悲劇を遠ざける!多角的護身術のススメ

悲劇を遠ざける!多角的護身術のススメ

2005/01/06
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テーマ: ニュース(96531)
カテゴリ: 護身武術関連

前回の日記 のコメントに対する返信を書いたのですが、長くなってしまったのでこちらに掲載します。

犯人への対処の仕方 SIG550さん
コンビニが店員にどのような防犯教育をしているのか知りませんのではっきりとは言えませんが、今回の対処は止むを得なかったのではないでしょうか。
記事には犯人がスプレーを使用し「この野郎」とどなると逃走したとありますから、これなら対処可能だと考えたとしても仕方ないでしょう。
犯人が刃物で脅していたり、改造銃で何かを破壊して威嚇していたりすれば違う対処になったんでしょうが(まあ、改造銃を使えばこれが火薬使用の本物ではないことがばれますが)
昨日の岩手の銀行強盗の様に自分達で犯人を取り押さえたケースもありますから、犯人を追うか追わないかというのは判断が難しいです。(2005/01/05 09:35 PM)


 SIG550さんご意見誠にありがとうございます。

犯人の武器は防犯スプレー。怒鳴ったら逃げ出した。
世の中には自分たちで強盗を取り押さえたケースもある。

「これは対処可能だ!追いかけよう!」

 SIG550さんがおっしゃる通り、一般の方がこのように考えるのは自然ですし、無理もないと思います。

 この事件に限らず、護身術の使い手でない方が犯罪に直面し、どのような行動をとったとしても、それは仕方ないことですし、被害者を責めるような考えは私にはありません。当然、悪いのは犯人です。

 ただ護身術を習得しようという者なら、その事件から何を学べるか、どうすればリスクを少しでも減らし、無事に済む可能性を少しでも上げられるかという事を考えてみないといけない。

 ですから、私としては、自分が直に多角的護身術を教えている教え子や、護身術に関心を持ち、このサイトからも何かを学ぼうとしておられる方 ま で も 、上記のような考えに至り、逃げる犯人を追うというのであれば、「ちょっと待った!」と言わせて頂きたい。 見落としている点 があると思います。

 それは
・犯人は 別の武器をまだ所持している可能性 がある。
・逃げる犯人を追いかけて、その結果、 殺された 人もいる。
という事実です。

 犯人の凶器を取り上げたりはたき落としたりしても、それで安心せず、犯人が まだ他にも武器を所持している可能性 を考慮する必要があります。凶器は1つだけ、なんてルールはありませんからね。

 今回の事件で犯人が別の武器を用意していたから、それを見て結果論でこのように申し上げている訳ではなく、これは護身武術の基本中の基本ですし、私が 以前の日記 (04/08/03)でも強調している部分です。

 一市民が逃げる犯人を追って取り押さえたという話を聞くと、私は「犯人が捕まってよかった。でも危なっかしいなぁ・・」と感じます。

 ご指摘の通り、一般の方が犯人を追いかけていって犯人を捕らえる事ができたケースも存じております。しかし、その一方で逃げる犯人を追いかけた事による悲劇もいくつも起きているんです。

 ですから 逃げる犯人を追うのは命懸けの賭け なんです。いい結果になる事もあれば、 最悪の結末 に終わる事もある。

 よってそのような賭けに出る事は、 少しでもリスクを減らそう という護身術の理念には反します。一番安全性が高いのは「 そのような賭けに乗らない 」ことだと私は思います。むしろ自分は犯人が逃げた方向と反対方向に逃げる、くらいの慎重さがあってもいい。

 しかしもちろん護身術家ではない方が護身術の理念に反する行動に出るのは自由ですし、仕方ないと思います。

 個人的には、特に私から直接習った人間には、逃げる犯人を捕まえようとはして欲しくないですね。多彩な方法で突破口を開いて一刻も早く離脱するのが護身術ですから。

 相手がまだ武器を持っているかもしれない、死ぬ可能性もある、と理解しつつも、格闘戦の実力が相当に有り、どうしても犯人逮捕にトライしてみたい!と言うのなら、自分の命をどう使うかはその人が決める事ですし勝手にしなさいとしか言えませんが・・・



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最終更新日  2005/01/06 10:02:48 AM
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