発達障害児が伸び伸びと育つために~保健師の目で見た子育て~

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Akiko0314

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ホームページを開設したのは・・・


診断を受けるのを迷っている方へ


障害受容へ向けて


注意信号!


年齢相応なのか、障害なのか?


あなたのせいじゃないんだよ。


診断されることを躊躇する人へ


発達障害児の心をつかむコツ!


愛情をどんどん言葉で表現しよう。


褒めるために1「時間を区切って」


褒めるために2「ありがとう」でいいんです


褒めるために3「褒めるって楽しい」


褒めるために4「褒めるのは恥ずかしい?」


褒めるために5「言葉の使い方のルール」


褒めるために6「発する思いに注目しよう」


褒めるために7「僕は役に立っている」


学校と仲良くなる方法


理解を得るための「言葉」を考え抜くこと。


恐れから、いいものは生み出されない。


「逃げ腰・泣き虫・遠慮虫の自分」と戦う


自己保身の心を捨てると協力者が現れる。


まずは、具体的な作戦を立てよう。


最初の順風:校長先生の理解を得る


先生も責められるのを恐れていた?


学校中に「支援の雰囲気」を作っていただく


親の自己変革(心を見つめて・・・)


傷つきにくい自分になろう!


心に毒を食らわないで生きる。


過去は教訓を得るためだけにある。


陥りやすい心境


発達障害児の才能を伸ばす方法


施錠した人が開錠する(笑)


楽しいアスペっ子


ひとぺろ


がんばっているお友達は?


「ハイと言いなさい」と迫られた時・・・


切ないでしょ?!


珊瑚の気持ちになっていたんだ。


発達障害児いろいろ


学校の先生へ


親と一緒に歩んでくださいね。


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2006年12月20日
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先月、仕事で求職中の30代の青年と面談をしました。(この年代の方との面談は私にとってはとても珍しいことです)

発達障害と身体障害を併せ持つこの青年は、小・中学校は公立の支援級で学んだそうです。
高校は、発達障害児や不登校児・非行に走った生徒などが進学する少人数の私立へ進学。
卒業に4年かかったものの、この方は優秀なのでしょう、大学に進学し、4年半で卒業したそうです。

自閉症スペクトラム圏のこの青年、IQは90以上はあると思いますが、社会性に乏しい・・・コミュニケーション能力も低い上に、いつも小さな声でぼそぼそと話します。
「僕は自信がありません」と顔に書いてあるようです。

就職に当たっての相談だったのですが、話を聞くと、これまで何度も何度も転職を繰り返しているのです・・・首を切られたこともあり、自分から退職したこともあり・・・。

大卒だというプライドが災いして、就職活動もうまく行かないようです。

彼と話をしていて、問題だなと思う点がいくつかありました。
1.与えられた仕事だけしかしようとしないこと(自閉圏ならしょうがないと思うのですが、指示されていない仕事は一切しないし、学習しようとしない、その態度がとても反感を買うのです)

2.自分に足りない能力があっても、仕事しながら覚えようとはできない。(例えば、パソコンができないといけないと思い、仕事を一旦やめてパソコン学校に行って勉強したが、中退・・・その間は親のすねかじり)ある意味完ぺき主義で、実戦的ではない。これも自閉圏の人にありがちなことです。

3.仕事に向かう姿勢が「何でみんなが僕の支援をしてくれないの?ひどいじゃないか」という雰囲気。正直言ってもしも私が雇用主だったら、この青年を雇うのは辛いだろうと思った。

それでも、「働いていたら分数やパーセントの問題がわかっていないと、仕事に影響が出るから、30歳過ぎてから分数とパーセントの勉強をしてやっと分かるようになった」という、努力家でもあります。
分数が分からないと日常会話にも入っていけなかったと言っていました。

(うーーーん、大卒でも分数とパーセントが分からないか・・・忘れちゃったのか、小学時代からわかっていなかったのか・・・小学・中学時代の学習は、やはり大事!!と実感)

1・2 の問題については、高機能で一見健常者に見える彼にとっては、辛い問題。性格的な問題に見えてしまうのです。理解を得て、具体的で丁寧な指示を出してもらえるようにすれば、クリアできるのかもしれません。できれば最初だけでもジョブコーチについてもらいたいものです。

障害者用の職業訓練校では、「自信を持ってしゃべる」など、障害者が働きやすくなるような心構えについて、さまざまなアドバイスがされています。これを本当に自分のものにできるといいのでしょうが・・・。

3 については、私も一人の親として悩みました。
支援級で特別な支援を受け続けて育った彼。
してもらうことに慣れっこになってしまった彼。

技術的な能力以外に、仕事に向かう姿勢など、学校では教えないことを学ばせるべきだったのではないか・・・と。


サラリーマンになると、誰もが「自分のことばかり考えていては嫌われるんだ」と気づいて、周囲の人々に配慮するようになったり、気を配ったりするようになります。家にいるときのように、王子様・お姫様のようでは会社生活はできないのです。

誰に教えられるわけでもなく、自分で自分を訓練して、社会人になっていったと思います。
お姫様状態の自分に気づけなかった人も、先輩からの嫌がらせで鍛えられたりして、だんだん成長します・・・。就職したては辛いもの・・・でも、成長への道。
・・・誰もが通る道なのだと思います。ここに乗り越えないといけない壁がある。

誰も教えてくれないことを察して理解するというのは、自閉圏の人間には辛いこと。
さらに、社会での鍛えが自分を成長させる材料だということがわからないと、まるでいじめられているような気持ちになってしまう。
被害的になってしまい、自分を鍛える機会を逸してしまうのです。

ここを乗り越えられたら、一人前に働けるのに!ここでやめてしまってはいけない!

しかし・・・この壁が大変なのだ。

やはり、無理なのかなぁ・・・。


発達障害児を育てるには、やはり学生の内から、就職してからのことを考えて育てることは大事だと思いました。

目標は、2つ。
1.「やってもらって当たり前」と思わないように育てる。感謝を言葉にすることを教える。そしてお返しをするように、教える。
(十分なことをしてくれない人に対して逆恨みするような気持ちは持ってはいけないと教えておく)
・・・やってもらうことではなく、人のためにやってあげることが大事だということを教えないといけないですね・・・

2.自分で自分を訓練できるようになる。自分を変える努力をしようと思うことが大事だと思います。(できるのかどうかは分からないけど・・・)

我が家のTAKUYAも、自分が苦しいのは周囲が悪いから、という発想をします。自分が苦しくならないためには周囲が変わらなきゃいけないんだ・・・と。
環境になじむためには、自分を変えることが必要なんだということを、あと10年ぐらいかけて教えていきたいと思いました。


守られることに慣れすぎると、守ってもらえないことに苛立ちを覚え、人に何かをしてあげるという発想が生まれなくなると困る・・・。

小学生の今は、守って育てることで、極度に傷ついたり自信を失ったりすることを避け、自尊心を育て安心感を持って伸び伸びと生活できるように支援しています。
でも、大人になったら「人の役に立ってナンボ」ということをしっかりと言葉で教えていかないといけないんだと、実感しました。



この青年、昨年父親が定年退職したと言っていました。
もう、かじるすねがなくなったのです。

何とか自立の道を見つけて欲しいです。

社会の中では何の保証も支援もない彼・・・障害があると言っても、「軽度」なので健常者と同じラインに立たないといけない。

切実な問題ですね。

Akiko











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最終更新日  2006年12月20日 22時45分47秒
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