ちゃきの妊娠&出産


 ゆうたんの時もなかなか普通に妊娠しなかったので、2人目も1年を目安に出来なかったら病院に行こうと決めていた。案の定1年経っても兆候が無く友達に相談したら、とても良い病院を紹介して貰えた。前の病院も大きな病院で家からも近くて安心なのだが、上の子を連れての通院は全ての待ち時間が長い総合病院は大変なので悩んでいたのだ。幸い紹介先は個人病院で、先生は以前は大きな総合病院で部長まで務めた腕の良い先生らしい。不妊専門の為待ち時間も無いと聞き、ちょっと遠かったけど通ってみる事にした。
 また1人目の時のように、いろいろ検査から始まるんだなと覚悟していたが、何と通い始めてすぐにタイミングを合わせて貰ったら1回で妊娠してしまった。いくら腕の良い先生とはいえ、これにはさすがの私も驚いた。でも上の子を連れての通院は大変だったと思うので、本当に私は幸運だった。

「妊娠」
 1人目とは違い、2人目は妊娠発覚前から気持ちが悪かった。まだ1週間も生理が遅れていなかったけど、市販の妊娠判定薬を試してみたら妊娠反応が!病院に行ったら、やはり妊娠していた。心拍も確認出来て一安心していたら、何の兆候も無くまた出血してしまった。1人目の時は大丈夫だったけど、今回は流産してしまうかもと不安になりながら、病院で貰った止血剤を飲んで1週間の自宅安静。上の子は、旦那の実家に預かって貰った。何とか症状も治ったが、体調の悪さが続き、上の子も出血が怖くて抱っこしてあげられなくなってしまった。まだ2歳になったばかりのゆうたんは可哀想だったけど、ちゃんと話したら小さいながらも理解したらしく、決して私には抱っこをせがむ事無く、外出の時も一生懸命歩いてくれて本当に助かった。
 通っていた病院は不妊外来専門だった為、出血が落ち着いてから紹介状を書いて貰い、1人目を出産した近くの総合病院に転院した。本当なら今回こそ里帰り出産をしたかったが、上の子みたいにまた早産と言う事も有り得るので、今回は初めから里帰りしない事にしたのだ。家から近いし、1人目の時の自分のカルテもあるし、NICUもあるし、いろいろな面で安心して臨めると思いその病院を選んだ。
 本当に2人目の妊娠は、上の子を世話しながらなので大変だと痛感した。みんなこうやって子育てしてるんだなぁと感心しながら生活していた。私の場合自分の実家が遠いので、義母には沢山助けられた。ゆうたんを預かってくれたり、家に来て家事を手伝ってくれたり、本当に感謝の気持ちでいっぱいだ。義母のおかげで体調が思わしくなかった妊婦生活を乗り切れたと言っても、決して過言ではないだろう。
 今回は2人目と言う事もあり、最初から性別を聞こうと思っていた。みんなは好き勝手に「次は女の子が良いな!」とか、「多分また男の子じゃない?」とか言っていたが、私としては健康に生まれてくれればどちらでも良かった。男の子だったらゆうたんの遊び相手になる上お下がりが山ほどあるし、女の子だったらまた違った子育ても出来て面白いだろうし。6ヶ月頃から女の子らしいとわかっていたけど、女の子は生まれるまで男の子の可能性も高いから、期待させると悪いので今回もみんなに内緒にしておくことにした。
 32週の検診で、いきなり「早産の兆候が出ているから入院した方が良い。」と言われた。確かに今回の妊娠は、5ヶ月頃からお腹の張りがあり、その検診の頃には毎日夜になるとお腹の張りがひどく、夕飯の後片付けさえ出来ずに翌朝していたほど。しかしゆうたんも居るしなるべく入院は避けたいので、1週間自宅安静にして薬で様子を見る事にした。ゆうたんを旦那の実家に預けて安静を続けたが、結局症状が治まらず入院する事になってしまった。無理をして早産になってしまうと、ゆうたんが生まれた週数よりさらに早い。ゆうたんが約2ヶ月NICUに入院していた間、毎日搾乳した母乳を届ける生活は本当に大変だった。上の子が居るから、今回はそんな生活は不可能に近い。家族の勧めもあり、入院をしぶしぶ決意したのだった。
 不安だった入院生活だが、同室の人が同じ歳で仲良くしてくれて、なかなか思ったより快適だった。幸い点滴までする事は無かったので、最大限「ウテメリン」と言う張り止めを飲んで、毎日NSTと内診やエコーを受け安静にしていれば良かった。先生とも仲良くなって、特別に3Dエコーもして貰って得した気分。36週で薬の服用を止めてからは、退院宣告を待つだけとなった。

「出産」
 この週数まで来ると、もうこのまま入院中に出産になってくれれば良いなぁと思っていた。1度退院して、また陣痛や破水が起こってから入院するのが面倒だからだ。病院に居れば何かあったらすぐ対処してくれて安心だし、先生や看護婦さんにも「退院したくない。どうやったら早く生まれるかな?」とそればかり言っていたので、みんな私の顔を見ると、「調子はどう?」と声をかけてくれるようになった。何度か夜中に前駆陣痛に騙されつつ迎えた37週3日の午前4時、出産の兆候が表れた。
 朝4時頃目が覚め、トイレに起きた。ベットに戻りしばらくするとお腹が痛くなって来た。前日おしるしがあったのだが、ここの所5日連続位前駆陣痛に騙されているので、しばらく1人で様子を見る事にした。するとあれよあれよと痛みの感覚が5分感覚になり、慌ててナースコールで看護婦さんに来てもらった。看護婦さんが来た途端破水してしまい、分娩室に行く事になった。何故かまた今回も、歩いて分娩室に向かわされる私。結構車椅子で行く人が多いのに、一体何故だ!?(笑)(しかも出産後も2回とも元気に歩いて病室に戻らされた私。)今回初めて陣痛室に通され、子宮口の開きを待つ。助産婦さんが傍で励ましてくれ、心強かった。呼吸法で痛みを逃していたら、急にいきみたくて我慢出来なくなり分娩台へと向かった。それから20分後、娘が誕生。しかし37週にも関わらず3490gと大きかった上、へその緒が首に巻きついていて仮死状態で生まれ、これまたNICUへと運ばれて行ってしまった。お産自体はまた3時間半位で安産だったのに、上の子も下の子も大きさは両極端だがNICUのお世話になってしまった。
 2週間ちゃきは入院するかもしれないと言われていたが、症状が落ち着いたのとNICUが満床になってしまい、産科の新生児室に戻され(追い出され?)、何とか一緒に退院する事が出来た。今後は仮死状態の影響は殆ど無いと思われるが、念の為小児科で定期的に見て貰う事になった。
 今は元気に成長しているけど、子供達も私も本当に困った物だ。安産なのは助かるが、その前後があまりにバタバタとし過ぎだ。(苦笑)あまりにもスムーズな出産で、ゆうたんもちゃきも家族が駆けつけた時にはすでに生まれていて、みんな呆然としていた。(笑)

 もうガッちゃん家では、3人目の予定はありません・・・。(爆)



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