キプロス21-25




あ~、疲れた。
よく運転したし、歩いた。

さて、っと。
あれ!?電気点かないぞ!!

おかしいなあ。昨日は問題なかったのに、、、
確かマグライトはまだここにあるはず。
あったあった。

レセプションに電話っと。
[はろー]
<なんでしょう?>
あ、いつものお姉さんと違う。
[427号室ですけど、電気が点かないんですけど、、、]
<それでは、カギをフロントにお持ちになって、、、>

[本当ですか?](本気ですか?って聞こえたかも)
なにやらあわててる様子。
いきなり男性にスイッチ。
すぐ来てくれるって。どうもバシリスでもなくて、
きっちりしたホテルマンって感じだった。

しかしなあ、この前のときはメインブレーカだと理解してたけど、
違うのかなあ。まさかまたわざわざメインブレーカに触れるなんて
あるんだろうか?チップ置いとくの忘れたから、メイドが?
まさか、いくらなんでもそこまでしないよな普通。

じゃあ何がいけないんだろう。
カードキーは挿さったまま。
しばらくするとカチッという音がした。
カードを抜いてしばらくして部屋の明かりが消えた
状態になったようだ。。。

なにげな~く、カードキーを触ると、、、
点いた!!えっ?なにそれ。
何で点くの??

ホテルマンがやってきた。
点いてから来たか~。まいったなこれは^^;
まあ、あるがまま説明するしかない。
これで2回目だって伝えたら、明日調べるって。
やっぱりきっちりした対応。まあ明日本当に調べるかどうかは別として、
対応としては教育されてるわ。

さて、困ったぞ、度々こうなったんではな~。
第一印象は、このスイッチボックスの問題。
でもどうやら必ず少し待てば点けられそうだ。

とりあえずこれから食事に出るのに、また点かないと嫌だなあ。
よし、、、こうしとこうっと。
それ以降、427号室のスイッチボックスにはカードキー以外のものが
ときどき挿さることになる。
次のお客が来るまでに直りますように。。。

そうだ、そういえば初日ここにきたときのバシリスの態度、変だったよな。。。
電気が点かなかった理由、まったく説明できなかった、、、
そうか、やっとわかった!!そうだったのか!!
あのとき、、、バシリスは”何もしてなかった”のだ!
なのに点いたから、おかしかった原因を聞かれてしどろもどろに、、、

あのときは、バシリスも本当に点かないことを確認してる。
だから彼も謝るどころではなく頭の中は、???だったわけだ。

あははははは^^

それがわかって、おもわず声を出して笑ってしまった。

<長い4日目が終了。さて明日はどこに?波乱万丈キプロスの旅は続く。
パフォスの中心街のクリスマス飾りを見つつ、夜は更けていく。待て、次号>
Christmas

■■キプロス22(アシノウ教会[5日目。12月30日])■■


今日はっと、世界遺産ツアー。キプロスに3つ世界遺産群がある。
パフォスの遺跡、ラルナカ郊外の古代遺跡、そしてもうひとつ。
トロードスにある、教会群のフレスコ画たち。
ASINOUのフレスコ画とか、とっても有名。
古代遺跡よりこっちに行こうっと。

ここで高速降りて、っと。
あれえ~。すごい道になってきた。
地図じゃあ、結構良さそうな道なのに、1台分の舗装路と無舗装の広めの路肩。
すれ違えるからまあいいけど、これ以上細くならないでよ~。

お、トロードスだ。もう大丈夫だ。
森を散策する人たちが一杯。
キプロス最高峰1900mを超えるOlymposの頂上近くを抜けて、
レフコシア(ニコシア)の方へ。

幹線道路を離れ、小さな村に入る。村の中は車はすれ違えないほどの細い道。
村を抜けた、、、この辺かな~?ドライブインみたいなのもある。
ここか?でも何も表示がない。
もう少し行ってみ、、、行けないじゃん。いきなり泥道!
パジェロが要るよ、この道行くなら。
戻ろ~。距離もあってるし、やっぱりさっきのところだ。

あ、これこれ、ガイドブックの写真と一緒だ!(当たり前だって)
思ったより小さいんだ。。。
それにしてはまあ大きな駐車場だこと。
やっぱり観光バスも来るんだな、、、でもあの細い道を???

11世紀末から12世紀に作られたアシノウ(ASINOU)教会。
12世紀のフレスコ画たちでとっても有名。
壁という壁、天井にも描かれている。。。
修復されているのだろうか。とても色鮮やか。
一体何を思いながら描いたんだろう。。。
なんだかタイムトリップした心持ち。

教会の横で陽だまりの中、しばらくガイドブックを読みながらひとやすみ。
黒い衣装の神父さんが姿を見せた。
あ、観光バスが来た。やっぱり来るんだね。
、、、ドイツ語話してるな。
順に入っていく、、、20人くらいか、、、と思うや、もう出てきた!!
ひとり30秒も見てたか??う~ん。

到着、見たかと思うや即、次のところへ、、、
たしかにこういう旅行もいいところある。美味しいところは一通り味わえる。
でも今回はのんびり見て、感じて、考える旅。
ときには道に迷いつつ、、、^^;

さあ、今日のメインは見たぞ。次に行きますか。
どこにしようかな~。ガイドとこの地図のお薦めだと、、、
キッコ(Kykko)僧院かな?戻りながらのちょうどいいルートだし。

さあ、着いた~。まずトイレに行こう。
少し離れた、駐車場、お土産&レストラン。さすが有名どころらしいや。
トイレは、、、レストランの中か。
普通のドライブインみたいだな~。

あれ!? あ、あれは!!、、、
バシリス!?
見れば見るほど例の調子の良い、ホテルのバシリス兄さんじゃないの!
こんなところで会おうとは、、、

[調子どう?何してるの~?今日はお休みでドライブなの?]
<いやあ、今日はバスの運転手でねえ。ツアーのドライバー。>
え?バスの運転もするの??レセプション兼ポーターだけじゃないんだ。
それにしても、バシリス、、、飲んでるだろ!!
顔、赤いぞ!!
バスの皆さん、バシリス、、、無事に帰ってね。

<これがAsinou教会。内部は撮影禁止かなあ。ASINOUが一番有名だけど、
こうした教会がいくつもあってそれぞれフレスコ画がある、、、
聖書の世界を味わいつつ、いざKykko僧院へ>
Asiou2


■■キプロス23(キッコ僧院[5日目。12月30日])■■


この僧院、やけに派手派手だぞ!金色のモザイクでキンキラキン。
聖書のいろんな場面が描かれている。
それに大きい~。内部に博物館もあって宝物も。歴史あるんだね。
単に僧院というだけでなく、英国による支配時代に
英国に抵抗した勢力の拠点でもあったところ。
こんな山奥にこんなところがね~。

車でちょっと上って山の頂上へ。
いい眺め。。。北側の海も見える。

英国に抵抗したリーダのお墓がある。
あ、兵士が警戒してる。放置しておくと
壊そうとする人がいるのだろうか、、、

さ、次は、、、地図にはここに何かある、、、行ってみよ。
Monagri?Moni Agiou? のAgious Georgios?Nikolaou tis Stegis?、、、
地図やガイドによって表記が違うのは、ちょっと困るなあ。
どれも正しい(か正しかった)のだろうけれど。

まあ、大丈夫でしょう。
あ、観光用の看板。英国の名所は茶色の標識で表示。
キプロスはそれも一緒だから助かる~。
ここを入るのか。

えっと開いてるかな?
ひとりの僧?門番?がいた。
それほど訪問者も多くないらしく、誰か来るたびに
カギをかけているようだ。

Asinouよりも、古くて朽ちた感じがある。
ここにも世界遺産の表示があった。
重い扉の奥には、、、Asinouと同じ、フレスコ画の洪水。
先ほどの僧が、一つ一つのフレスコ画を説明してくれる。
薄暗い中、ちょっとくせと節のある英語。
彼は一体何度説明してきたことだろう。。。

もう少し聖書を知っていたら、意味がもっとつかめるだろうし、
感慨も違うのだろうな。
あ、Asinouと同じテーマのフレスコ画だ。
セバステの40人の殉教者。
やっぱりこっちの方が、暗いイメージで描かれている。。。

山間にひっそりと隠れるようにたたずむ教会。そしてフレスコ画。
いい感じだった。
いまいるトロードス地方には、いろんな教会そしてその内壁に描かれた
フレスコ画がいっぱいある。
建物はこんな古~い感じのものから、教会らしいものまで。
これらが世界遺産指定されている。

まだまだいっぱいあるけど、そろそろ帰るかな。
このあたりの教会巡りだけでも、もう一日欲しいな~。
往きに通ったトロードスの散策エリアに着いたときには、
もう暗くなり始めてた。

さあ、帰ろう!
そうだバシリス、無事に帰りついたかなあ。
<森の中の教会をどうぞ^^さて、明日は何が起こりますやら^^>
Nikolaous


■■キプロス24(アフロディーテのお風呂[6日目。12月31日])■■


あ~、よく寝た。
2日連続ロングドライブだったからな~。
今日はいよいよ大晦日。年越しはホテルで過ごそう。
せっかく知り合った人たちとカウントダウンも悪くない。

さていよいよパフォスの世界遺産だ~!

でもその前に、、、ガイドのここに書いてあるとこ行って、
アフロディーテのお風呂にも行ってみようっと。
それから世界遺産のモザイクと王家の墓!

バナナ園を抜けて、海岸へ。
こじんまりとした教会がある。
その先には、小さなハーバーと、海岸。
夏は混みそう~。
それにここだったら夕焼けが綺麗に見えるだろうな~。ま、今は朝っと。
え~っと、近くに何かあるみたいだけど、、、

あ、古い建物跡。けっこう大きいなあ。
石垣の跡もある、、、
こうしたものが近くに3つあるって。

さあ、次はアフロディーテのおっふっろ~。
え~っと山道っぽいのと、谷間のルートの二つがある。
こっちの山道ルートから行こうっと。
、、、わあ、いい景色~。こっちの道、正解。
谷間ルートは帰りに使おう。速く走れそうだ。

山を降りて、海岸線へ。
砂浜だ。。。
ここは夏、海水浴で賑わうだろうな~。いい感じ。

さ~、着いた。
さすがに人はいないな。
ちょっと散歩だ~。いい天気だしハイキングルートもある。
気持ちいい~。

あら、もう着いちゃった。
これかあ、アフロディーテのお風呂。
細く湧き水が降り注いでいる。

あ、ここに湧き水の注ぎ口が作られてる。観光客用ね。
これで美しさが得られる!!ってわけか。
どうしようかな~。美しさを得る方法は!?本には書いてないな~。
顔を洗う?飲む?

******

で、その水、どうしたかって!?
。。。飲んだ。
おなか壊したらどうしよう!?飲んだの失敗だったかな~。
まあ、それはそのとき。

ちょっと散歩しよう。
あ、あそこの入り江きれいだな~。
こんなところでキャンプできるんだ~。いいなあ。

お、これシクラメンじゃあ。。。
あ、これこれ!!シクラメンは地中海沿岸が原産地の花。
クリスマス、そして新年の花。
シクラメンの原生種がここにも、そこにも咲いてる。。。

それからこの葉は、、、チューリップかな?
チューリップ畑みたいにいっぱいある。春になったら綺麗だろうな~。
チューリップが咲くには早いよね。
他にも花が咲きそうな草がいっぱい。

春から夏にかけて来てみたいな~!!
とってもきれいだろうな。

さあて、、、そろそろいきますか!
パフォスに戻って世界遺産と対面だ~!!
シクラメン原種
シクラメンの原種


■■キプロス25(パフォスのモザイク1[6日目。12月31日])■■


パフォスの世界遺産は、ディオニソスのモザイクと王家の墓。
どっちからにしようかな~。

今度は谷間の幹線道路で一路パフォスに。
思ったとおり、景色は良くないが走りやすい。
バスとかだと、こっちを走るんだろうな。
山間路をいけるのは、レンタカーのいいところだよね。

よし、やっぱりモザイクたちと先にご対面にしよう。

ハーバーの駐車場に車を止めて、そうそう水持って、と。
いい天気だし、のど渇いちゃうもんね~。
このガイドブックだと最初に知恵の神、ディオニソス(Dionysus)の家だけど、、、
あれ?テセウス(Theseus)の家のほうが近いぞ。近いほうから行くか。。。

お~、これはなかなか。
象徴的なのは、やっぱりこれ、真中にある丸いモザイク、テセウスとミノタウロス。
TheseusMino

真中がテセウス。ミノタウロスは名前以外は剥がれてて判りにくい。
モザイクってやっぱりお風呂の床だから、ここは大浴場だったんだろうな~。
ローマのカラカラ浴場は、モザイクはあまり残ってなくて
建物そのものがすごかったけど、ここはモザイクがすごい。

建物はどうだったのかな~。
ローマほどじゃなくてもそれなりのものだったろうに、、、
領有争いが度々あったから、壊されてしまったんだね、きっと。
そして放置されていたものが発掘された。。。

そうだ、そういえば日本で大ヒットの千と千尋の物語に出てくる油屋って、
湯船の底や床ってどうなってるんだろ~。
日本をイメージしてたら木かな?
異次元なんだから、別のものかも、、、

次は、っと。
もう少し先に、オルフェウスの家があるのか、、、
あ、ここに何かある。あ、これ、なかなかいいな~。
ハープ抱えてるところが特に。
さて、、、あれ?オルフェウスの家、ないなあ。。。ガイドだと、
こっちの方なのに、、、どうみてもない。

じゃあ、次に行きますか。
テセウスの家の入り口にある、アイオンの家。
大き~い!!9m×8mほどの大きなモザイク!!
もうひとつはふた周りほど小さいけど、それでも大きい!
これが湯船なら、もはやプールだね。

さあ次こそは世界遺産、ディオニソスの家。
珍しく白黒のモザイクがある。
こっちはナルシス?あ、ここには神話が並んでる。。。
クジャクだ。虎、ライオン、、、なんだこれ?へんな動物。

ここには、ぶどうが描かれてる。もうワインもあったんだろうな。
コマンダリアかなあ??
それから、ディオニソスって何の神だっけ。ワインに関係あるかも、、、

う~ん、やっぱりガイドブック買ってこようっと。
ちょっと歩かないといけないけどな~。入り口まで戻ろうっと。

<他にいったいどんなものがあるのだろう。。モザイク探検続行!
解説つきのキプロスの旅は続く。>


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