ハードヒット

ハードヒット

得たもの。




現役のときは空気に飲まれた・・。いや、実力もなかったのだが・・。
浪人のときは超気合バリバリで挑んだ。もう命懸けだった。リングに上がるボクサーの気持ちだった。不安で不安で、それでも決められた日に、決められた条件で、多くの期待と希望を抱えながら試験会場に・・。

見事本番で奇跡の8割越えを果たし、模試ではいつもC判定だった第一志望校に入れた。


浪人のときは前半はよく遊んでた。親や祖母にはとにかく心配をかけた。教習所の合宿で出会った人々、バイトで出会った人々。とにかく勉強になった。狭い価値観から、少しは広い視野を持てるようになった。

秋からはとにかく勉強した。それまでブラブラしていたのが余計にプレッシャーになり、俺を追い詰めた。でも現役時代の力もあったし、どんどん成績は上がった。自分で覚悟していたから。勉強もそんな苦にはならなかったかな。目標があるのはいいことだった。

『落ちたら・・・・家を出よう。家族に合わせる顔が無い。』
『死にてぇ・・。』

勉強しかできない環境というのは結構きつい。冬の寒さ、受験のプレッシャー。いつも図書館で勉強していた。知り合いのいないところで。だから1日のうちでしゃべるのは家族のみ。
あれはしんどかったなあ。周りはみんな進学しちゃってるか予備校通っているかだし・・。
でも結果だしたから全てよかった。俺を支えてくれた親友や、家族には本当に感謝してる。ありがとう。

運よく受かって親孝行できてよかった。家族が緊張から解放されて、みんなの笑顔が見れたとき、生きていて、頑張ってよかったと思ったよ。

大学に入って親から離れて暮らし、いろんな人と会って・・・。いろんなことを学んでる。もっともっといろんな人に会いたい。もっともっと自分を成長させたい。

俺の人生もそんな悪いもんじゃないかな・・。


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