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☆ハナ子☆

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2006/10/23
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カテゴリ: 暮らしの中で


* パソコンさんが退院しました *

昨日の夕方、お家へ帰ってきました。

この1週間、とても不便な日々が続きました。


とにかく紙と鉛筆を使うことが多くなりました。

鉛筆も1本1本手で削って、今までの筆記用具にたっぷりと愛をそそぎました。

img20060313124623.gif

週末は、旦那さんとトランプやオセロをして遊びました。

「そろそろ、コタツとミカンが恋しいね」

そんなことを語りながら、ほっこりとした時間を過ごしました。

アナログな生活もなかなか悪くない。

そう思えた1週間。



うちの旦那さんは、よくガチャガチャをします。

最近ハマっているのは「石膏デッサン入門」というシリーズ。

学校の美術室にあった石膏が、手のひらサイズのミニチュアになっています。

昔、よくデッサンしました (あぁ…懐かしい…)

これは我が家の様子です。

img61d8fc8czik3zj.jpg

「メヂチ」がいます。その奥には「ジョルジュ」が…

「私的には、モリエールが欲しいなぁ…」

「俺は、ヘルメスが欲しい…」

「私はセント・ジョセフを描くの、苦手だった」

「あぁ…わかる。あの構図はむずかしいよね」

そんなマニアックな話をしながら眺めています。


今、我が家では、新しい家具のデザインを考えています。

結婚してから10ヶ月。我が家には2つのオーダー家具があります。

1つは「ダイニングテーブル」 

もう1つは「パソコンデスク」

木材はすべて、祖父のものです。


祖父は、ずっと家が作りたくて、生前からいろんな木材を買っていました。

しかし祖母が「私の目が黒いうちは、この家から離れない」と拒んだため

結局、今まで暮らした家の中で、2人は天国に逝ってしまいました。

img20060908000310.gif


祖父がずっと大切にしていた木材。

それをなんとか活かしてあげたくて…

私がすべて譲り受けることになり今に至ります。


祖父が20年前に購入した木材は、今では手に入らない貴重なものだそうです。

家具職人さんには「金額がつけれないくらい高価なものだ」と言われましたが、

私にはそんなお金の価値よりも、祖父の思い出の方が大きいのです。


祖父は、オーダーメイドにこだわる人でした。

「家族が毎日使うものは、その家庭に合ったものを作るべきだ」

「家具に体を合わせるのではなく、体に家具を合わせるべきだ」

「自分が愛した家具1つ1つに特別な思い出を残してあげるべきだ」

そんなことを、よく言っていました。


私の小さい頃の「勉強机」や「ベッド」も、すべて祖父がオーダーしたものでした。

あの頃は、キャラクターもののデスクに憧れていましたが、

歳を重ねるたびに自分の体にぴったりと馴染んで、何より大事な宝物になりました。


あの頃の家具たちは、今でも私の実家にそのままの姿で残っています。

いつか自分に子どもが出来た時、もう一度使いたいなぁ…。

そんなことを思うようになってからは、

あの頃の祖父の言葉の意味が、よく理解できます。



今回、我が家がオーダーするのは「ローテーブル」と「飾り棚」です。

家具の制作は、知り合いの職人さんにお願いしています。

どんなものが部屋に合うのか。自分達のスタイルに合うのか。

旦那さんとじっくりと話し合いながらデザインをおこしています。


これは我が家のパソコンデスクです。
table .jpg

木目がしっかりと生きていて、いろんな力をくれます。

the grain of wood.jpg

この子が新居にやってきた時、なんだか胸が熱くなって

「おじいちゃん、おかえり…」と呟いてしまいました。

祖父が夢見たお家は形にならなかったけれど、

私がその夢を違う形で引き継いであげれたらなぁ…と思っています。






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Last updated  2006/11/06 02:06:39 PM
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