇上に上がらせ、下から証書を渡すということをやっています。

常に子供目線なのです。この園はいつも定員いっぱいで、入園者が絶えません。

3年間この幼稚園にお世話になって幸せでした。17歳となった今でも、娘が幼稚園に行くと園長先生は大歓迎してくれてお話をしてくれます。娘も園長先生が大好きです。次女もこの幼稚園に入れてもらいました。


世の中にはいろいろな人がいるのだなと思うと同時に、ものの見方は一つではなく正反対なことを考えられるのだと、私も勉強になりました。


小学校に上がる時も事前に校長に話しにいき、ベテラン先生を担任にしていただくことができました。暖かい配慮に感謝しています。その先生もとてもいい人で、娘の学校での様子をよく報告してくださり、できなかった事ができるようになったら自分のことのように嬉しく思ってくださって、ウチに電話してきてくれました。

高学年になると、病弱だった娘も風邪すら引かなくなり毎日学校に行くのが楽しみでしょうがないようになりました。親学級に在籍しつつ、算数や国語は特別学級に通級する形をとってもらったおかげで、通常クラスから教室移動するときも、付き添ってくれる友達もできてとても楽しい学校生活を送っていました。

男の子の中にはヘンなあだ名を付けてくる子がいたそうですが、娘もそういう時はすぐ担任の先生に言いつけてるらしく、たくましさも増して来ました。

小学校卒業の時は、すでに転勤された1年生時の担任の先生に報告の葉書を送ったところ、先生から大喜びの電話を受けました。葉書が来たと周りの先生に喜んで見せて周ったそうです。

中学ではさすがに通常学習はムリだったので、親学級はあるもののいつも特別学級にいて小学校5年生くらいのドリルなどをやりました。九九は完全に覚えられたので漢字を中心に勉強しました。

なぜか英語が得意になり、外国人先生にも物怖じすることなく話しかけ、職員室へも平気で行って話しをして帰ってくるという、大胆さも身につけられるようになりました。

特別学級の先輩の男の子と学校帰りに一緒に道草をして、帰宅しないと大騒ぎとなり先生総出で探し回った事も有り、その時は私もかなり怒りました。

その男の子も思春期だから付き合いは気をつけるように言って貰いました。

結局3年間、無遅刻・無欠席で通う事ができ、愛知県知事から模範生徒として表彰される事になり担任の先生もその連絡を愛知県から突然受けてびっくりし、とても喜びました。

高校は養護学校をいくつか見ましたが、レベルの高いところとそうでないところがあり、高いところは軍隊式で整列して教室移動したり、実習も先生の厳しい指導があって、娘は見学の時に尻込みしてしまい、結局普通の養護学校に行く事にしました。

学校からもレベルの高いところは就職率はほぼ100%だが、そもそも競争率が高く合格する可能性が低いと高校から連絡があったらしく、自分のレベルに合うようなところにしました。

合格発表の日、養護学校に観に行きました。受験者全員が合格するのですが、それを知らされていない娘はドキドキ。自分の受験番号を見つけると、小躍りして「やったーやったーうかったよー」とひとりとても嬉しそうでした。

中学に合格の報告に戻る途中、特別学級の後輩達に会って受かった事を告げると、その子達もまるで自分のことのように小躍りして喜んでくれて「よかったねーよかったねー」と抱き合って喜んでました。

受かった養護学校は行くとすごいです。失礼ながら動物園かと思うくらい。

すっと先生が付き添っていないといけない多動の生徒や、急にジャンプし始めて止めない男子生徒。体格もいいので大人ひとりではとても止められません。

そういった中、娘はまだ人の言う事はきっちり聞ける方なので、色々な役をやらせられています。部活もフライングディスク部というフリスビーの部にはいったり、陸上部から声をかけられ、100メートル走や400メートルリレーの選手として引き抜かれたりしています。

今振り返ると、学校の先生やお友達に恵まれたなとつくづく思います

娘は、日曜ヨルとか夏休みの終わりになると「早く学校はじまらないかなー」と学校に行きたくて仕方ない様子。これも周囲の方々に恵まれたおかげだと思います。

健常者でも、引きこもりになって学校に行けない人が多い事を考えると、学校に行きたくて仕方が無いなんて贅沢この上ないです!

色々書いてきましたが、最後は現在進行形の形の卒業後の進路です。おいおい書いていきたいと思います。





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最終更新日  2012.02.12 11:24:05
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