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ポートレートカメラマン菊田 悠のブログです。
2024/08/03
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カテゴリ: 日記


子どもとしての自分が母にされたこと言われたことというのは、考えれば考えるほど腹立たしくなってくるのは当たり前。

子どもの自分がしてほしくなかったのにされた余計なことに、言われたくなかった一言に、わざわざフォーカスすれば奥底の心で母の言動を父の態度を一滴も恨むところがない子どもはいないだろう。

だって子ども時代の子どもにとって母なんていうのは世界そのもので自分のすべてだもんね。
大人になって子ども時代がただの記憶になってから後でほじくり返せばほじくり返すほど不健全な関係になるよね。子から見た親という長く濃いどろどろした繋がり。

そのおかげで危なっかしい乳児幼児小学生時代を無事に生き抜いて来たのよ子どもは。

責任感がある大人が誰か子守りをしてないとキミは生きていられなかったんだからな。


生きて大人になれた。その後は父母の事なんか自分の意識から追い出して、時々口から感謝を述べておいて一人の力で頑張って世界を築くんだ。


このたび37歳で人生初めて夏目漱石の坊っちゃんを読んで面白くって、しみじみそう思った。

1906年に書かれた小説だって。118年も経ってる!



親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。

って始めの一文からさあ、オレの世界の諸悪の根源みたいに親を出してくるのなんなん??

次の文から、坊っちゃん少年時代のやんちゃ自慢が始まるんだけど、友達にけしかけられて二階から飛び降りたり、ナイフで自分の手を切ってみたり、命より大事な栗を賭けて隣家の子と取っ組み合いしてみたり。井戸を詰まらせて遊んだり。

うちの子の悪さなんて可愛いもんだわ。100年前のフィクションってわかってるけどさ。

そして坊っちゃんのお母さんはいつも詫びに行ったり、怒鳴り込まれたり、罰金を払ったりする。


坊っちゃんよ、無鉄砲は自分だけだろ。損ばかりしているのはお母さんだよ。親譲りの〜って、有名な冒頭文から当然のように自分のいたずらを親のせいにしてるの一体どういうつもりなん???


で、ひと通り家族(父や兄も含め)への不満を紹介したあと、優しい他人のおばあちゃん(下女)のキヨさんが登場して、坊っちゃんは中学校の先生になって、活躍する…!!

子どもって自分勝手だな。


私だって、キヨさんになれたなら、優しくできるよ。
保育士の時お金もらってお世話する他人の子どもはそりゃあ、大きな声では言えないが、ダメな男の子ほど可愛く思えたものよ。

坊っちゃんのお母さんは、死ぬ二三日前、具合が悪くて、「お前のようなものの顔は見たくない」って坊っちゃんに言い放つ。
だってあいつ角だらけの台所で宙返りなんかするから。

そして坊っちゃんが親戚の家に泊まってる間にお母さんは死んだ。



坊っちゃんのお母さん。

坊っちゃんは死なずに元気に大人になり、毎日怒ったり喧嘩したりしながら楽しくやってますよ。

先生になったけど辞めて鉄道会社で働きますよ。

未来には坊っちゃん自身の大きな世界が拡がっていて、そこに親の存在感はほとんどゼロに近いっす。


冒頭ではあんな書かれ方されてお気の毒でしたね。

でも良かったですね。

私もあなたみたいに子育てできたらいいなって思います。がんばりますね。





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最終更新日  2024/08/03 07:24:35 AM
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