2007年04月21日
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カテゴリ: 日記
なんだか最近バタバタして、前作から一ヶ月になろうとしているのに、未だ進展が無い響鬼小説です。

早くオヤジ頂上決戦第一部済ませて「鈴鳴る腕輪」篇から「来(きた)る稀人(まれびと)」篇に移りたいものです。

あ、さて。

平成ライダーでは唯一ライダー同士の戦いが殆ど無かった「響鬼」ですが、ご存知の通り、私の小説ではそれをやっちゃってます。

……それが原因で読むのやめた方多いだろうなぁ。

まぁ一応理由はありまして、明日夢君が『鬼』になるために、「響鬼さんに再度弟子入りして『鬼』になる」というのは、最終回の彼の決意を無にしそうだったので、そこで

「昔の仮面ライダーのように無理やり『鬼』にさせられるようにしてしまおう」と

……実にアコギな発想ですな(^^;
まぁ、コレは私の好きな昭和ライダーからのスピンアウト的発想だったのですが。

そこでキーパーソンとして出てきたのがジャキだったと。

ま、そんな話です。

それと『鬼』に関して調べていくと面白い事柄が見えてきまして。

『鬼』というものは地方によっては「稀人(まれびと:幸運をもたらす来訪者)」と呼ばれているそうですね。
一方で『鬼』のことを「まつろわぬもの」つまり社会のはみ出し者、そう解釈している文献もありました。

面白かったのが酒呑童子にまつわる記述。
実はこの絵巻物語の中で、酒呑童子の首級をあげて意気揚々と四天王が凱旋する絵があったんですが、この絵を見たある方の指摘が面白い。

その絵では公家達は大喜びしているのに、民衆はそっぽ向いているんですな。しら~と。

これ、酒呑童子は実は民衆に人気があったんじゃないかと。
ただ、朝廷に敵対するようなマネをしていたから「退治」されたのでは?
という意見。

そう言えば「御伽草子」の中で犠牲になった女性達は、皆いいところのお姫様ばかりなんですね。
庶民の女性が犠牲になったと言う記述が無い。

となると、うなづける意見ですな。

そこで今回あえて禁を破って『鬼』VS『鬼』という図式にしたのは、響鬼さん達のように人助けをする「稀人(まれびと)」と、人に害をなす、または反組織的な「まつろわぬもの」との戦いで人間ドラマを描けたら……
とか思ったからなんです。

なんか殺伐として井○脚本的になりそうですが、私自身は前半のファンなんで、あの時の雰囲気も大切にしたいと思っています。

それと明日夢君が『鬼』になる発想は、昭和ライダーのリスペクトですね。
「人間で無くなった悲しみ」「それを乗り越えて人間として更に成長していく物語」
という、石ノ森先生が描いてきたライダー像を明日夢君に投射していきたいと思います。


最後になりましたが、私の他に素晴らしい響鬼小説を書いていらっしゃる方と交流が出来ましたので、その方のサイトをご紹介します。

ニャーチさんの ■咲く花を散らさじと思ふ御吉野は■

素敵な文章を描かれる方です。是非ごらんになってください♪






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最終更新日  2007年04月22日 01時42分05秒
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