永田町、霞ヶ関　御前等　　　ナンボのもんじゃい！　　　　　　白龍寺

　　あれから・・・・・・

　その後に続く言葉は人それぞれだろう・・・

　「私は・・・」とか「私の・・・」とか「もう何年・・」とか

　人生には色んな出来事があり、立ち止まったり、座り込んだり、後ずさりしたり、

　人によっては思い切って走り出したり・・・・

　40年近く共に歩んで苦楽を共にした

　我輩の義兄弟が死んで間もなく一年が来る

　まだ50年程の人生だが多くの縁ある人達と出会った

　北海道出身の順子ちゃん

　秋田出身の美香ちゃん

　岩手出身の美樹ちゃん

　福島出身のヨリちゃん・・・

　青森、富山、新潟・・・関東、中部、関西、四国、九州・・・

　そして沖縄県・・・・

　十代で渡米し・・・リサ、リンダにキャッシー

　二十代で渡韓・・・

　三十代で二度の訪中

　李さんに陳さんと・・・

　時には朝まで酒を飲み明かし

　時には朝まで肩を並べて歌を歌い

　時には恋に落ちたり

　時には口角泡を飛ばし議論をしたり・・・様々な出会いがあった

　ケッシテ女性ばっかりでは有りませんので誤解なきよう

　まるで我輩の人生は「個性的な人の縁」を学ぶかのような人生である

　昨年他界した義兄弟の「茂」もそんな強烈な個性の持ち主の一人だった

　しかしながら我輩の人生の中で最も強烈な個性の持ち主は・・・・・・

　多分・・・・実父・・・オヤジだろう

　酒癖が悪く暴力的で

　女癖が悪く

　博打好きと・・・・最悪なオヤジであった

　台所で涙ぐむ母親の背中を子供ながらに哀しい気持ちで何度も見たものである

　生まれたての「手乗り文鳥」をストロ－で餌やりをして

　我輩の肩から口移しで餌を食べるほど成長したある日

　酔っぱらって帰宅したオヤジが鳥かごゴト踏み潰した事も

　そんなオヤジが大嫌いで憎しみさえ覚えたこともあった

　オヤジが嫌いで初めて「家出」を試みたのは7歳だった

　当然、・・・・途中で拿捕されたが・・・

　11歳の時、母親が離婚と再婚話をした時は当然大賛成

　「やっと俺もオヤジから解放される」・・・・・・・

　それから・・・・・20年余りして

　「もう長く無いらしい・・・」とオヤジの親戚から連絡がきた

　母の再婚と当時にオヤジには一度も会った事が無かった

　　　　　　　　　　　・・・・・・・・続く