時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

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February 14, 2008
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 内田康夫の浅見光彦シリーズは、最近のものを除いてはほとんど読んでいるはずなのだが、 「他殺の効用」 (内田康夫:実業之日本社)という本にも光彦が出ていると言うことで買ってみた。

 ちょっと思惑が外れたのは、この作品が短編集だったことと、浅見光彦がそのうちの2つの話にしか出ていなかったということである。この本に収録されているのは次の5編。

「他殺の効用」 : 会社社長の山橋啓太郎が、あと三日で、自殺の場合でも生命保険が出ると言う時に、仕事場としているマンションで首をつった。光彦は、母雪江の俳句仲間で山橋の会社の専務から依頼を受け、事件を調べ始める。

「乗せなかった乗客」 :ピアノ教師兼タクシー運転手の愛子がある別荘から乗せた客に乗り逃げされた。ところが、その別荘では、男が殺されていた。

「透明な鏡」 :光彦が泊まった温泉旅館の浴場で女性が殺されており、光彦が第一発見者となる。

「ナイスショットは永遠に」 :パソコン探偵「ゼニガタ」の活躍する物語。

「愛するあまり」 :家出をしていた菊池早智子の姉由紀子の遺体が富士青木ヶ原で発見された。姉には高額の生命保険がかけられていた。

 これらのうち、浅見光彦が出てくるのは、「他殺の効用」と「透明な鏡」の2編のみである。しかし、いつものような旅情ミステリーの趣はない。光彦が密室トリックを解き明かしていくというものであるが、旅情の無い浅見光彦シリーズなど、ク○ー○を入れないコーヒーのようなものだ。(ちょっと古いか?)

 「ナイスショットは永遠に」は、扱っている題材そのものに興味が湧かず、読み飛ばしてしまった。 「すまん!!」

 「乗せなかった乗客」と「愛するあまり」は、最後の結末が、こんなこと絶対無いだろうというくらい意外すぎてリアリティがない。今回は、ちょっと外れだったかな。


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「他殺の効用」(内田康夫:実業之日本社)



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Last updated  February 14, 2008 07:25:35 AM
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