歌 と こころ と 心 の さんぽ

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2024.04.06
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カテゴリ: 景色・風景・情景

♪ 満開のすでにその先思いおり・・・・・・・雪のごときを


 桜が見たいわけでもなかったが、大池公園まで歩いてきた。薄曇りでも最高気温は20℃ほどになるというので、遅れていた桜は満開になっているだろう。今が一番いい頃合いということで人出も多いだろうから、火度ごみを避けて午前中に。

 途中、何人ものリュックを背負った人が、私と同じ方に向かって歩いていく。皆さん急ぎ足でなんだか一生懸命のようす。みんなバラバラで個人の集まりという感じ。たぶん名鉄のハイキングorウォーキングの企画かなにかだろう。
 隣り合わせた年のころは40歳前後の男性に声をかけてみた。話好きの人に当ったらしく、気軽に話に乗ってきてくれた。訊くとやっぱり、名鉄企画のハイキングだった。

 新しく出来た「加木屋中ノ池駅」から「聚楽園駅」までを歩くというものらしい。8㎞ぐらいのコースだという。参加料などはなく、タイムリミットなども無い。参加するとなにがしかのプレゼントがもらえるんだとか。

「よく参加されるんですか?」
 「歩けるので健康にいいと思ってね。」岩村や小牧城など、結構あちこちに行っているようだ。
 「知らない場所に行けるのがいいんですよ。こんなことでもないと行かないところにね。」「先日は五条川に行ってきました。桜はまだ咲いていなかったです。」
「大池公園は今日あたりが満開でしょうね。」
 「コースに御池公園が入っているんですよ。」
「私もちょうど行くところなんです。ウォーキングが好きで、朝倉から歩いてきました。」
 「朝倉?わからないです。」
「どちらから見えたんですか?」
 「碧南です。ご存知ですか?」
「ええ、鰻とか一色漁港とか」
 「碧南生まれなので、シャコとかよく食べました。蟹はワタリガニばかりで・・、実が少ないでしょう」
「ワタリガニは蟹の中で最高じゃないですか。」

 そんなこんなのおしゃべりしながら歩く。それにしても前を歩く皆さん決して楽しそうじゃない。修行僧のような顔をして、誰ともしゃべらず黙々と歩いている。見るからに重そうな(2㎏ぐらいはありそうに見える)リュックを背負っている。一体何が入っているんだろう。

 真っすぐ行けばいいのに、皆さん左折していく。
「協賛のファミマやラズベリーパイジェラート工房などに立ち寄るコース設定となっていて、設定どおりのコースを行くんでしょう。」
 ァミリーマート指定店舗、スギ薬局指定店舗ではそれぞれ特典があるらしい。



この地図の⑩番にあたる。



 大池公園に着いたところで彼とは別れ、久し振りに春の大池公園の散策を楽しむ。まだ午前9時過ぎということもあって人は少なめだ。左回りに池を巡ってみるが、ずいぶん様子が変わっている。



 池の護岸に手が入っていて様子が違う。浚渫でもして、その土が盛ってあるような感じに見える。諸行無常を感じながら池を巡る。
 すでに散り始めているのもあればまだこれからというのもある。



 大池公園には8種類・約700本の桜の木があるといわれても、その違いを楽しめる人は少ないのじゃないだろうか。そこへいくと、5日から始まった大阪造幣局 桜の通り抜けには、約140品種・340本の桜が植えられているというからすごい。カンザン、フゲンゾウ、ショウゲツ、ヨウキヒなどの八重咲きの品種をはじめ、とても珍しい桜が公開されている。




 ソメイヨシノのは樹齢は50~60年と言われていて、正面入り口周辺の桜はかなり草臥れている。最盛期を過ぎてしまうと樹幹が傷み枝が崩れて、その姿は哀れさを伴って痛々しくもある。30~40年ぐらいがもっとも美しい時期なのかもしれない。

 休憩がてら、「茶房じゅん」に立ち寄った。入り口のベニバナトキワマンサク(紅花常盤万作) が、その強烈なピンクの艶やかさと妖艶な花の姿で手を広げるように迎えてくれる。黄色い万作しか知らない人は、パラレルワールドに入り込んだかと思ってしまうような、異様なインパクトがある。
 ほんのわずかな開花期間に、ピタリと合ったことをラッキーと思わないわけにはいかない。



 17,000歩ほど歩いて、心地いい疲労感に浸っている。ソメイヨシの花そのものには魅力を感じない私だが、最後に桜とは対極にあるようなショッキングピンクの花に接して、いい刺激をもらって脳細胞が喜んでいる。





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最終更新日  2024.04.06 17:37:12
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
◆2019年6月6日より 「歌とこころと心のさんぽ」に改題しました。
「ジグソーパズル」  自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)

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