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カテゴリ: 読書、本
 昨日は、旅行の疲れか、あっという間に終ってしまいました。今日から、主人の会社も始まるし、娘は夏期保育が3日間ですがありますから、久しぶりに兄貴と二人、のんびり過ごしてます(昼まで)。

 ここのところ、諸田さんの作品にはまっていました。まず、吉川英治文学新人賞受賞作「其の一日」。江戸時代、立場にがんじがらめになっている武士の一日を鮮やかに切り取った短編集。絶望の中で人間はどう過ごすのか、とても深いものを感じる作品群です。注目は「釜中の魚」。安政の大獄でその後暗殺された井伊直弼を影で支えた女性「たか」を描いた作品です。この女性に諸田さん自身、かなり惹かれたようで、現在日本経済新聞の夕刊で連載中の作品も彼女が主人公です。おもしろい、おもしろい。ぜひぜひ。

 もう一作「仇花」は、徳川家康最後の愛妾「お六」を描いた作品。強烈な上昇志向を持つお六は、父の友人の娘が家康の愛妾「お勝」として、栄華を極める姿に憧れます。お勝自身は、それほどの上昇志向があるわけでなく、このお六を部屋子として、招き入れ、やがて、お六を支えます。若干13歳、14歳で、69歳の家康の愛妾となる。すごいです、この物語。結局、その上昇志向ゆえの強引さで家康を困らせることになるのですが。

 諸田さんの作品は以前からよく拝読していましたが、ここ数年の作品での女性の描き方はどんどん素晴らしくなっていると思います。以前は、ちょっと暗いような感じでしたが、今は、冷静に淡々と書き進めるので、とても読みやすいと思います。「其の一日」は、ボリュームも少ないので、是非入門篇として、読んでみてはどうでしょうか。





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最終更新日  2005.08.17 10:26:23
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