Life is a Journey 

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スペインの旅日記-その1-

スペインの旅日記 その1  2006年12月19日~12月24日

2006年12月19日 一人旅開始!

 夜23:45にニューヨークのケネディー空港を出発し、イギリス・ロンドン経由でスペイン・バルセロナへ。
久々のバックパックを背負った旅にワクワクした。

 昔、 初めて海外一人旅をした日のことを思い出す。あれはヨーロッパ7ヶ国周遊の旅だった。旅立つ前に何度「やめようか・・・」と思ったことか。ワクワクより緊張と恐怖の方が大きかった。それでも旅立ったのは
今旅をしなければ後できっと後悔する!」
という思いからだった。
このヨーロッパの旅をきっかけにバックパッカーにはまる。ここで学んだのは
“荷物の量は旅の楽しさを変える”
ということだった。何もわからずいろんな物を持っていったが、結局使わなかったものが多かった。途中荷物が重すぎて何度も休憩。荷物を捨て去りたい気分にすらなった。

 次に旅したのはタイ。荷物は大きなバックパックからリュックサイズに。持っていく荷物は慎重に選んだ。タイではアジアを旅する楽しさを知った。そして次に旅したのはインド。現地で大熱を出して入院をしたり、というハプニングもあったけど、インドで学んだこと、感じたことは今でも覚えている。強烈な印象を残してくれた国だった。

 そして今回はスペインとモロッコ。多少の緊張はあれど、昔のように「どうしよう、どうしよう・・・」という焦りや恐怖はもはやなくなっていた。それよりは「行ったら何とかなるだろう」「旅では何が起こるんだろう」という期待で胸はいっぱいだった。

2006年12月20日 スペイン入国 

12月20日のブログ「バルセロナに着きました~!! 」を参照

 この日の夜、無事にバルセロナに到着。ブログにも書いたが、初日に泊まった日本人宿「アクロポリス」のおじさんはなかなかユニークな方だった。作って下さった夕食はみそ汁にもやし炒め、魚料理、おじさんが漬けた白菜、そして白米。とりわけお腹が空いていたワケではなかったのに、大盛りだった夕食を一気に平らげてしまった。飛行機の長旅から解放され、ほっとしたせいもあるだろう 。いや、おじさんの作ってくれた料理がおいしかったのだ。食後にはおいしいチーズケーキまで出してくれた。おじさん曰く、
「君はきれいに食べてくれたね。ここではね、ご飯粒一粒でも残すような者には、その後頼まれても二度と飯は作ってやらんのだよ。君は大丈夫そうだね。」
ということで、私はまたこの宿のお客さんとしてのマナー(?)をしっかり果たせたようだ^^

2006年12月21日 バルセロナ観光

 この日はバルセロナ観光。どんな一日だったかというと、以下の通り。

サグラダ・ファミリア→この日の夜行バスチケットを購入→カテドラル→王の広場→サンタ・マリア・ダル・マル教会→ポルト・ベイ(港)→コロンブスの塔→レイアール広場→サン・ジョセプ市場→カサ・バトリョ→カサ・ミラ(グラシア通り)→宿で一休み→夜行バスでマドリッドへ

 まずは有名なガウディーのサグラダ・ファミリア聖堂。

sagurada.jpgsagurada3.jpgsagurada2.jpg

 ずっと見たかったサグラダ・ファミリアはやっぱりすごかった!1882年から始まった建設が完成するのは2026年という説や100年後という説まであり、いつ完成するのかわからない。また30年後ぐらいに見に行きたいな~。私が生きている間に完成したサグラダ・ファミリアを見ることはできるのだろうか。

 他にいいなあ、と思ったところはポルト・ベイ。

Port Vell (11).jpgPort Vell (8).jpg

海が見えてゆったりできていい。ここでぎらぎら光る太陽が沈む様子をしばらく見ていた。アクロポリスのおじさんが言ってた。
「バルセロナの魅力は建築だけじゃない。他の地にはない物があるんだよ。それは太陽なんだ。」
その意味がわかったような気がした。東京でもロサンゼルスでもニューヨークでもあんな美しい太陽を見たことがなかったような気がする。大きなぎらぎら輝くあの太陽がバルセロナの街をさらに美しく、魅力的な場所にしていたんだ。

CIMG3653.jpgCIMG3656.jpgMercat de Sant Josep.jpg

クリスマスに向けて、道ばたにはクリスマスの飾りを売っているお店がいっぱい並んでいた(写真左上)。写真右上はサン・ジョセプ市場にあったお店のひとつ。天井からぶら下がっている巨大なお肉の数々にビックリした^^この市場にはフレッシュな魚や野菜、肉、ジュース、何でもあり、にぎわっている。見ているだけでも楽しかった。

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 ランブラス通りを歩いているとよく芸人を見かける。上の写真の右2枚もその一つ。一日中こうやって動かずにいることが仕事なのだから驚き、というより半ば呆れてしまう^^;

Casa Batllo (2).jpg Casa Mila (4).jpgCIMG3734.jpg

最後に見て歩いたのはガウディーの作品。左上はカサ・バトリョ、真ん中はカサ・ミラ、そして右上はサグラダ・ファミリア。夜に見るサグラダ・ファミリアは幻想的で美しかった。

 くたくたに疲れ果てた私は、ここで一度宿に戻って休憩。夜12時発の夜行バスのバス停には、アクロポリスのおじさんも一緒に来てくれた。夜遅いから心配して送ってくれたのだ。そしてバス停に着くと、リンゴとくり、なしが入った袋を持たせてくれた。あ~、すごい感激!!普段あまり愛想のないおじさんだったけど、こうやって旅人のことを思ってくれているんだなあ。またバルセロナに来るときにはアクロポリスを利用しよう。

 この日一日で困ったことは言語だった。若い人にも英語はなかなか通じなかった。ガイドブックの写真や地図を見せて「ここに行きたい」と言っても、違うところに行き着いてしまったりして、言葉の壁を感じた。ま、でもそんな道に迷ったのも今では良い思い出だけど^^ 何より嬉しかったのは、スペイン語が全くわからない私にみんな一生懸命になって説明したり案内しようとしてくれたことだった。

2006年12月22日 トレド観光

 前日に出発したバスは朝の7時40分にマドリッドに到着した。アクロポリスのおじさんに「マドリッドには美術館以外何もない」と聞いていた私は往路でマドリッド観光をすることに決め、この日はトレドに直行した。マドリッドからトレドはバスで1時間半くらい。マドリッドのバス停で迷い、一人のおじさんに話しかけると案の定英語は通じなかった。それにもかかわらずそのおじさん、身振り手振りでどのバスがトレドに行くのか説明しようとしてくれた。最後には汗だくになって走っていって、他の人に聞いてくれたりして。なんだか申し訳なく思う気持ちと、感謝の気持ちで一杯になった。

 トレドは小さな街だけど、中世の街並みがそのまま残っていて、とても素敵な所だった。

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 中でもトレドのカテドラルはとても良かった。いろいろなところでカテドラルを見たが、このトレドのカテドラルはポイント高し!とても気に入った。(写真下)

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 この日はお城を改造したユースホステルに泊まった。

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 外から見ると古いお城だが、中の設備は極めて近代的で、室内は清潔だった。部屋に入り、一眠りした後に頼んでおいた夕食を食べにいくと・・・私の分はすっかり忘れられており、片づけが始まっていた。私の姿を見てびっくりしたおばさんが急いで用意してくれたのは右上の写真。右のお皿にのってるチキンはやや凍っていた。レトルトだったわけね。あまりにお腹が空いていた私は、英語の通じないおばさんとやりとりするのも面倒くさかったので、そのまま全部食べてしまった。味はそこまでおいしくなかったが、お腹がぺこぺこだった私には気にならなかった。むしろ量があったのが嬉しかった。

2006年12月23日 グラナダへ向けて移動

 朝トレドを出発し、マドリッドへ。このままモロッコ行きのチケットを購入して一気にスペインを南下しようと思っていたら、甘かった。聞けば26日の分までモロッコ行きのバスは満席。26日まで待てない私は急遽グラナダに行くことにした。一気に南下できないのなら、違うルートで少しずつ南下していくしかない。午後2時にマドリッドを出発し、グラナダには午後7時に到着した。今までの疲れがたまっていたので、この日一日を移動の日にあてて良かった。グラナダではバックパッカーがよく利用する「オアシス」というドミトリー式の宿に泊まった。びっくりしたのは、私の部屋は私以外全員男だったこと。宿には女の子たくさんいたのに。え?私、男だと思われた??

 夕ご飯は「オアシス」の宿で会った日本人の女の子とボリビアから来た男の子と一緒に食べた。

2006年12月24日 グラナダ観光、そしてモロッコへ

 この日はあわただしい一日だった。朝の8時半から2時間、アルハンブラ宮殿を見学。それから一度、荷物を取りに宿に戻り、グラナダのバスターミナルへ。お昼の12時発のバスに乗り、モロッコへの船が出ている港町、アルヘシラスへ向かった。途中、バスの窓にヒビが入り、ガシャーンと音を立てて二重窓の外側の部分が砕け散った。幸い内側の窓は無事だったので、乗客に怪我はなかった。そのおかげで途中、バスを交換。すごいオンボロのバスで再出発したはいいが、今度はひどい交通渋滞。そんな中でも、バスの中でかわいらしいスペイン人の女の子と楽しく会話を交わせたのは良かった。結局バスがアルヘシラスについたのは夕方の6時半。そこから夜8時アルヘシラス発のフェリーに乗ってモロッコへ向かい、モロッコについたのは夜の11時半。モロッコ入国については モロッコの旅日記(1) で詳しく書くことにして、ここではアルハンブラ宮殿の感想をや写真等を載せたいと思う。

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 アルハンブラ宮殿は写真でもわかるように、本当に美しい宮殿だった。彫刻の一つ一つが本当に細かく、タイル張りの壁の色も鮮やかで、とにかく「美しい」の一言につきる宮殿だった。これらの建築はモロッコで見た建築と、とても似ていた。

 建物だけでなく、庭も手入れが行き届いており、とても美しかった。

 敷地もかなり広く、見所満載のアルハンブラ宮殿をたったの2時間でスピード観光をしたのは、なんとももったいなかった。

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 一つの建物はてっぺんまで登ることができ、そこからはグラナダの街が一望できた。よく見ると、街の中を歩く人までが小さく見えた。昔、ここを治めていた人は、こうやって街を見下ろしていたんだろうなあ、なんてふと思った。

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 左上の写真はグラナダ市内の街並み。右上はアルヘシラスからモロッコへ向かうフェリー。この先の旅日記は、

モロッコの旅日記(1)へ!!


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