なりませぬ、食ろうてはなりませぬ

なりませぬ、食ろうてはなりませぬ

抗ガン剤 1回目



●2010年8月1日(術後12日目)
午前中、思い立って母の髪の毛をカットしてあげた。
母の髪の毛は、いつも私が適当にカットしてあげているし、
入院する前に「そろそろカットしないとね」って状態だったから。
それに、きっと抗ガン剤やってしまうと
しばらく何もできないだろうって考えもあった。

午後に病院へ戻る。
外泊前に同室だった方々は、みんな退院されていた。
かろうじて入り口の向かい側にある病室に
入院中に知り合った方が残っておられたので
しばし、その方とおしゃべりをし気を紛らわす。
明日の抗ガン剤投与のために、夕方より普通点滴開始。
夜にはまたもや尿道に管が・・・
前回は麻酔かかってたから我慢できたけど、素面でコレはきつい。
自由に寝返りできないので、腰が痛くて熟睡できず。

●2010年8月2日(術後13日目)
朝、吐き気止めのイメンド・カプセルを飲む。
午前9時過ぎから、まずは吐き気止めの点滴。
その後3種類の抗ガン剤投与。
二つ目までは、多少の倦怠感のみで
「抗ガン剤、おそれるに足りず」って思ってた。
でも三つ目が終わったあたりで、強烈な吐き気が襲ってくる。
うーん、侮ってたよ、抗ガン剤。
考えてみれば、ガン細胞だって元々は自分の細胞で、
その細胞をたたく為の抗ガン剤は、結局自分にとって毒なんだよね。
でもその毒を投与しないと、取り残しや転移を防げない。
ジレンマだなあ。

抗ガン剤の点滴が終わったらすぐに
尿道カテーテルは抜いてもらったけど、不快感は続く。
先生に相談したら抗ガン剤の間だけにということに。
それでもイヤだ、なんかコレやると全人格を否定された気になるんだもの。

夜、とうとう我慢できなくなって吐き気止めの点滴をしてもらう。
どうにかして寝ようと努力したけど
新しく入ってきた方の強力なイビキで一睡もできず。
しまった!耳栓持ってくれば良かった!

●2010年8月3日(術後14日目)
朝、二度目のイメンド・カプセル。
初めての抗ガン剤に、体力気力ともに負けた感じ。完敗だ。
まったく固形物がとれず、ジュースやお茶でしのぐ。
この様子を見たH先生が、「もう1本追加しとこ」と栄養点滴指示。
食事ができないと、どうしても脱水状態になるからだそう。
本来なら退院しても良いのだが、初めての抗ガン剤なので
大事を取って、もう一晩泊まっていくように勧められ同意。

同室の方の食事の匂いがつらい。
どうして病院食のみそ汁は玉葱ばっかり使うのか。
あの臭いが漂ってくるだけで吐き気がする。

夜、今度こそ「早寝競争に勝つ!」と頑張って寝るが
深夜、急患が同室に入院し結局はあまり眠れず。
仕方ないことだし、理性ではちゃんと理解してるよ。
でもね、抗ガン剤の副作用でつらい時の深夜に
バタバタして大きな声で話したり、
医療用ワゴンの大きな音で眠れないのは、
正直言ってものすごく不満。

●2010年8月4日(術後15日目)
朝、三度目のイメンド・カプセル、これでこの吐き気止めは終了。
午前中に母に迎えに来てもらい退院。
もう上体を起こしてるだけで、目眩・吐き気でどうしようもない。
タクシーを呼んでどうにか帰宅。
ああ、自宅がある4階が遠い・・・・
我が家のある集合住宅の建物には階段がないのだ。

ようやく自宅へたどり着き、布団になだれ込む。
スイカやプチトマトなどを少し食べて早々に就寝。
しかし、自室にはエアコンがないので暑い。
ちっこい扇風機だけでは、今この状態では耐えられないと実感。
なんでこんな暑い夏に…と天気が恨めしい。
またもや自室はサウナ風呂。


© Rakuten Group, Inc.
X

Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: