愛の国ガンダーラの悲劇
愛の国ガンダーラの悲劇今日は学校の帰りにビデオ屋さんに行きました。
もちろんエロビデオを借りにです。
なんというかエロビデオ鑑賞は、
あまり大きな声では言えませんが僕の「最高の安らぎ」なんです。
癒しなんです。くつろぎなんです。楽しみなんです。
まあ今日はちょっと久しぶりの僕の最高の安らぎだったんで、
もう胸を躍らせてビデオ屋さんにいきましたよ。
もしかしたら少しスキップしてたかもしれません。
ルンルン気分のあまり鼻歌を歌っていたかもしれません。
僕にとってエロビデオってやつはほんとにそれぐらいの楽しみなんですよ。
まあ自慰行為の正当性については以前の日記で書いてるので、
そちらをご参照ください。
今日はエロビデオ屋さんについて書きますね。
僕はツタヤとかそういうカップルも家族連れもいるようなところでは
エロビデオ借りれないんですよ。
だってツタヤなんかだとレジもお姉さんだったりするし、
レジ待ちしてるときもそばに子供を連れたお母さんや、
平井堅のＣＤとかを持った澄んだ目をした女の子とかがいるわけです。
そんな日常の当たり前の光景の中で、僕の借りる
「接吻しまくり淫口よだれ女２」
なんていうタイトルのビデオが乱入したら、
ちょっとしたパニックじゃないですか。
ある意味街中で安全ピンの抜けた手榴弾を
持ってるようなもんじゃないですか。
たぶんお母さんなんてゼッタイ子供が僕を見ないようにしますね。
女の子は女の子でつめたーい視線を僕に送るに決まってるね。
きっと汚物を見るような目で僕を見るに決まってるね。
それにたまにエロビデオってやつは
カセットの色がピンクだったりするんですよ。
そうするといかにもこいつエロビデオ借りてやがるぜ、
ってなことになってしまうんです。
恥ずかしがり屋さんの僕にはそんな羞恥には耐えられないんです。
だから僕はつたやとかでエロビデオ借りるのは嫌なんですよ。
それにそういうとこのエロビデオコーナーにいると、
突然子供が乱入してきて
「おかーさーん、なんかねえ、おっぱいがいっぱいだよー」
なんてことを言いながら無邪気にはしゃぎ回るんです。
そんな素敵な子供の笑顔見せられたら、
なんかもう僕のダメさかげんが更に強調されちゃうでしょ。
生まれてきてすいませんって気持ちになるでしょ。
こんな汚れた大人になってすいませんって感じでしょ。
だから僕が行くビデオ屋さんはもうエロ専門のところなんです。
そうすればそんな羞恥や生まれてきてすいません感を
味あわずにすむじゃないですか。
だってそこはやっぱりエロ専門ということで、
さすがに家族連れはいませんし、純粋な目をした女の子もいなければ、
レジも疲れたオヤジが一人でやっております。
なんというか僕みたいな気の小さい男がエロビデオを借りるのに
最高の環境なんですよ、ここのビデオ屋さんは。
もうホントここは、ツタヤとかで借りれない男達が集う
「エロの聖地」
なんですよ。
いわば僕なんてエロの殉教者です。
エロのために自転車を飛ばし、はるかかなたのエロビデオ屋を目指す。
そうです。いってみればガンダーラ、どこかにあるユートピア。
「そこに行けばどんな夢もかなうと言うよ
誰もみな行きたがるが遙かな世界
その国の名はガンダーラ
何処かにあるユートピア
どうしたら行けるのだろう
教えて欲しい
生きることの苦しみさえ消えないと言うよ
旅立った人はいるがあまりに遠い
自由なそのガンダーラ 素晴らしいユートピア
心の中に生きる幻なのか」
このゴダイゴのガンダーラはエロビデオをこよなく愛す男達を
切なく歌い上げた名作ですね。
雨の中雪の中、風が強い日も暑い日も寒い日も、
僕らは巡礼に向かい、ガンダーラを目指した。
そして帰りにはたくさんの「喜び」という名のエロビデオを、
小さなかばんにパンパンに詰め込んだ。
かばんもパンパンですが、もちろん股間もパンパンです。
ええ、ぱんぱんですよ。
そんな僕たちのガンダーラに、先日不届き者が現れました。
エルサレムに乗り込むアメリカ軍なみにとんでもない奴らです。
「神をも恐れぬ冒涜」
こういってもみじんも足りぬほどの悪行をするもの、
それは選ばれた人種、カップルという名の悪魔である。
なんかいちゃいちゃしてやがるんですよ、奴らは。
ええ、めちゃくちゃ仲良さそうなんですよ。
エロビデオ二人で見ながら腕なんか組んでやがるんです。
エロビデオ専門店にカップル、
これはお葬式にハワイアンの格好をしていくようなものですね。
男「これなんかいいんじゃねえか、ほらお前SMやってみたいとかいってたじゃん」
緊縛女子高生のエロビデオを指差しながら言う。
女「えーこんなのやだよー、私はもっとソフトなのがいいのお」
ほっぺたをかわいくぷっーと膨らませる。
男「うそつけー、お前こんなのが好きなくせに」
女「もー、こんなの好きじゃないもん」
男「どうだかな（笑）」
女「もー、ヤスシのばか(はーと）」
なんですか、この会話は！？
ここは神聖な場所ですよ。
ほらあなた達の周りをよく見てごらん。
うつろな目をした男達がエロビデオを手に取ることもなく、
ただ立ち尽くしているだろう。
それは何でか分かるかい？
それは君達があまりに眩しすぎるからだよ。
君達のそのあまりの輝きが、
日陰で生活する僕たちの目には恐ろしいまでに毒なんですよ。
分かってください。
誰も傷つけたくなんてないんです。
だから、早く出てって。
そうしないと僕が長らく待ち焦がれていた
吉沢明歩さんの新作が借りれないのです。
今日はじめて借りれそうなんですよ。
札があるんですよ。
チャンスなんですよ。
このチャンスを逃したらいつ吉沢さんにめぐり合えるかわかんないんです。
だから早く出て行ってよー。
ねえ、ねえ、そんなとこでいちゃつかないでよー。
そこはだって吉沢さんのビデオの前じゃないか。
今の状態だとこのアホどもを押しのけていかないと借りれないないんです。
さすがにそれはつらい。
頼む、そこをどいてくれ。
僕と吉沢さんの仲を壊さないでくれ。
僕はこのビデオを3ヶ月待ち続けてきた。
かわいい吉沢さん、えっちな吉沢さん、
あんなこともそんなこともの吉沢さん。
そうまさに僕からしてみればガンダーラからの贈り物。
最高の品といっていい。
その品がいまあなた達の前にあって、
僕に借りられるのを待っているんです。
だからお願い。もう出てかなくてもいいです。
いちゃいちゃしててもいいです。
幸せを振りまいていてもいいです。
そこをどいてください。
お願いします。
女「このコすっごいかわいくない？これにする」
はあああっー！！！！それはああああ！！！！ ガクッ
カップルに吉沢さんは連行されていきました。
赤い靴の女の子のように、
違う世界に住む人たちにさらわれてしまいました。
さようなら吉沢さん。
また一週間後にガンダーラに巡礼にくるから、
その時はそこにいてね。
よろしく。
カップル許すまじ。僕の吉沢さんを返せ！
でも白石ひよりさんの新作を借りれたので、まあ満足です。
さすが聖地ガンダーラ。
巡礼に来たらかならず満足させられます。
ほんとに良いとこ一度はおいで。
それでは引き続きテキトー日記恒例の花言葉で、
ってもういいよ。花言葉調べるのもうめんどくさいだもん。
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