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2020.03.01
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カテゴリ: 史劇
1793 ラビリンス/前編:指輪が導く十字軍との決戦


※オモテ面

【スタッフ】
・監  督  クリストフォー・スミス
  『トライアングル』『0:34/レイジ34フン』
・製作総指揮 リドリー・スコット
               『グラディエーター』
       トニー・スコット『ザ・イースト』
       リザ・マーシャル『ピトレイヤー』
       ティム・ハルキン
       ローラ・バウアー
       ジョナス・バウアー
       エイドリアン・ホッジス
       ケイト・クロウ
・製  作  モーリッツ・ポルター
・脚  本  エイドリアン・ホッジス
・原  作  ケイト・モス
・編  集  スチュアート・ガザード

【キャスト】
・ジョン・ハート『ヘラクレス』(東十條)
・セバスチャン・スタン
    『キャプテン・アメリカ』シリーズ(平本昌央)
・ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ
        『ニューヨーク/冬物語』(葵井歌菜)
・ヴァネッサ・カービー『アバウト・タイム/
         愛おしい時間について』(水瀬 凛)
・ケイティ・マクグラス
      『ジュラシック・ワールド』(田辺乃ゾ美)
・トム・フェルトン
      『ハリー・ポッター』シリーズ(佐藤芳洋)
・イーモン・エリオット
         『エクソダス/神と王』(春山壱樹)


※ウラ面

【仕  様】
・型  番  LDRD-00112
・製作年度  2012年
・製 作 国  ドイツ・南アフリカ
・原  題  Kate Mosse's LABYRINTH
・発 売 元  株式会社トランスワールドアソシエイツ
       株式会社エルディ
・販 売 元  株式会社エルディ
・DVD制作 ----
・提  供  ----
・字幕翻訳  ----
・吹替翻訳  ----
・吹替監修  ----
・字幕監修  ----
・日本公開  ----
・リリース  ----
・収  録  本編 approx.96分
・サ イ ズ  16: 9 LB ビスタサイズ
・音  声  1.オリジナル (英語) 5.1ch.
       2.日本語吹替 2.0ch. ステレオ
・字  幕  1.日本語字幕
・そ の 他  片面1層、COLOR、MPEG-2、複製不能、
       DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本国内向、
       DVD VIDEO、レンタル禁止
・映像特典  オリジナル予告編


※ピクチャディスク

【ジャケット】
・オモテ面:『エクソダス/神と王』『プロメテウス』
      リドリー・スコット製作総指揮
        聖杯を争う壮絶なる
       闘いが、今始まる!
・ウラ面 :総製作費23億円を投じて描いた
      壮大なアドベンチャー・ミステリー!

ジャケットのイラストは、前編と後編で対になっている。
前編の本作品は、 800年前の中世を中心にしたデザインで、オモテ面には、主要な登場人物 4人が、立ち姿で描かれている。その背後には合戦の様子と城。そして、タイムトンネルのような青い光の渦の向こうから、現代の主人公であるアリスが、こちらに向かって走って来ている。まるで、彼女が中世の世界にタイムスリップして来るかのようだ。(私は、そう思った) でも、まぁ、実際には、そういう作品ではないんですけどね。
ウラ面は、[キャッチコピー][本編画像(大)][イントロダクション][ストーリー][本編画像(小)][クレジット][スペック]と、順番に並んでいる。大した工夫はされていないけど、これが王道だよなぁ。
ジャケットとしては、まずまずの出来映えだと思う。

【感  想】
「いかにも女性らしい」

ざっと物語をお復習すると、本作品は、2つの時間軸で構成されている。

一つは、遺跡の発掘現場で指輪を見つけた女性教師が、現代に暗躍する秘密組織との聖杯の争奪戦に捲き込まれるお話し。

二つ目は、 800年前、十字軍の脅威にさらされた国で、聖杯に繋がる指輪と3冊を書物を巡る陰謀が描かれる。

交互に舞台が代わるため、やや解りにくい。主人公に関する情報が揃わないうちに、中世の物語がスタートしてしまうので、感情移入もし辛い。これはもう明らかに脚本の失敗だ。(二つの世界の女性主人公が精神的に同調するあたりが、いかにも女性作家らしい)

ケイト・モスの原作をエイドリアン・ホッジスが脚本化。原作は未読のため、どれくらい忠実なのか不明。小説より映画の方が観客に伝えられる情報は少ないことを見誤ったのかも知れない。或いは、本国では、オンエアに向けてマルチ・メディアで広告展開しただろうから、私たちよりも遥かに情報は多かったはずだ。だから、これで良かったのかも知れない。

監督したのは、『トライアングル』のクリストファー・スミス。複雑な構成をまとめてみせた手腕を買われたのだろう。
でも、本作の出来映えはイマイチ。若い刑事が車に跳ねられる場面に冴えが見られたものの、他は印象に残らなかった。基本的に演出と呼べるほどの演出はなく、粗筋を追うのに精一杯って感じだった。

それに、映像面にしても演出面にしても、どこか落ち着きがない。性急にことを進めようとしたように見える。それが何故なのかは分からないが、エキストラも多く、小道具や衣装が揃っていたので勿体ない感じだ。

プロダクションデザインに当たったのは、トム・ハンナム。『バミューダ・トライアングル(05)』や『2048(08)』、『ロスト・フューチャー(10)』といったTVMやTVミニ・シリーズを手掛けて来た方。なので、本作品についても推して知るべし。TVシリーズの域を出なかった。

宣伝文句によれば、総製作費は23億円とのこと。米ドルで 2千万ドルくらいか。ここには広告宣伝などのコストも含まれる。TVシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』 1話当たりの制作費が 1千万ドルなので、同じくらいかも知れない。そう考えると、ちょっと見劣りするな。
平均で 1話 100万ドルと言われていたTVシリーズの制作費も、今は 200~ 300万ドルに高騰しているらしい。本作品は、前後編で 4話分のランニングタイムだから、おおむね妥当なコストだったのかも知れない。
むしろ、半分は史劇だったことを考えると、かなり頑張った方ではなかろうか。モブ・シーンにCGを使っているところからすると、コスト圧縮の意識が働いていたようだ。

おそらく、製作サイドとしては劇場用映画として撮るほど、原作に商品価値を見出だせなかったということだろう。

中世のシーンをばっさりとカットして、指輪と3冊の書物を巡るアドベンチャー映画として製作した方が面白かったかも知れない。(米国映画だったら、間違いなくそうなるな)

長大な原作をまとめきれなかった恨みが残る作品だった。とはいえ、後編を観ないことには善し悪しは言えない。なので、少しだけオススメってことにしておきましょう!





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Last updated  2020.03.01 05:30:07
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