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カテゴリ: 大人の読書感想文


 鴨志田穣という男は、常に死と近い生を送ってきた。
「戦場カメラマン」という仕事は彼にとって最も適した
仕事だったのかもしれない。ライフワークというよりは
生き様、生き方が合っていたのかもしれない。

 彼の名前が世に知れたのが、元?奥さんであるサイバラ
こと西原理恵子さんのエッセーに度々登場したり、ゲッツの
旅行記に度々出るようになってからだろうか。ゲッツの本に
登場した時は、どちらかというとハードボイルドみたいな
タイプで、少し怖いくらいだったのだが、サイバラの本、
そして本人の著を読んでいくと、彼がロクデナシのアル中で
あることが良くわかった。

 酒を飲み続け、体を壊し、家族にも見放され、血を吐き、
幻覚をみて、精神病になり、いわゆるバッドな時期が結構
あったのではないかと思う。そんな時期を綴った本も読んだ
が、読んでいて面白かったが痛々しかった。

 昨年末あたりに、彼がまた家族と暮らし始めたというネタが
サイバラの漫画に出ていたので、少しは良い方向に向かい始めた
のかなーと思っていたのだが、恐らく、それは彼の人生が本当に
終わりに向かっていたことを察してのことだったのだろう。

鴨志田穣、享年42歳。常に死の側で生きていた男。
家族の側で安らかに眠れたことが、最高の救いだったのでは
ないかと思う。彼の生き様には反していたかもしれないが。

ここに彼の最後のメッセージがあります。↓
【小説】旅のつづき<第十四回>邂逅 (2)

太く短く激しい一生を遂げた鴨志田さんのご冥福をお祈りします。

GOLA





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最終更新日  2007年03月21日 09時12分50秒
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