♪ 即決で中古住宅購ひしを打ち明けてゆく息子の算段
月に一回の割で、家族連れでやって来る息子。晩飯を食べてひとしきり孫を遊ばせ帰る時間になった頃、おもむろに”中古の住宅を買った”と言い出した。あまりに突然の事なので、カミさんと二人「えっ!?」と声を揃えた。
何時ものことながらの事後報告だが、自分もそうっだったことを思えば文句は言えない。ハウスメーカーに務めている身として、その辺りの事は専門の範疇だろうし、こっちが言葉を挟む余地なんかないのかも知れない。
中古住宅が有り余っているいるのに、新築の住宅を建てたり購入する風潮が問題になって、中古住宅を有効活用する必要性が謳われている。中古住宅は自治体の財産だという風に考え、進んで売買に力を入れ、購入者を斡旋するような政策の必要性を思う。
総務省 住宅・土地統計調査
息子一家は現在、マンションとアパートの中間のような集合住宅に入居している。その家賃を考えると、持ち家を手に入れるのと同じ程度の家賃を単に浪費するよりも、購入して返済に充てる方がいいと考えるのは理に適っている。
金利が安い今、思い切って中古住宅を買おうと思っていた息子は、家賃よりも返済ローンの方が安い事を鑑みながら、現物をみて即決したらしい。
帰るところ
マンションは税金も思った以上に高いし、何かがあると厄介な問題に発展することも多い。いつ価値が暴落するかも分からないし、売りたくても売れない物件も多い。
狭くても庭があることは楽しい事だし、「土」を知らない子供なんかに育てたくない。餌台に小鳥がやって来て、スズメバチの巣の観察をし、庭木の花を玄関に飾り、葡萄の棚の管理を楽しむ等々、一戸建ての楽しみは心の持ち様でいくらでも広がっていく。
我が家も、結婚する時に今の中古住宅を購入し、二人の子を生し育てた。親の価値観は子に伝播するのか、息子夫婦も同じ道を歩もうとしている様だ。
新築して多額の借金のために、人生そのものを人質に取られるようにして生きて行くことなど考えられない。新築した途端に転勤になった人とか、会社が倒産したとか、多額のローンに縛られて人生の選択肢を失うことになり、手足をもがれた様に生きている人などをたくさん目にして来た。
立派な家を建てても子供が独立して家を離れれば、老夫婦二人だけの生活が待っている。大きな家が必要なのは子供が独立するまでの30年かそこらの期間だけだ。中古住宅と一蓮托生して、共に消滅していくのが一番理に適っていると思っている。
一旗揚げてもっと景観の良い処に引っ越したいが、何だかんだで、今の家が終の棲家となりそうだ。
◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。。◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
☆ 短歌集 「ミソヒトモジ症候群」 円居短歌会第四歌集2012年12月発行
● 「手軽で簡単絞り染め」
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