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付き合ってちょうど3ヶ月目の真夜中に、お互いの携帯電話に登録された異性の連絡先を消し合った。会話の流れの中で二人の将来の話になると、ちょっぴりまだ口ごもってしまうような二人だけれど、今まで真面目すぎるくらい真剣にお互いと向き合ってきた。”ケンカするほど仲が良い”なんて、月並みでありふれた言葉の羅列で、二人の関係を表現し尽くした気持ちになりたくはないけれど、少なくとも今の彼と彼女にとっては、他のどんな言葉よりもしっくりくるように思えたんだ。自分たちの存在意義、とかね…そんな小難しい言葉は二人の間には必要ないのかもしれないけれど、何かね、自分たちの真剣さへの証明書みたいな言葉が欲しくってさ、俺は今もこうして、君への言葉を紡いでいるんだろうなって。彼と彼女は、小さな節目を大事にしたいと考えていて、”次は半年目のお祝いだね”ってすごくキュートな笑顔で言う彼女は、たぶん、お気に入りのチョコレートケーキのこととかを思い浮かべてるのかなって、彼は彼女の、そんな何気ない可愛さが大好きだった。君とはいつも、新鮮な気持ちで会えたらいいなって、そう思ってるんだ。この前撮ったプリクラの、君の笑顔が大好きで、甘えた君、怒った君、強気な君、臆病な君、どんな君でも、俺の大好きな君で、君を眺めている俺がいる。俺は、たぶんね…、君を幸せにするために生まれてきたんだ。
2008/01/31
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いつか彼は、彼女に言った。”愛は言葉じゃなくて、行動で示すものじゃないかな”どれほど伝わるかなんて分からなかったけれど、じゃあ、行動で表してみるよ、って素直に受け入れてくれた君が、凄く愛しくて、嬉しくて、彼は彼女を本気で愛したいって、そう願ったんだ。彼女を迎え入れるために整頓された部屋の本棚には、哲学を気取ったものや、成功する術を説いたもの、学問の概論ようなもの、そんな書物がたくさん並んでいて、彼はそのほとんどに目を通していた。けれど、彼は、出版されたその書物達に関しては、自己の愚かさやちっぽけさについて説いた書物があまりにも少ないことを、何か間違っていることのように思っていた。生きてゆくための過ちこそ心に深く残るものだろう。だからこそ悲しみの記憶は、雪のように降り積もってゆく。君のピンク色の携帯電話をこっそりと覗き見た日。君の嘘が書かれてあった。彼女を責めるつもりなんて、もうないんだ。君にとっても同じなんだろうね。君が背負う俺の過ち。俺が背負う君の過ち。それを二人で溶かしながら進んでいけたらいい。俺は、きっとね…、君を幸せにするために生まれてきたんだ。
2008/01/30
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君と抱き合って眠る時間がすごく好きで、胸のあたりがいつもジワって温かくなるのが分かるんだ。同じ時間、同じ空間に二人でいることが、彼にとっては運命みたいな出来事のように思えて、そんな青臭いことを考えている自分を嘲笑いながらも、こんな自分なら少しは好きになれるんじゃないかって…。昼食に二人でピザを焼いて食べた。フルーティーで甘口の安物の白ワインだけど、君と飲むときにだけはヴィンテージの高級酒に変わる。それが食べ終わると、彼女は、この世で一番の幸せみたいな顔をして、一袋のポテトチップスを全部ほおばって、それから二人はまた、3歳児が昼寝する時のような幼さで、ベッドにもぐりこんでは、互いの愛情を確かめ合った。部屋の冷たい壁に素肌を付けるとね、体中の血流が、何かを暖めたいといった願望を持ち合わせているかのように、熱を奪われてゆく心地良さがあるんだ。俺は誰にも負けないからね。他のどんな奴にだって。”本当に?”って彼女は、いたずらっ子みたいな瞳で俺を見つめてきて、枕元でジャンケンをした。君がパーで俺はグー。したり顔で満足気の彼女に、澄ました顔でしつこく食い下がる彼。”俺はバルタン星人を連れてくる、そうすりゃあいこだ”そんなの馬鹿げてる、って君は笑ったけど、俺はこの人生を、勝つまでやるつもりなんだからさ。俺は、きっとね…、君を幸せにするために生まれてきたんだ。
2008/01/30
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君は光が怖いのかな。カーテンを開けると、朝の強い日差しが射し込んでくる。”眩しいから閉めて欲しい”って、すぐに毛布にもぐり込んでしまうのは、ただ昨日までの仕事の疲れが、響いているだけなのかもしれないけれど。いたずらに光を欲しがったりしない君は、なんだか最近とっても素敵だなって感じていて、それは、光にばかり群がる蛾みたいな連中に、ほとほと嫌気がさしているせいでもあるんだろうな。だからせめて俺たちは、薄暗い部屋の真ん中で、肌と肌の”温もり”だけは、互いに伝え続けていけたらいいよね。起きがけにブラックコーヒーを飲むと、苦味の利いた現実の味と、昨夜ケンカした若いBarのマスターのしかめっ面を思い出す。そいつのマティーニの味は確かに最高で、きっと人間が分かり合えない理由なんてのはそもそも、血液型の違いくらいに些細なことなのかもしれない。彼女と心の底から分かりあうことが出来たなら、地球上すべての人と友人になることと同じくらいに、奇跡的な価値があるんじゃないかって本気で思うから。ベッドで小さく寝返りを打つ君に、今朝はそっと寄り添っていよう。俺は、きっとね…、君を幸せにするために生まれてきたんだ。
2008/01/28
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とにかく切なくなってしまう。人を愛することと、憎むことは同一線上にあって、そのどちらかを選んだ時に、どちらかが消える…という当たり前のことなのに。”ねぇ、俺たちは愛みたいになれるのかな?”子供の頃、駄菓子屋で買ったスーパーボール。”どれだけ高く上がるか”って友達と競争して、アスファルトに強く投げつけたぶんだけ、空を目指して、高く高く弾んでいった。君に投げかけるモノはいつも、”優しさ”と”勇気”でありたいと思っているんだ…全てのモノが調和していない日差しの中で、君の心ばかりを追いかけては、不安という名の影に怯えている。君の過去がどうだったとか関係ないって思いたいんだけれど、過去と未来との間に、手ごたえのある繋がりを見出してしまう俺だから、また、たぶんね…不機嫌な俺が、君を傷つけてしまうこともあるかもしれないって…目覚めると彼は、ベッドの上にいた。デスクの写真立てに飾られた彼女の笑顔が”負けないで”って囁いていた。カーテンが映し出す青と水色のコントラストを抱きしめながら、部屋のよどんだ空気を、必死に吐き出し吸い込む自分の体が、”まるで生きてるみたいだ”って思った。枕元には子猫のような寝息を立てて眠る君がいる。起こさないように、そっと腕枕をほどいた。俺は、きっとね…、君を幸せにするために生まれてきたんだ。Can you together the same pictures ?
2008/01/28
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