Dr.半熟卵のつぶやき~女性医療の現場で働く産婦人科医の日記~

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月経移動の方法

1) 月経を早める場合


a)オーソMの場合
 月経を早めたい日数分だけ、服用する錠数を減らします。ただし、服用した数が14錠以下になるときちんと出血が起こらない場合もあるので、7日以上早めるのは難しいと考えた方がいいでしょう。最後の錠剤を飲んでから8日目に次のシートを開始してください。休薬期間中は出血を確認するまで他の避妊法を併用してください。

b)それ以外のピルの場合
 あらかじめ予定がわかっている場合は、飲み始めるときに1錠目から早めたい日数分までの錠剤を飛ばして飲み始めます(5日早める場合は6錠目から内服する事になります)。飲み始めた後から早めようとする場合は、月経を早めたい日数分だけ、後半の実薬を減らして飲み終わりを早めます。最後の実薬を飲んでから8日目に次のシートを開始してください。休薬期間中は出血を確認するまで他の避妊法を併用してください。

2) 月経を遅らせる場合


a)オーソMの場合
 月経を遅らせたい日数分だけ、服用する錠数を増やします。ただし、あまり長く延期すると途中で不正出血が起こる確率が高くなります。最後の錠剤を飲んでから8日目に次のシートを開始してください。服用中も休薬期間中も避妊効果は持続します。

b)それ以外のピルの場合
 月経を遅らせたい日数分だけ、21錠目の次の日から予備シートの同じ色のピルを(3相目のピルを)継ぎ足して飲み続けます。ただし、あまり長く延期すると途中で不正出血が起こる確率が高くなります。最後の実薬を飲んでから8日目に次のシートを開始してください。服用中も休薬期間中も避妊効果は持続します。

3) 手元に予備シートがない場合


 受診して新しいシートまたは中用量ピルを処方してもらいます。中用量ピルを21錠目の次の日から飲み次ぐ事によって、延長する事もできます。


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