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2009.01.25
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カテゴリ: できごと
   1月24日

 今朝、ショータンが起きたのに気がつかなかった。「いつまで寝てんねん」と起こされたのは、7時だった。
「晩、早よ寝たらええねん。電気代要るのに、2時も3時も起きてて、なにしてるねん!?」
 ゲームしているというと余計怒るから黙っていた。電灯と足コタツとホットシートだけで、そんなに電気代が嵩むとは思えないけど、まあ、早寝早起きは三文の得か。
「今晩から、お前が寝るまでここにおるッ」

 午後、編み物しながらテレビを見ていた。ショータンはいないから、2階で別の番組を見ているのだろうと思っていた。
 3時過ぎ、ふいに「ドーン」とすごい音がした。
 (あ。またなにか投げてる……)
 編み物を置いて、いそいで立った。何を投げたのだろう。あんな大きな音は……椅子か? 玄関の上がり口に置いてある果物入れか? 今はリンゴが5つ入ってるだけで、あんな重そうな音はしない。それに、リンゴだったら箱から飛び出してごろごろ転げる音もする筈。そんなことを考えながら、キッチンから廊下へ出るドアを通り越して引き戸を開けて洗面所へ行き、そこから廊下へ出た。
  玄関から上がったところに、ショータンが仰向けに倒れていた。びっくり
「あ。こけたん?」
「………」
「アタマ打ったん?」
「うん」
 動かずに返事だけした。
「クスリ、つけるわ」
 先にタオルを水で濡らして、持って来た。ショータンは半身起こした。
 「だいじょうぶ?」とドラマでは訊くが、こういうとき大丈夫かどうかは、本人にも判らないと思う。
「アタマ、くらくらしてる?」
「うん」
 頭のてっぺんにタオルをペタリと乗せた。それから薬(幻の家伝薬・あか亀油)を出して、脱脂綿に箆で分厚く伸ばした。あか亀油があるから心配はない。救急車を呼んで病院へ運んで貰っても、お医者さんはレントゲンを撮って「まあ、心配はないと思いますけど、2、3日様子を見てください」と言うだけだろう。
  よろめきながら、ショータンがキッチンへ入って来た。
どの辺打ったん?」とタオルを取る。
「このへん」
 毛の無いところを撫でている。
「血、出てないか?」
「出てない。腫れてきてる…ような気がする」
 薬を伸ばした脱脂綿を貼り付けた。ケがないから薬がよく効くだろう。(イケズばっかり言うてるからバチや)

 30年ほど前ショータンは、しゃがんでいて頭を上げた拍子に、スチールの陳列棚の角で思いっきりガツン!と前頭部を打ったことがある。皮膚が裂けて血が出た。血を見てびっくりしていたけど、救急車は呼ばず、あか亀油で手当てした。夜だったからショータンはおとなしく寝て、私が「大丈夫や」と言うのに翌日、病院へ行った。切れた傷だから縫って貰わなければタイヘンだと思ったようだ。切れていても、うちの薬で傷口はすぐにくっつく。ショータンは私の家の家伝薬のことをまだよく知らなかった。六百数十年一子相伝の万能家伝薬だ。
 病院は、「2、3日様子を見てください」と言って、白い油薬を塗り、網包帯を被せた。
「そんなもんより、うちの薬の方が安心やのに」と私は言った。一晩で傷口はくっついていたのだ。

「壁で打った。柱やったら死んでたとこや」
 壁はクロスが破れていた。中のパネルも凹んでいる。ドラマでは、頭を打って即死する場面が多い。こけて頭を打ったぐらいで、人間は簡単に死んだりはしない。
 痛みも取れたのか、ショータンは夕飯も普通に食べ、夜まで頭に脱脂綿を貼り付けたままでいた。もう一度薬を付け替えようかと言ったけど、枕が汚れるからもういいと言う。綿をめくると、薬だけが頭にべっとり残った。かなり熱を持っている証拠だ。
「新しい薬、朝までつけといた方がええと思うけど」
「もうええ。明日また痛なったら病院へ行く」
 幻の家伝薬、欲しくてもお目に掛かれない人が多いのに、使って貰っても解からないヤツは仕方ない。ティッシュできれいに拭い取ってやった。
「早よ寝ェや」
 私が起きている間階下にいると言ったことは撤回したらしい。ショータンはいつも通り、9時に自分の部屋へ引き上げた。

 これを途中まで書いて十二時になってしまったから、アップしないでやめた。というわけで、いま続きを書き終えました。
 で、昨夜は12時10分に就寝、朝は6時40分起床。いつもより二時間半多く寝たのに、昼間テレビを見ながらやっぱり居眠っていました。








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Last updated  2009.01.25 23:14:20
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