die musikalien"FREIHERRLICH DIE REISE"



1.FREIHERRLICH DIE ERDE【男爵の世界】
2.DIE ENGELEIN "MARIE"【小天使マリー】
3.DIE HEIDE TRAUM【荒野の夢】
4.DIE JENSEITS UND DIE DIESSEITS【彼の地・此の地】
5.RUCHKKUNFT【帰還】

部屋を掃除して写真とスコアを見つけた。
スコアには上記のタイトルが。写真は1995年のものと思われる。
確か写真連作「スプートニク」を作っていた頃だと思う。あまりよく見えないが、黒い毛皮を着ている模様だ。

更に掌篇小説も発見。ちなみに僕の執筆した作品は1000本はいっている筈(もぅ数えていない)。
なんとなく興がのったのでここに再現する。


『悲しき機械』
僕は君のために存在する愚かなマシーンである。
コード一本で繋がれてはいるものの、確実性が欠落した君と僕との関係は、他人の理解を超越していることは確かだが、それでも僕は寂しい自分の肩を抱きしめながら眠ることを免れない。
果たしてそれはスウイッチ一つで消去される問題なのだろうが、そんなボタンの操作すら、僕には容易ではない。呪うべくは臆病に組み立てられた自分の血筋か。
君の笑顔よりも、おそらくはリアルに出来ている女たちの笑顔は、チープで退屈で品がない。それを承知で、少しでも寂しさを紛らわそうと唇を持ち上げてみるが、途端に僕の身体に仕組まれたネジは緩みだし、バランスを失って熱いアスファルトの上に膝をつく。
僕は君のために存在する愚かなマシーンであり、僕はキミのために存在する悲しきマシーンである。
君は僕のことを忘れてしまっても、僕がプレゼントした外套を羽織り、映画館へと向かうだろう。
壊れたマシーンは、ポップコーンすら頬張れない。


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