♪ ラジオなるパラリンピック想像を絶するものを想像で聴く
ラジオ中継していたパラリンピックの「車いすバスケットボール」。
NHK初の試みだそうだ。画像がないので聴く側はその様子を想像するしかない。
その想像を助けるために、アナウンサーが状況を解説するのは当然だが、普通のバスケットボールとは違って説明の要素がとても多い。
障害の程度もさることながら、その障害に至った経緯まで解説してくれる。先天的なもの、病気によるもの、事故が原因のものなど、様々な原因で障害を負った選手。指だったり脊髄や下肢だったりと、その場所も様々だ。その生い立ちを聴いていると、その選手の根性や負け地魂がじわじわと伝わってくる。
「車いすバスケットボール」のルールは、一般のバスケットボールとほぼ同じ。
コートの広さ、バスケットの高さ、試合時間(1ピリオド10分を4ピリオド、計40分)はFIBAの規則と同じで、フリースローで1得点、フィールドゴールは2得点あるいは3得点であることも同じ。
ファウルやヴァイオレイションのルールもほぼ同で、唯一異なる点はダブルドリブルに相当するルールがないこと。一回のドリブルに付き、2回以内のタイヤ操作が許されており、3回以上タイヤをこぐと、トラベリングとなる。
選手には、障害のクラス分けによるに持ち点が決められていて、コート上の5人の選手の持ち点の合計が14.0を超えてはならない事になっている。
クラス分けによるに持ち点は、
1.0 - 腹筋・背筋の機能が無く、座位バランスが著しく悪く、体のバ
ランスをとることができない。
2.0 - 腹筋・背筋の機能が残っているため、わずかに前傾姿勢などが
とれる。
3.0 - 下肢に筋力の残存があり、深い前傾姿勢からすばやく上体移動
ができる。
4.0 - 主に切断など。体幹の側屈運動ができる。両手を上げて、片方
向に(4.5は両方向に)車いすを大きく傾けることができる。
*それぞれのクラスで上位の運動能力のある選手には0.5ポイント加算される(最大4.5)。
これらの持ち点の選手を組み合わせてチームを構成し、オフェンスとディフェンスのバランスをとって如何に戦うかを工夫する。チームによっては1.0点と4.0点の選手だけで構成するところも出て来るが、2.0点、3.0点の選手が蔑ろにされていると批判を浴びたりする。
選手の交代も5人をそっくり入れ替える作戦も有れば、同じ持ち点の選手同士を交代させる方法もある。
どのクラスの人がどう動くか、どんな体勢でシュートしたのかが見どころとなる。また激しいぶつかり合いも特徴で、転倒するのは当たり前。自由に動けない選手が転倒して腕がねじれた状態で下敷きになり、骨折したりすることも有るらしい。
まるで格闘技のようなぶつかり合いは、障害を持っているからこその内面の強さが闘志となってむき出しになるためか、とても激しい。普通のバスケットボールとは似ても似つかぬ、ハードな競技となっている。
それらの目まぐるしい動きをすべて伝えるのは、さすがにラジオでは限界がある。相撲の様にTVで見たことがある人が戦っているのとは違い、その個々の選手のことはほとんど知らないで聴いているので、残念ながらそのプレーの凄さが分からない。
それでもラジオは余分なものが目に入らないし、次々と押し掛けてくる映像がない分、頭の中はシンプルに自由な状態でいられる。
始終長いCMが入り興をそがれる民放とは違って、NHKにCMがないことも大きな要素だ。イメージをを追想することも出来るし、脳を束縛されることが無いのであまり疲れることもない。
昨日、予選リーグでカナダを破って漸く1勝を挙げた。巧みな車いすの操作でディフェンスをかわしてシュートを決めたチーム最年少、17歳の鳥海連志選手の活躍が印象に残る。
残りオーストラリアとの最終戦(55対68で敗れた)のあと、日本時間 15日の夜 に9-10位決定戦に臨む。
◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
☆ 短歌集 「ミソヒトモジ症候群」 円居短歌会第四歌集2012年12月発行
● 「手軽で簡単絞り染め」
■ いい天気だが・・・政治は・・ 2017.10.08
■ 安楽死という選択肢 2017.10.06
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