2006年01月20日
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カテゴリ: 雑記・雑文
あさってはいよいよ「仮面ライダー響鬼」の最終回。
どのようなラストを迎えるのか、気になる共に
いささか寂寥を感じてしまいますね。

実は今、響鬼の外伝・異伝小説を書きたいな…とか思い、
「鬼」に関する逸話や、多聞亭さんの考察を読み返してみたりしているんですが
その中で、「おや」と思える情報がありました。

で、タイトルになっている威吹鬼とオロチの関係ですが、
あながち物語のご都合主義だけとは言い切れないようで。

有名な「鬼」として「酒呑童子」という鬼が居ますが
この鬼の元の名が「 伊吹 童子( いぶき どうじ)」
父は伊吹弥三郎といい、八俣大蛇(やまたの おろち )を祭る
一族の出身だったといいます。

詳細は こちらののサイト をご参照。

オロチを祀る一族の者と同じ名前の鬼が、オロチを鎮めるため赴く。
もし製作サイドがこの逸話を知っていたとしたら、なかなか諧謔に富んだ計らい…とも言えそうです。

それと「鬼の腕」で有名な茨木童子(いばらぎどうじ)。
この鬼は渡辺綱によって腕を切り落とされ、それを綱の養母を装い
腕を取り返すというお話で有名ですが、
実はこの茨木童子、元々「鬼」として「人」から生まれ
生れ落ちてすぐ、その眼光で母親を殺してしまい
父に捨てられたという経歴を持ちます。
後に髪結いの主人に拾われるのですが、そこで誤って人の肌を切り
その血を舐めて「美味い」と感じてしまい、わざと人の肌を切って
その血を舐め続けたために、髪結いの主人からも追い出され
川に映った自分の姿が「鬼」になってしまっていることを嘆き
山に篭ってしまいます。

後に酒呑童子と酒盛りしているところを、渡辺綱や坂田金時に退治されるのですが、
一説では彼一人生き延び、後に神通力で彼を捨てた実父が病で倒れたと知り
最期まで手厚く看病した…というハートフルなお話もあるようです。

この辺り、「鬼」を目指し最後には「医者」になることを決意した
明日夢君に通じるものがありますね。

こう言った「鬼」に関する研究・考察は読んでいて楽しいものがありますね。
「響鬼」ではぼやけて描かれていたこれらの設定も、案外こういったものが
下敷きなっているのかもしれません。


余談ですが日本のある地方では「鬼」とかいて「かみ」と呼ぶところもあるとか。
それと紀元前の中国において「鬼」は「死者(幽霊)」の意だそうです。

そうなるってぇと斬鬼さんは、返魂の術で「本物の鬼」となって、
最期には天に昇って「神様」になった…
そんな妄想出来ますね。

響鬼フリークの方は、一度こういった民俗学の本を紐解いて見てはいかがでしょうか。

新しい発見があるかもしれませんよ♪






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最終更新日  2006年01月20日 22時02分51秒
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