時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

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風竜胆

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April 2, 2008
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 以前このブログで、全部で3巻からなる 「蓮丈那智フィールドファイルシリーズ」 を紹介したが、その作品中に、冬狐堂という美人旗師が登場していた。旗師というのは、店舗を構えない古物商のことのようだが、その旗師・冬狐堂こと宇佐見陶子を主人公にした小説が 「緋友禅 旗師・冬狐堂」 (北森鴻:文藝春秋)である。

 この作品も短編集であり、4つの話から構成されている。蓮丈那智のシリーズでは、民俗学とミステリーが融合した作品だったが、この「緋友禅」は骨董とミステリーが結びついた作品である。もっとも、骨董の世界と民俗学の世界は、関係が深いためか、蓮丈那智シリーズと大きく味わいが変わっているものではない。ただし、陶子は色々な人の協力はあるものの、基本的には一人で行動するので、蓮丈那智シリーズの三國のような下僕キャラは出てこないのがちょっと寂しい。(笑)

 収録されている作品は以下通り。
●陶鬼
 陶子の師匠ともいえる弦海礼次郎が自殺する。彼は、萩焼の無形文化財の保持者久賀秋霜の遺作を壊してしまったという。彼のようなプロが、どうしてそのような不始末をしでかしたのか。

●「永久笑み」の少女
 堀り師・重松徳治が陶子の元に持ち込んだ、完全無欠な少女像の埴輪。その重松が亡くなった。重松の孫娘は2年前に失踪していた。重松が埴輪を持ち込んだ意図とは。

●緋友禅
 陶子がたまたま入った久美廉次郎という男のタペストリー展。その緋色に魅入られた陶子は、すべての作品を買い込む。ところが久美が死亡し、作品は陶子の元に届かなかった。ところが、久美のタペストリーと同じ模様の友禅の作品展が開催される。

●奇縁円空
 陶子のところに持ち込まれた円空仏。かって円空仏を巡って起きた事件の因縁による殺人事件。果たして鬼炎円空とは。

 こちらも、蓮丈那智のシリーズと同じく色々面白い話題を提供してくれる。「緋友禅」での「かけはぎ」の知識や「奇縁円空」での円空の正体に関する考察など、非常に興味を持って読むことができた。もちろん肝心のミステリーの方も良く練られていて読み応えがある。


○「蓮丈那智フィールドファイルシリーズ」の過去記事
・「凶笑面」の記事は こちら
・「触身仏」の記事は こちら
・「写楽・考」の記事は こちら


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「緋友禅」(北森鴻:文藝春秋)





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Last updated  August 4, 2009 08:51:27 PM
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Re:緋友禅 旗師・冬狐堂(04/02)  
yasu41asy  さん
こんばんは
用事があって遅くなりました

難しそうな本ですね
作者の名前すらも読めません(^^;)

ポチッと応援です^^
(April 2, 2008 07:32:33 PM)

Re[1]:緋友禅 旗師・冬狐堂(04/02)  
風竜胆  さん
★中身は、結構面白い、ミステリー小説です。
 ぜひ一度読んでみてください。

yasu41asyさん
>こんばんは
>用事があって遅くなりました

>難しそうな本ですね
>作者の名前すらも読めません(^^;)

>ポチッと応援です^^
-----
(April 2, 2008 08:59:52 PM)

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