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December 6, 2013
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カテゴリ: 映画
2005年のイギリス・南アフリカ映画



主人公のツォツィが、赤ちゃんを背負った女の人を銃で脅し、さらって来た赤ん坊に授乳させてほっこりするシーンが恐ろしかった。母性を求めてさまよう犯罪者と乳幼児を抱えた女性が同じ部屋の中にいるなんて、もうイヤな予感しかない。南アフリカでの殺人事件発生率は日本の40倍(10万人あたり40.5人。未遂を含まず)。
ツォツィの父親は、エイズは空気感染するという思い込みのもとHIV感染者の母親とは隔離してツォツィを育て、5+4がいくつになるかもわからない年齢の彼を世の中に放り出した。ストリートチルドレンとなったツォツィにとって、生きるとは相手を殺してでも金品を奪うこと。良いスーツを着て電車に乗った、公道で自動車から降りた、など人前で隙を見せた方に落ち度があるのだから、財布や自動車を奪うためにターゲットを殺しても良心の呵責などツォツィたちは微塵も感じない。そんな日々の中、あるきっかけで赤ちゃんや未亡人、物乞いをする障害者など、社会的弱者と初めて触れ合い言葉を交わしたことでツォツィの内面に変化が訪れるわけだけれど、、正直、そんなに簡単に人って変われるものかな……ツォツィが素直すぎて途中からなんだか嘘っぽく感じてしまった。
仮に、数年後刑期を終え出所したツォツィが、すっかり変容し平和になったヨハネスブルグを目にしたとしても、その時また立派な身なりの酔っぱらいと出会えば「隙を見せている者が犯罪の被害者になるのは自業自得だ」という思考に再び陥ってしまうのではないか。生まれ育った環境は本人に一生ついてまわるものであり、一瞬の愛情や懲罰ですべてが魔法のように解決するとは考えにくい。映画ではない、現実世界ではツォツィのような人には継続的に愛情や関心を示してくれる誰かが最も必要だと思うが、それは銃やナイフでは入手できないところにある。ツォツィの今後が気になる。





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Last updated  December 6, 2013 09:32:47 PM
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