05月16日

 
女性心理研究1000人委員会の日記
 
あ”~このイライラは誰のせい?
05月16日(日)
昨日の日記( 5月15日 )で女性心理を代表するキーワードの一つは『連』であることを書きました♪
そして、女性は『連想』で考え、『ネットワーク(連結組織)』を作るということも書きました♪
女性は同年代のネットワーク、趣味のコミュニティ、地域のコミュニティなど、様々な多重のネットワークを形成していますが、以前から『委員会』で注目しているコミュニティがあります♪

それは幼稚園児・小学生・中学生の子供を持つ母親の『保護者づきあい』です♪

核家族化が進んだ影響から、第一子の出産後に母親は大なり小なり多かれ少なかれ『育児不安』におそわれるようです。
「子供を育てるのが初めて」だから、何が正しいかよく分からない場合が多いのです。2年前におこなった『委員会』のアンケート調査によると、89%の人が少なくとも育児書を1冊買っているという結果が出ました。調査人数が異なるので単純に増えたとは言えないのですが、7年前は85%で4ポイントアップです。
イザという時に育児書を参考にされるお母さんが結構多い、ということは間違いありません。

妊娠してから育児書を買って勉強するのですが、なかなか育児書に書かれているようには行かないのが現実です。なぜなら、子供の成長には個人差があり、発育状況は人によって異なるからです。この至極当たり前のことが問題になるのです。

「○○さんちの有樹君は11ヶ月で歩き始めたのに、ウチはまだヒトリダチができていないわ」
「△△さんちの明菜ちゃんは、もう2本も歯が生えてきているのに、ウチの子はまだ1本も生えてこないワ」
など、「自分の子供だけが遅れているのではないか?」「自分の子供は生育不良ではないか?」という不安を抱くのです。

ひとつの不安要素が、連想ゲームを始めてしまうと、不安や悩みの連鎖反応を引き起こしてしまいます。ひとつの課題が解決しても、また次の悩みを見つけては、その悩みの解決に夢中になります。

こうした困った状況が発生した時、連想・連携・ネットワークを好む女性は、同じような境遇・環境にいる人からの情報を得ようとし、あるいは悩みを聞いてもらおうとします。そこで登場するのが『保護者づきあい』です。

子育ては、生まれてから巣立っていくまでの長期にわたるものなので、母親だけがガンバッテ行うものではなく、配偶者と一致団結して行うものです。しかし育児に全く参加しない『いくじなし配偶者』を抱えてしまった場合は、特にこの『保護者づきあい』が重要性を帯びてきます。

『保護者づきあい』というコミュニティの最大の特徴は、「個々のメンバーの個性を消すことがメンバーたりうる条件である」ということです。つまりメンバーは、まわりと歩調を合わせて、自分自身の個性を出さない方が「保護者づきあい」がうまくいくということです。

『育児不安』という同じ悩みを持つ母親どうしが集まっている集団なのにもかかわらず、たとえば「配偶者の学歴」「母親自身の学歴」「配偶者の地位」などをできるだけ表に出さないということです。

もし個性を全面に押し出したりすれば、「個性的な方ですのネ」とか「賢明な方なのネ」と言うか言わないかは別にして、コミュニティから排除されてしまう可能性が出てきます。

『保護者づきあい』というコミュニティの中で排除される「母親自身の学歴」でも、同窓生同士が集まったコミュニティの中では、もともと表に出す必要も有りません。しかしこういった同窓生コミュニティの場合でも「配偶者の勤務先」などは表に出さないようにする、といったことが生じてきます。

女性は、複雑に絡み合ういくつかのコミュニティに参画している場合が多いのですが、Aというコミュニティでは話せる(許される)話題が、Bというコミュニティでは全くのタブーであるといったことが日常茶飯事です。

女性はこのようないくつかのコミュニティの中でしたたかに生きていかなければなりません。『保護者づきあい』や『近所づきあい』といったコミュニティの問題について、
女性が「AさんとBさんがね~◎◎なのよ。そこにCさんとDさんが入ってきて・・・・アナタどう思う?」と男性に質問したとします。
男性が「AはBである。BはCである。ゆえにAはCである」式の三段論法で答えを出したとしたら、
女性は「そんな簡単なことではないのヨ。だから男はわかっちゃいないのヨ。AさんはBさんと○○で、CさんはDさんと◆◆でしょ、でもDさんは▼▼だから、Bさんとも■■なのよ。わかる?女の世界は複雑なのよ♪」
それに対して男性は「・・・・・・」のみ。

当然の事ながら、女性は男性に対して結論を求めているわけではありません。悩みの連鎖反応の中に男性を引きずり出しているだけなのかもしれません。

『保護者づきあい』や『近所づきあい』の中で「没個性でいなければ排除されてしまう」といったコミュニティの大原則が生じていますが、これは小中学生の時代から女性の間では始まっていて、クラスの中の小グループ毎の「グループ以外を排除する」といった行動に端を発しているようです。

男性の大半(たぶん99%)は女性のこんな年季の入ったコミュニティの性質を知らず、相も変わらず「AはBである。BはCである。ゆえにAはCである」と言い続けているのです。

こんな論理的な(!?)男性陣にイライラし「子供が意のままにならない」と言ってはイライラしていては、『感受性豊かで個性的な子供』は育つはずがない。マチガイナイ。




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