おはようございます。
皆さん、 区間急行 と 準急 はどっちが格上だと思いますか?停車駅、スピード等々。
JRの急行は壊滅状態ですが、40数年前迄の国鉄では特急は別格で急行が主体でした。 準急 も存在して比較的距離が短く停車駅が多いのが特徴で乗り易い種別だった様です。
だから 準急 より急行が上。これは異論の無い所でしょう。それでは 区間急行 は?
チョット前の写真ですが京阪の 区間急行 (以下 区急 )萱島行。
ある区間が急行になるから 区急 が上。尤もな考えです。概ね各社その様ですね。
南海本線、高野線、近鉄南大阪線は都心近くは急行に準じた運転で 準急 の方が 区急 より早く各駅停車(1部停車しない駅もあります)になるので 区急 が上。
これも 区急 。
チョット変則なのが阪神。 区急 は梅田-甲子園間。 準急 は尼崎から阪神なんば線を経由して近鉄奈良線区間が 準急 扱いで、路線、需要が違います。でも社内的には 区急 が上。
淀屋橋行の 準急 。
かなり変則なのは東武伊勢崎線で 区急 は都心近くは普通で郊外では急行に近く、 準急 は逆で郊外では普通になります。運転パターンの違いで分けていますが、やっぱり社内的には 区急 が上。
これらの結果 区急 の勝ち!!!なんですが、そうでないのが 京阪電鉄 なんです。
ご覧の様に 準急 の方が上で停車駅も少ないでしょう。 区急 が急行として走るのは京橋-守口市間だけ。若い駅員さんに聞いても昔からそうなので詳細は知らない人も多くいます。
これには諸説唱える人が多いのですが、社史等を見ますと京阪では急行の歴史が古く 準急 も昭和11年頃から急行を全線で補完する為に誕生。一方 区急 は当時既に現在の蒲生信号場-守口市間が複々線になっており松下電器(現パナソニック)等の工場が増え通勤輸送の区間的に急行を補完する為に(昭和9年天満橋-枚方東口…現枚方市)が設定された経緯の様です。
当時は今と停車駅もかなり違いますが、戦後も一貫して急行の補完を 準急 が担い、萱島から都心への通勤通学輸送を 区急 が担当しています。
どこかのタイミングで 準急 、 区急 を入れ替える事も出来たのですが利用者が間違う恐れもある為、現在に至っているのです。
しかし現在の京阪は改正の度に種別、行き先が変更されチョットややこしく客の立場になっていないと感じる利用者、ファンも少なくない様です。
先週の改正で 区急 は昼間時走らなくなってしまいました。
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