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『やあちゃんばあちゃんの石ころ人生』第3章 ~その30~ 著:河上八千代※ 前回からの続き 祈ちゃんの事、忘れてはいないよ。この子は元気!。大丈夫。安心。いつ、そう思ったかと言うと、高校入学当時、あるスーパーに一緒に行った時のこと。ピカピカの一年生(高校生だけど)の祈ちゃん。真新しい制服を着たままスーパーに行きました。すると見るからに同じ高校の上級生らしき女の子にガン飛ばされた。新入生の祈ちゃん、どうしたかと言うと、ガン二倍にして返したよ。相手の女の子は目をそらして去って行った。祈ちゃん強いよ。高校でも、軽音楽部で活躍しました。文化祭では花形だったよね。でもね祈ちゃん、長い人生には色んな事があるからね、そんな時には強くなくても良いんだよ。誰かに泣きごと言っても良いんだよ。でも、祈ちゃんが強かったので、やあちゃんばあちゃんはずいぶん助かりました。頼りになりました。 雪がどうして元気になったかを話しておきます。書こうかどうしようか、随分迷ったけど、あんな貴重な体験はめったにないと思うし、世の中には、そんなこともあるんだと知って、希望を持つ人があるかもしれないから、やっぱり書くことに決心しました。でないとあの貴重な経験が、闇に葬られてしまう。もったいない。あれは不思議な瞬間だった。私しかそこに居なかったから、私が目撃者です。人に話しても信じてもらえないかもしれないくらい、不思議な出来事でしたが、信じるか信じないかは読む人に任せて、本当の出来事なんで、書いておきます。その日も雪は辛くて辛くて、朝から泣いてばかりでした。私がいくら慰めても、いくら助言をしても、頭を横に振るばかりで、ほんとにどうしようもなくてお手上げでした。「雪ちゃん。おばあちゃんはもう、どうしてあげたらいいか分からんわ。もうお手上げだわ」と言いながら私は台所のテーブルに座って一人で泣いていました。めったに泣かない私だけど、どうにもならなくて泣いてしまいました。雪が辛い病気にかかって以来、今まで雪の苦しみを何とかしてやりたいと、心を砕いてきたけど、もう、どうしようもなくて、泣くことしか出来なかったのです。しばらくテーブルに突っ伏して泣いていたら、「おばあちゃん」と言って雪が台所に入って来ました。それがですねえ、さっきまで涙ぼうぼうで暗―い目をして泣いていた雪が、あれっ?と思うほどの目の輝きをして、私の前に立っているんですよ。「おばあちゃん。おばあちゃんはさっきまで、変な女の子と話していたでしょう?あれはね、カイリの雪ちゃんって言うんだよ、本物の雪ちゃんは私。私は本物の雪ちゃんだよ。カイリの雪ちゃんとはたった今、バイバイしたからね」って言うんですよ。久し振りに見た元気な雪の目でした。不思議な話でしょう?。書こうか書くまいか迷ったんですよ。でも、私しかその場に居なかったんです。私が言わなければ誰も知らないことになりますからね。雪本人も何があったか分かっていないような気がします。本当の話だという証拠に、それ以来、雪は二度とフラッシュバックにもならなかったし、パニックも起きなかった。そして、ごく普通の女の子に戻って、高校も無事卒業して、パソコンを習って、全てのパソコンの技能をマスターして、今は金融機関でバリバリ働いています。その上、バンドもやっていて、得意のキーボードで活躍しています。雪が辛かった頃の事を知っている人は、みんな驚いています。目が活きているんです。※ 続く自閉症の僕の七転び八起き (角川文庫) [ 東田 直樹 ]楽天で購入 facebook、 BAABAのブログ『グランマの椅子』もよろしく♪ ひいちゃんパパひいちゃん朗読 人権作品コンクール最優秀賞受賞 「ぼくの人生こんぺいとう」「光への手紙」 作詞 : ひいちゃんパパ 作曲・歌 : 人力車さん「ひいちゃんにっき」の本を希望される方や、個人的にメッセージを送りたい方は、yachiyo@crocus.ocn.ne.jpから、「ひいちゃんパパへ」というタイトルでメールを送ってください。それ以外だと、削除してしまうおそれがあります。
2021年11月01日
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