御瀧場の大死闘

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もうここまでくると爆走状態です。結局「熊野幻想」は「序章」「外伝」「introduction」「記憶」(未完)の5本製作されました。本作品は、西座筆頭社家但馬芳国が、どういう理由で東座に移ったのか、という理由の物語でもあります。この時の海馬五郎が妖怪じみているのは、あの「海馬の首輪」が理由だということ、誰にも判って貰えませんでした。

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   「御瀧場の大死闘」 脚本

     場  所
    熊野幻想の十数年前。高舘山とその周辺。

     登場人物
    但馬芳国・・・西座筆頭社家但馬家の当主。
           高舘山を守る為、五郎と戦う。
    海馬五郎・・・高舘山に出没する妖怪。
    熊  野・・・熊野那智神社の御神体。



     シーン1「拝殿内」
    ガラリ!と、乱暴に戸を開けて、芳国が拝殿に入ってくる。着衣が乱れ、息も荒い。
    倒れ込むようにしてひざまずき、そのまま本殿の奥に対して、深いお辞儀をする。
    そして(誰もいない筈の)本殿奥に話し掛ける。
芳国  「御無礼仕る。それがし。この高舘山をお守りする、西座筆頭社家、但馬が当主、芳国にございます。
    熊野様にはお目もじできぬ分であること承知の身でありながらも、こうして参上致しましたのは、
    近頃この周辺に海馬五郎と呼ばれる妖怪が出没し、行人や役人に悪さをするという悪い噂を耳にし、ヤもタテもたまらず、
    東座の制止をふりきり、このような直訴に参った次第でございます。
    聞けばその妖怪、神仏をものともせぬ不埒者であるとか。
    このままのさばらせておけば聖域たるこの本殿に現れ、悪さをせぬとも限りませぬ。
    そのような事態が起らぬよう、深く、この芳国めに海馬五郎の討伐を命じて頂きたく、
    御無礼と存じながらも、参上仕った次第でございます。よしなに。」
    間に現れた熊野。(しかし芳国には見えない)すっと指をさすと、その先は滝。

      以後は本編にて

      二〇〇三年三月二十八日 入脱稿


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