ヒジャイ        日々の詩

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2022/03/12
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ウクライナ都市爆撃はベトナムソンミ村虐殺事件と同じ戦争犯罪

ロシア軍は都市を包囲して爆撃する攻撃を拡大している。爆撃の被害者は市民であるロシア軍は非難のための「人道回廊」も爆撃して、市民は退避させない。市民を都市に閉じ込めて爆撃するのである。ウクライナ南東部マリウポリでは市民の死者が1582人に達したという。ベトナム戦争でも非武装のベトナム村民を虐殺した事件があった。「ソンミ虐殺事件」である。



 子供、赤ちゃんの死体もある。若い頃はベトナム戦争の残酷な写真を何枚も見た。


ベトナム戦争中の1968年、ウィリアム・カリー中尉率いる小隊が、ソンミ村のミライ集落(人口507人)を襲撃し、無抵抗の村民504人(男性149人、妊婦を含む女性183人、乳幼児を含む子供173人)を無差別射撃などで虐殺した。集落は壊滅状態となった。
当初は村民に対する虐殺ではなく「南ベトナム解放民族戦線のゲリラ部隊との戦い」という虚偽の報告がなされたが、翌1969年12月に、フリーランスジャーナリストのシーモア・ハーシュが、雑誌『ザ・ニューヨーカー』で真相を報じたことが端緒となり、『ライフ』誌の報道などでも、アメリカ軍の歴史に残る大虐殺事件が明らかになった。ソンミ村虐殺事件は世界に大きな衝撃を与えた。世界で大きな批判の声が起こって、アメリカ軍が支持を失うきっかけとなった。軍が無防備の市民を攻撃して虐殺することは許されないことである。50年以上も前に起こったソンミ事件でアメリカ軍が批判されたことで明らかである。
この虐殺に関与した14人が殺人罪で起訴され。1971年⒊月29日に下った判決では部隊の指揮を執っていたカリー小隊長に終身刑が言い渡された。残りの13人は証拠不十分で無罪となった。

戦争であっても武器を持たない市民を殺害するのは犯罪である。ロシア軍はウクライナで都市の住民を爆撃して殺害している。ソンミ事件は小隊が犯した犯罪であるがウクライナの都市の市民虐殺はロシア軍のトップと政府が命じたものである。ロシア政府が都市攻撃を犯罪として裁くことはない。都市の市民虐殺を犯罪として裁くにはウクライナが勝利する以外にはない。ウクライナの裁判でロシア軍の犯罪を裁くのだ。

 キエフ北西から進軍するロシア軍部隊は過去24時間で約5キロ前進し、首都中心部まで約15キロに迫った。北東からは二手に分かれて進んでおり、首都からの距離は約40キロ。北部の都市チェルニヒウは包囲され「孤立状態」に陥ったというのが米国防総省の情報である。キエフ陥落が迫っていると思ってしまうが、違う。キエフは陥落しない。陥落させるには市街戦に勝って大統領を確保しなければならないからだ。大統領を確保しない限り勝利はない。ところがロシア軍は市街戦に弱い。キエフ市内に進撃すればロシア軍の方が敗北する。
プーチン大統領は市街戦の経験がある約1万6000人の志願兵をシリアなどの中東から募集することにした。裏を返せばロシア軍では市街戦が戦えないということだ。

ロシアの将軍⒊人がウクライナで戦死したという。将軍クラスの軍司令官が戦場や戦場近くにいることはない。いたのはロシア軍の作戦が予定通りに進んでいないからだと専門家は指摘している。
ウクライナの厳しい状況は続いている。しかし、ロシア軍が勝利することはない。ウクライナが必ず勝利する。





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Last updated  2022/03/12 06:32:12 PM
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