永田町、霞ヶ関　御前等　　　ナンボのもんじゃい！　　　　　　白龍寺

中坊時代の悪夢 から「一つの決意」を持って

　　　高校入学と同時に「空手部」に入った

　　　リアルタイムで「空手バカ一代」の時代である

　　　当事の入部者は一学年の六分の一を超える・・１２０人

　　　体育館が一年生だけで一杯になる基本練習

　　　一ヶ月を過ぎる頃には・・・・５０人

　　　夏休み合宿に参加した「一年生」は・・わずか１５人

　　　憧れだけでは続けられない程の練習内容だった

　　　焼け爛れたアスファルトの上を「うさぎ跳び１キロ」なんて常識

　　　「シコ立ち１時間」・・・

　　　「ネコ足立ち３０分」・・・

　　　「前屈蹴り１００本」・・・

　　　一ヶ月もすれば・・・足の裏が全部「水ぶくれ｣状態になり・・

　　　針で穴を開け・・・水を出し・・・マタ練習・・・

　　　和式トイレに入れば立ち上がれない位の筋肉痛の日々

　　　数ヶ月前まで中坊の我々にはマサニ「地獄」であった

　　　師範代は琉球空手本部流の継承者だったが・・

　　　恩師の顧問が大学時代の「実践組み手」の継承者だったので

　　　高校生にまで・・「実践空手」を取り入れたのだ

　　　「フルコンタクト｣と言う言葉はマダ無かった様に思う

　　　「実践空手」・・すなわち・・・

　　　突きでも蹴りでも・・顔面アリアリなんですよ・・・

　　　しかも・・「防具」なんて一切無しで

　　　「寸止め」は「防御」が甘くなる

　　　「当てられる怖さ」を知れば「受けにも力が入る」

     「本当に強くなりたい者だけが残れる」・・・偽者は要らぬだった

　　　一年生が上級生に勝てる筈も無く・・・

　　　空手着は日々・・赤く染まり・・・

　　　足裏は・・・

　　　いつしかタバコの火が消せる位に分厚くなっていった