♪ 棕櫚の木の冬も変わらぬ葉を広ぐあと一年となりしルーティン
棕櫚という植物は暑かろうが寒かろうがまったく動ずるような様子がない。
乾・湿、陰・陽の土地条件を選ばず、耐火性、耐潮性も併せ持つ強健な樹種だそうで、ただただ自然の環境に溶け込んで生育している。
剪定など何の手入れをされる事もなく、いつの間にか丈を伸ばし5m、10mとその独特な樹形が空に突き出ていたりする。
強靭な幹と地下深く張った根のお陰で、どんな暴風でも折れたり倒れたりすることが無い。
近所の家には屋根よりはるかに高く空を突いている1本の棕櫚がある。ランドマークはオーバーとしても、遠くからの目印にはなっている。
樹齢はどの位なのだろうか
我が家にも自生したトウジュロを鉢植えにして随分になるが、根は意外と地中深く張って幹を太らせるので、迂闊に地植えなどしない方がいいという事で、根詰まりしているままおっぽってある。
丈は1mほどだが、根元は結構太い
いくら生育が遅い植物だと言っても、庭に芽生えたものを鉢植えにして10年以上は経っている。地植えにしていればこの倍以上にはなっているはずだ。幹にはシダが着生してそれなりの年期を感じさせている。
このまま鉢から抜いたままにしておいても平気で生き続けるに違いない。
公園や竹林などあらゆるところに生えてくる棕櫚。それらを称してノジュロ(野棕櫚)と言うらしい。やたらに蔓延って知らない間に棕櫚の林になってしまう恐れがあるという。
井の頭公園のノジュロ
棕櫚と違って私の方は、サイドの仕事も来年の1月で定年となる。
人の世は世知辛く、一か所に根を張り続けるようなことはできない。後々には、朽ち果てて土に還ることもなくこの世から消え去ってゆくばかり。
如何に自然界の植物たちが強靭で生に貪欲であるかを思い知るばかり。光合成という魔法を手に入れた彼らの絶対的な勝利だ。
◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」と
タイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
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