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平成25年「第17回教育長杯島根県高等学校スピーチコンテスト」最優秀賞受賞「前向きに生きる」石見智翠館高等学校2年 河上 光障害者と言うと、多くの人は、知的障害者や身体障害者を思い浮かべると思います。でも、そうした障害以外にもうひとつ、発達障害というのがあるのを、皆さんは知っていますか?こうしてお話している僕自身、実は、ADHDと高機能自閉症という二つの障害のある当事者なのです。発達障害というのは、見た目ではわかりにくいため、誤解をされたり、いじめの対象になったりすることが多いです。ここで、「発達障害って何?」と思っている方のために、少し解説をしておきたいと思います。発達障害とは、その文字どおり、脳の発達の仕方が偏っていて、生活に支障があるという障害です。僕たちの日常生活での困難さを、わかりやすく説明すると、例えば、平仮名の、「ま」「み」「む」という字を書いてみてください。特に問題はなく書けますよね。ところがそれを、「左右逆に書いてみてください」そう言われると、戸惑いますよね。僕たちの困難さは、わかりやすく言うと、そんな感じです。日々の生活の中で、このような戸惑いの場面が、けっこうあるのです。さて、僕の障害のひとつ、ADHDは、注意力散漫、多動、衝動性があり、しかも自分でコントロールすることが難しいという障害です。だから落ち着きがなかったり、思いつきで行動したりします。実際に僕自身も、こんな自分にちょっと困っています。でも、そんなADHDも、長所はあります。人より発想力が豊かだったり、好きなことにはとても集中できたり、気持ちの切り返しが早かったりします。そして、僕のもうひとつの障害、高機能自閉症は、一般的な自閉症の中で、知的障害がないものを言います。物事に執着したり、特定の物や音に不快を感じたりします。こうした発達障害は、病気と勘違いされてしまうことがありますが、決して病気ではありません。さて、解説はこれくらいにして、中学校の頃の話をしようと思います。僕が通っていた中学校では、総合学習の時間に、身体障害を含めた障害についての学習をしていました。僕は、その学習は自分を知ることだけではなく、クラスの人たちにも、発達障害を知ってもらうチャンスにもなると思いました。そんなある日のことでした。発達障害について調べた班の友人が、こう発表しました。「発達障害にある原因の多くは、母親にあります」僕はこの言葉を聞いて、ちょっとカチンときました。なぜなら、発達障害の原因は、母親ではなく、先天性のものだからです。このことをわかっていた僕は、もちろん手をあげて言いました。その時は勇気が必要でしたが、先生のフォローもあったおかげで、なんとか間違った情報を正すことができました。こうして僕は、自分の障害を理解し、向き合っていく中で、僕の障害は、個性なんだと考えるようになりました。そして、発達障害を知らない人たちに、正しく知ってもらおうと思うようになりました。それから僕は、高校へ入学して、文化祭で行われた弁論大会で、自分自身の障害についてカミングアウトし、発達障害への理解を呼びかけました。そして、もし僕と同じように、発達障害がある人がいたら、悩んでいるのは自分ひとりだけではないということ、仲間として励まし合おうということを訴えました。このことで、僕の周辺は変わりました。ひとつめは、僕の日頃の行動に対して、周囲にいる人たちから理解が得られるようになったこと。ふたつめは、僕の弁論を聞いた同じ障害のある先輩から、話がしたいという申し出があったことです。その人は、障害をネガティブに捉えて、学校を休みがちになっていたのです。僕と話をすることで、自分が変われるかもしれないから・・・と言っていました。このようなことは、障害のある人だけに言えることではありません。皆さんの中にも、相手のことをよく理解しないで判断したり、自分の抱えている問題を、悪く捉えて落ち込んだりしている人はいないでしょうか。人は、物の見方を少し変えるだけで、変わることができます。そして、理解をしてもらう努力をすることで、周囲の目は変わってきます。障害のある人も、そうでない人も、そこは同じです。お互いに対する理解と、自分自身の努力により、自分の置かれている状況を変えることができるのです。こう考えてみると、僕は発達障害と出会って、良かったと思います。僕は僕の障害を個性にして、今後も、前向きに生きていきたいと思います。ADHD脳で人生楽しんでます! 走って転んで、また走る [ あーさ ]価格:1430円(税込、送料無料) (2022/11/15時点)楽天で購入自閉症の僕の七転び八起き (角川文庫) [ 東田 直樹 ]楽天で購入 facebookもよろしく♪ ひいちゃんパパひいちゃん朗読 人権作品コンクール最優秀賞受賞 「ぼくの人生こんぺいとう」「光への手紙」 作詞 : ひいちゃんパパ 作曲・歌 : 人力車さん「ひいちゃんにっき」の本を希望される方や、個人的にメッセージを送りたい方は、yachiyo@crocus.ocn.ne.jpから、「ひいちゃんパパへ」というタイトルでメールを送ってください。それ以外だと、削除してしまうおそれがあります。
2023年07月28日
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【合理的配慮と建設的対話】以下、2016年9月23日に、益田市で行われた講演会「障害者差別解消法ってなに?」を参考にして、自分がわかりやすく理解するため、アレンジして書いたものです。☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆【ケース1】車椅子利用者のAさん。晩御飯はカレーにしようと、買い物に出かけた。精肉店でお肉を買ったところで、急に土砂降りの雨。カレーなので野菜も買いたかったAさんは、精肉店のご主人に、「私は傘をさして車椅子を動かすことはできないので、代わりに八百屋へ行って、ジャガイモとニンジンを買ってきてください」とお願いをした。・精肉店のご主人は、それを断ってよい。なぜならAさんのお願いは、ご主人の「精肉店が行うべきサービスの範疇」をこえているから。【ケース2】ある定食屋さん。そのお店は、何から何までご主人がひとりで切り盛りをしている。お昼時、お客さんから焼き魚定食の注文を受け、今まさに魚を火に乗せたところで、車椅子利用者の方が3人来られ、「段差があって入店できない。手を貸してほしい」と頼まれた。定食屋さんは・・・・まず注目すべきことは、ここには“第三者(すでに入店しているお客さん)”がいること。店にはご主人ひとり。車椅子の方の要望をすぐに果たそうとしたら、魚はコゲコゲになってしまう。調理場を離れることはできない。だからこの場合、「できません」と断ってもよい。ただし、車椅子利用者であることだけを理由に断るのは差別にあたるので、それはNG。なぜできないのかを明確にする必要がある。【ここでできる建設的対話】「今すぐに対応はできませんが、すでに注文をしておられるお客様への食事を提供したあとならできますがどうでしょう」と提案をしてみる。等。【ケース3】自閉症のBくん。彼はクラシック音楽が大好きで、嬉しくなると激しく体を動かしたり、大声を出す。中でもクラリネットが特に好きで、それを見ると、演奏中でもステージめがけて突進してしまう。そんな彼が、クラシックのコンサートへやってきた。しかも演奏中に、クラリネットのソロがある。主催者側は・・・彼が自閉症であることだけを理由に入場を断るのは差別にあたるのでNG。ここにも“第三者(クラシックを静かに楽しみたいお客さん)”がいるので、お客さんが静かに聴くことができないことや、演奏中(クラリネットのソロ部分)にステージに上がられて、中断する可能性があるから入場はできないという明確な理由をもとに、きちんと説明するのであれば、入場を断ってよい。【ここでできる主催者側の建設的対話】・体を動かしてしまうのであれば、一番後ろの席ではどうか。・クラリネットのソロ部分だけ、外へ出るというのはどうか。・モニターのある別室での鑑賞ではどうか。等。☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆合理的配慮については、誤解している方もまだまだおられるように感じています。これは、”どちらか一方が有利になるもの”ではなく、”どちらにとっても有益なこと”なのです。大切なのは、『建設的対話』『意義あるすり合わせ』だと、僕は思います。ADHD脳で人生楽しんでます! 走って転んで、また走る [ あーさ ]価格:1430円(税込、送料無料) (2022/11/15時点)楽天で購入自閉症の僕の七転び八起き (角川文庫) [ 東田 直樹 ]楽天で購入 facebookもよろしく♪ ひいちゃんパパひいちゃん朗読 人権作品コンクール最優秀賞受賞 「ぼくの人生こんぺいとう」「光への手紙」 作詞 : ひいちゃんパパ 作曲・歌 : 人力車さん「ひいちゃんにっき」の本を希望される方や、個人的にメッセージを送りたい方は、yachiyo@crocus.ocn.ne.jpから、「ひいちゃんパパへ」というタイトルでメールを送ってください。それ以外だと、削除してしまうおそれがあります。
2023年07月08日
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