歌 と こころ と 心 の さんぽ

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2008.10.10
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テーマ: 短歌(1697)
カテゴリ: 短歌

 ♪闘病を黙して生きて精魂を芝居に注ぎ緒形拳逝く



71歳の若さで名優緒形拳さんが、5日亡くなられたというニュースは大変ショックでした。
8年前に肝硬変が見つかり、5年ほど前に肝がんに移行したという。体調が悪い時も入院はせず、「仕事の関係者には肝臓を患っていることを絶対言うな」と家族に固く口止めしていたという。

そんな状態で撮影したという「フジテレビ開局50周年記念ドラマ」木曜劇場『風のガーデン』。
内容が余りにもご自身と重なるテーマで、どんな気持ちで演じていたのか考えると役者緒形拳の生きざまを、まざまざと見せつけられる思いがします。製作発表の5日後に逝ったというのも凄いことですね。

脚本の倉本聰は
「死を目前にした一人の麻酔科医を主人公に、「人が最期に帰る場所」を描くドラマです。タイトルにもある「ガーデン」には、三途の川を渡るところの向こう側に見える花園、という意味合いがあって、どうやってそこへ行き着くのか、つまりどう最期の時を迎えるのか、ということを描いてみたいと。家庭崩壊、ターミナルケアなど、今の日本で問題になっていることをベースに据えながら、死ぬということについて考えた作品です。

死期の迫った患者を楽にする緩和医療のエキスパートでもある主人公は、末期癌に冒されている事を知る者はいない。この麻酔科の医師(中井貴一)の父親(富良野で訪問医をしている)の役で、緒形拳が出演しているのですね。
「役者は舞台で死ねれば本望」というような話を聞いたことがありますが、役者という鎧を身にまとえばどんなことでも耐えられるとでもいうのでしょうか。

それだけ精魂込められるものがある人生は幸せだっただろうと思います。
まだまだこれから彼にしか出来ない役柄がたくさんあったでしょう。ご本人もやりたいことが山ほどあったのではないかと思うと無念さが募ります。
ご冥福をお祈りいたします。




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最終更新日  2008.10.10 07:38:02
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